C子さんに初めて出会ったのは今から30年以上も前になる。C子さんはとても純粋な心の持ち主で、どんな小さなことでも全身全霊で受けとめ、真剣に立ち向かう人である。友人、知人、また他人でも目の前にあらわれた誰かが悩み苦しんでいたりすると、涙を流して自分のことのように悩み、苦しみ、反対に喜び事があると手を叩いて狂喜し、ハグなどして祝福してあげる人である。優しくてしかも愛らしいという全く憎めない性格だから、誰もがC子さんのためなら、できる限りのことをしてあげたいとも思うような人である。
 そんなC子さんが、膝が痛くてサポーターをしていると知って、気の毒に思った私は早速、カーブスの筋トレ体験に誘ったのである。1回目に誘った時の返事は「ふうん」だけ。2回目、カーブスの素晴らしさを力説する私に、「あ、そうなの?」という気のない返事。目立った反応のないC子さんにジリジリしてきた私は、3回目は日時を決めて、「この日に迎えに来るから、軽い運動のできる恰好で待っていてね」と半ば強引に言い放ち、帰ってきたのである。
 後で別の友人から聞いたところによると、C子さんは強引な私を恨めしく思い、泣きたい位にイヤな思いをしたのだという。なぜなら、過去、C子さんには学校の授業以外には運動するという習慣が無く、体育の授業もよくサボったし、運動するよりはミシンの前に座って洋裁でもしている方が楽しいという日常だったらしいから。そんなこととはつゆ知らず、私が誘った時にはあいまいな返事だけだったから、初めての所へ行くことを迷っているだけだろうと勝手に思いこみ、筋トレ体験の日時まで決めてしまった私である。今思えば、しつこく誘う強引な私を怖がっていたのかもしれないと、遅ればせながら気付いたものである。
 さて、いよいよ筋トレ体験の当日。私がワークアウトしたり、カーブスマガジンを読んだりしながら、C子さんの様子をうかがっていると、C子さんは真剣な面持ちでワークアウトしたり、コーチの説明を熱心に聞いたりしている。体験に行く前には、「絶対に入会しなくちゃいけないなんて思わないでね。体験してみるだけで良いのだから。そして心の底から納得できた時に入会すれば良いのだからね」と言っておいたのにも関わらず、帰る時には「入会してきたわ」とのこと。「えーっ?」と私の方がびっくりした位である。
 それからのC子さんの猛烈なことといったら感動ものである。家事を終えると10時過ぎに車に乗って2キロメートル位距離のあるカーブスへ出かけて行き、ワークアウトに励んでいる。私とはワークアウトの時間帯がちがうので、夕方私がカーブスに出かけると、コーチがニコニコしながらやって来て、「C子さん、今日も元気に来て下さいましたよ」と報告して下さる。「ウソー、私に誘われた時には死にたいくらいイヤだったというC子さんが?」とその都度びっくりすると、コーチも「そうそう、私にも言っていました。"イヤでイヤで泣きたい位なのに、カメちゃんの誘いじゃ断れなかったし"ってね」
 時折、他の用件でC子さんに会う機会があると、用件の方は後回しになって、C子さんの方からカーブスの話題に触れてくる。そしてカーブスに入会して良かった点を次々と列挙してくるのである。
 先ず1つ目。車の運転がスムーズにできるようになった件。実の姉のように慕っていた人に認知症らしき症状が見えてきてショックを受けたことがきっかけとなり、車の運転が覚束なくなったため、しばらくの間、運転をやめていたのだけれど、カーブスへ行くために毎日2キロメートルの道のりを往復するだけだが、その結果運転に関する不安や自信の無さが解消したこと。
 2つ目。初めてのワークアウトと計測で、あまりの体力の無さを知らされて、筋トレの大切さがわかり、思いが変わったこと。
 3つ目。筋トレをつづけているうちに膝の痛みがなくなり、サポーターを着け忘れてカーブスに来ることもあること。
 4つ目。体力がついたのか、昼間眠くなることもなくなり、その分、時間を有効に使えるようになって生活にメリハリが利くようになったこと。
 5つ目。若い頃の大親友にカーブスで再会できたこと。親友は都市計画にあって引っ越したため疎遠になっていたのだけれど、カーブスに入会したおかげで再会できて嬉しかったこと。その他細々としたあれこれの枚挙にいとまがない程であること、などなど。
 C子さんを見ていてつくづく思うのは、カーブスの筋トレ体験をすすめてみて本当に良かったということである。明るくて親切なC子さんが益々明るく親切になって張り切っている姿は、見ていて実に気持ちが良いものである。C子さんのはつらつとした姿を見るたびに、今後も折あらば友人達にカーブスの筋トレ体験をすすめてみたいという気持ちになる。そして多くの人に幸せになってもらいたい。まるでカーブスの創始者のゲイリーさんみたいじゃないのと笑えてしまうけれど、本心である。
 カーブス、バンザイ!
カーブス、ありがとう!