カーブスに入会してから9年目、最初は膝痛を改善が目的でしたがシニアを重ねるに従い腰、股関節痛等、長年の立ち仕事の教師生活の後遺症で色々な症状が出ました。通う回数を制限しながら克服して、100回毎に頂けるTシャツも13枚が近付きました。
思い返せば忘れもしない9年前の12月上旬、結婚51年目にして暮れの大掃除、諸事の全てに目を瞑って「少しでも膝痛の緩和!」を思ってカーブスに入会しました。最初は足の運動のトレーニング機器は殆ど使用不可能で「全機種を使用出来る日があるかしら?」と不安一杯で、楽々と全機器を使って運動しているメンバーさん達を羨望の眼差しで眺めていました。大体、週3、4回のペースで通いました。これが効を奏して次第に使える機器も増えて半年が経ちました。
ここ暫くのコロナ蔓延時代には考えられないですが、入会4カ月後に生まれて初めての豪華客船での「バルト海クルーズ」の計画がありました。「時期早晩」と非常に迷いましたが、良き友の薦めとヘルプで出発の決心をしました。申し込みに当たって「万一旅の途中、独りで帰国」など不安材料を想定して色々な保険を掛けて、杖持参の申告、車椅子の予備申し込みなど万全を期しました。出発までは特に筋トレに励みました。2012年5月末に遂に成田空港からデンマークにフライトする運びとなりました。コペンハーゲン港から豪華な大型船に、乗船しました。乗客は3000人で日本人は僅か26人でした。船内の言語は全て英語です。驚いたことに多くの老若男女の車椅子の乗客が乗船していました。乗務員も乗客も至って自然体で、その方々と接している光景に欧州のボランティア精神が人々に浸透している歴史、車椅子の皆さんが自身に見合った楽しみ方で笑顔一杯なのに感心して感激しました!
早朝に多くの乗客が甲板を何周もするジョギング、最上甲板のテニス、 プールで水泳とスポーツジムの船が動いている様で、私は専ら狭い円形の温水ジャクジーで5、6人の多国籍の方々と膝をさすり、さすりジョークを交えながらの会話を楽しみながも少々、情けない状況でした。船内では毎日、語学、果物・野菜での彫刻「カービング」、「ナプキン・アート」、エアロビクス、ダンスと多種のプログラムがあり、友人は甲板を走り走りイベント会場に移動しては参加していました。
大きな船はまさに動く豪華ホテルの感でエーゲ海は波も静かで夜は前に進んでいるのか?後ろに進んでいるのか?分からない程で熟睡できました!個室はクローゼットありでトランクの荷物を全部所定場所に整理して風呂も有りで落ち着いて過ごせました。1大きなホテルが静々と動いている感じです!色々の催しがあるときは集合場所が迷子防止で各ホールの絨毯の模様、薔薇ルーム、鹿ルーム等ユーモア的に知らされます!
デンマークを皮切りにスウェーデン→エストニア→ロシア(エルミタージュ美術館)→ドイツ(タリン)を巡りました。
船内にベトナム人経営の「寿司店」は外国人にも人気で、うどん、天ぷらなどのメニューも結構美味しく、定食メニューの分量の多さは欧米人の健啖家振りをかいま見ました。観光して次の国の移動は地平線と海しか見えない日があります。そんな日の昼間はアクセサリー、化粧品、衣服のバザールがあり、夜は買ったばかりの品々でドレスアップしてのパーティーが2回ありました。着物を着た日本人は注目されてパチパチと写真撮影されていて誇らしく思いました。前日に各部屋のドア下からプリントが入れられて間違えない様に翌日のドレスコードの案内があります。シニア層の多い乗客への配慮でした!
バリエステ、船のグッズショッピンク等、毎日、珍しい体験をしました!乗船中は広い空間ではピアノ生演奏、劇場ではサーカスショウ、映画上映、コンサート、各種のイベントがてんこ盛りでした!
最終日はサヨナラパーテイーが広い劇場で開かれました。スタッフ全員が舞台に上がり、流石に3000人を纏めるカリスマ的イケメンのイタリー人船長さんが5カ国語で挨拶されました(日本語無し)。アッという間に過ぎた10日間の豪華な旅でした。乗船前は膝痛回復の事ばかりに明け暮れ「車椅子になったらドナイショウ?」などとマイナス思考から解放されて「少しでも良い状態の自力歩行が出来る様にカーブスでガンバロー!」と思いました!カーブスの顔馴染みの方々に「入会時の頃を思えばスリムになったね(約8㎏)」と言われてリバウンドしないように心がけています。「無理しないで!無理しないで!」とブレーキを掛けながら、自身を励ましながら良きヘルプをして下さるカーブスのインストラクターの方々、メンバーの皆様に感謝!感謝!です。ところが最近になって股関節の軟骨の摩耗が徐々にひどくなり、丁度、コロナ蔓延で80歳以上は大事をとって暫く自宅待機とのお知らせがありこの3月まで休会届を出し続けています。4月から再開出来れば良いのですが・・・コロナの終息も見えないこの頃、整形外科医ともよく相談の答えを出したいと思いつつペンを置きます。