「今日から糖尿病の薬はやめましょう」。
医師からの、この言葉を待っていた!!

気が付けば、結婚以来、体重は確実に増え続け...。かつては週に2~3回テニスクラブで汗をかき、真夏でもテニスの試合に奮闘していたこともあった。こんなに運動をしているのに、確実に体重は増え続けてきたのだ。4年前に足首を3カ所骨折し、テニスクラブをやめて、週1回のテニススクールになってから、増々、体重は重くなってきた。
それもそのはず、「好きなモノを、好きな時に、好きなだけ」食べてきた結果がコレだ。運動をしているんだから、これだけ食べても大丈夫という安易な考え方がベースにあった。
そのうえ、自分の健康に関しては、見事なまでに無頓着に生きてきた。40代後半には高血圧症と診断されて薬を処方されていた。が、薬に対して10年以上意識したことがない。
そんな私が、10か月前に医師から「完全なる糖尿病ですね。今日から薬を飲みましょう。糖尿病と高血圧症、そして肥満は、コロナで重篤化しやすいので、気を付けて」との言葉。頭をハンマーで殴られた気がした。
「コロナで重篤化しちゃう!!」。コロナの恐怖に直面した瞬間だった。
この時になって、これまでに飲んできた薬の内容をまじまじと見てみた。今までは、処方されたから何も気にせず、ただ飲んでいるといった状態。何の薬なのかも知らなかったのだ。そのうえ、血液検査の結果もきちんと見たことがない。
「うわっ、なにこの中性脂肪の数値は!!ひどい高脂血症。コレステロールの値も恐ろしく高い、血糖値なんて、おどろくほどの数字じゃないか!!」
この検査結果で、これだけの薬を10年近くも朝晩に飲んできたというわけか...。ネットで調べてみると、心筋梗塞や脳梗塞の確率が恐ろしく高いということだ。しかも、糖尿病は人工透析や壊疽による足切断、緑内障による失明などの合併症があるという。
「コロナ以前の問題だ!!あ~、よくぞ今まで生きてこれたな」と感心することしきり。いつ倒れていても、いつ死んじゃっていても不思議じゃなかったという状況だった。
さて、この先をどうやって生きていくか!!「この生活習慣を根本から変えるしかないでしょ!!」もう、選択の余地はない。とにかく、糖尿病から脱出しなければ!!薬を飲まなくてもいい生活をしなければ!!
以前から医師に言われていた通り、「週3回の運動と腹八分目+間食なし」を心して実施することとした。

そうはいっても、私は「辛いのは嫌。我慢も嫌。楽しくなければ続かない」という典型的な怠け者だ。ダイエットエクササイズのDVDを買ったけど、2度やっただけ。60~90分のウォーキングなんて一人じゃつまらないから絶対に続かない。ワンコの散歩だって、ブラ歩きをちょっとするだけが精一杯だ。その昔、スポーツジムに通ったが、つまらなくなって2~3カ月で辞めてしまった。もちろん、成果なんて何もない。今はテニススクールに週1回通っているけど、その回数を今以上に増やすのは経済的に考えて無理。仲間を集めてレンタルコートでテニスをするのは面倒くさい。テニスクラブに戻るという手もあるが、何よりテニスでは痩せないという先入観がある。というわけで、「運動はまあ、やらなくてもいいか」という結論になった。

食事は夕飯の白米だけを我慢。朝と昼は食べ過ぎないようにした。パスタやカレー、砂糖、パンなどは低カロリーや低糖質のものに変えた。間食は無し。お菓子やデザートは食事のあとにちょっとだけ。この食事なら、ほとんど辛さは無い。
たった1ヶ月で、体重は5~6キロほど減ってきた。何故なのか詳しいことはよくわからないが、とにかく体重は落ちたのだ。だが、やたら疲れるようになってきた。通っていたテニススクールも、途中で何度も休憩をするようだった。そのうち、2階の部屋へ階段をのぼるのもやっとになってしまった。もしかして、脂肪じゃなくて筋肉が落ちてしまった?運動をせずに体重を落とすとこういうことになる?やはり、運動は必須なのか!!そんなことから、運動を生活の中に取り込まなければならなくなった。
「そういえば、20年来の付き合いがあるママ友が、カーブスに行ってたっけなぁ。まだ、続けているのかなぁ?」と思いながら電話をしてみた。話は即座にまとまって、早速、体験へ行ってみることにした。

正直なところ、たった30分で、しかも負荷がちょっとだけの筋トレで効果があるんだろうか。あれだけハードにテニスをしていたって、まったく痩せなかったんだよ~。半信半疑どころか、ダメ元の気分。何もやらないよりはいいかという状況だった。
ただ、やる以上は「カーブスに週3回通うことを生活習慣とする」と心に決めた。スタッフの方からマシンの使い方を丁寧に指導していただき、食事についてもたくさんアドバイスをもらった。そこでわかったのは「タンパク質を十分に摂る」ということだった。
タンパク質を多く含んだ料理やレシピを知ることも調理も楽しい。そんな中でも、あいかわらず糖質を控えた食事は続けていた。
気が付けば、半年あまりで体重10キロ減。筋力は全く減っていない。それどころか最近は筋肉が少し増えている。テニスも快調。疲れ知らずだ。買い物に行ってもエレベーターやエスカレーターは使わず、階段を利用するのが常となってきた。
医師も私の体重を折れ線グラフにつけており、「おお~、右肩下がりですね。この調子、この調子!!」と励ましてくれた。
糖尿病の薬を処方されてから数か月。定期健診での血液検査の数値を見てのことだった。
「今回の血液検査で、問題点は一つもなくなりましたね」
「これなら、糖尿病の薬はやめても平気そうだね」
「もう少し様子を見ながら、他の薬も減らしていきましょう」と、医師からの嬉しい言葉が続く。
あ~、カーブスに助けてもらった。
カーブスがなかったら、筋力が落ちて、普通に生活をすることが難しくなっていたかもしれない。いやいや、私はあのまま脳梗塞や心筋梗塞で死んじゃっていたかもしれない。

この5月より、私の家より2バス停遠くへカーブスが移転することになった。けど、どれだけ遠くになっても、すでに生活の一部だから迷うことなく通おうと心に決めている。
それにしてもすごいね、カーブス!!楽しくないと続かない怠け者の私が、たった数か月で減量を実体験したうえ、健康を取り戻したのだから...。
スタッフの方々の温かい指導と見守りに感謝しながら、今日も「薬ゼロの生活」を目指していく。