50代には、毎朝40分程の散歩で清々しい一日をスタートさせていました。62才の時、肥満に悩む友人が突然スッキリとした姿を見せました。開設されたばかりのカーブスに入会したとの事でした。「散歩だけでは本当の健康体になれない」と、言うのです。すぐに見学に行きその日の内に入会しました。これ迄何にも属してこなかった私に友も驚いたようです。
 それからは"あっ"と言う間の12年間、カーブスに始まり、カーブスで終るような充実した日々を送りました。初回から筋肉痛もなく、運動オンチの私にはピッタリでした。マシンは勿論のこと、健康に関するワードや情報をメンバーさんと共に一生懸命指導して頂き、お陰でTVの健康番組を納得して観る事が出来ました。また太腿の計測は1年で8センチも減り、散歩だけで満足していたならば得られない喜びでした。
 年甲斐もなく各種スポーツ観戦が大好きな私は、メンバーさんと感想・感動を分かち合えて嬉しくなりました。年代も違い人それぞれの人生であろうが、この場に集いひと時を過ごし、健全な身体に健全な精神が宿るような思いでした。店長さん、コーチの方々に本当にいろんな御指導をして頂きました。呼吸とマシンの大切さも学びました。
よく周りの人達から「元気ね」と声掛けしてもらい、自分としては普通なのに、他の人からはそう見えるのかなぁと思いました。
令和2年に入りコロナ禍でカーブスも休止する日もありました。
 私にも"注意一秒・怪我一生"のような事が起こりました。
カーブスから帰宅し、昼食をとった平日の味噌汁を口に入れた途端、喉に骨が刺さりました。唾も飲み込めず、すぐ耳鼻咽喉科に駆け込みました。午後の診察前は痛みがピークに達し気を失う程でした。先生は、「今、診たところでは、喉には魚の骨は見当りません」コロナ禍でもあるので「点滴をしましょう」と言われ、受けて帰宅しました。
―その日は8月24日でした。10月19日に手術を受ける―
 この2ヶ月間大変な日々となりました。日中はまだしも睡眠時は右首・右肩が激痛で休めず座って夜空を眺めては、これからどうなるのだろうかと悩み、すっかり元気を無くしてしまいました。通院の為、カーブスもままなりませんでした。3ヶ所の病院で診てもらいました。魚の骨が刺さった事も幾度も説明しました。しかし、レントゲンには写っていないと湿布とマッサージだけです。一向に良くなる気配はありません。
 10月に入り、右頸部筋にシコリのような物がありました。見る見るうちに突起物のような形になりました。心配した娘がスマホで「以前沖縄の医師が、魚の骨が身体の中で悪さをした事と、魚の骨はレントゲンでは写らない」と出ていたと知らせてくれました。「きっと平目の骨が突起しているのだと思うよ、だからそれを取り除けば、大丈夫!」と励ましてくれました。
 症状を診た医師は形成外科に紹介状を書いてくださいました。総合病院のエコー超音波検査でも骨らしきものは写りませんでした。10月19日、外来で良性腫瘍切除の手術をしていただく事になりました。
 カーブスへ診断書を持って状況説明に伺い休むことになりました。メンバーさんの姿を見て、私も手術に前向きで臨もうと思いました。そして突起物がどうか平目の骨であり、それが取り除けますようにと祈りました。
 手術は1時間程度ですと言われていましたが、少しも動くこともできず苦しい時間でした。深呼吸しても血圧は190台になりました。やっとのこと終了間際、何枚かの写真をとり先生が、「おっしゃっていた通り3.7センチの魚の骨がありました」と見せて下さいました。思わず「先生、有難うございました」と声が出ました。先生も大変だったと思いました。
 ふらふらになりながら無事、先生に平目の骨を取り除いて頂き、感謝の涙が自然に流れました。主人の顔を見たとき、胸が一杯になり良かったと...。
 その後、傷は日に日に良くなりましたが、右肩が痛くて、左手のように使えません。不自由な事がたくさんありました。毎日、朝晩ラジオ体操をしながら、昨日より今日と頑張りました。4ヶ月で元のようになりました。
 嬉しくもあり、この間は、あー何だったのだろうー。
 自分の不注意から起きた事なのだけれど、思い知らされました。元気に生活していたのは当たり前の事ではなく何よりも素晴らしい事で、とても幸福な事でした。そして以前にも増して人の痛みが自分の経験を通して思え「辛いだろうな」「苦しいだろうな」と心底思えるのです。
 丁度、そのころコーチから「元気ですか」と電話があり、半年振りにカーブスへ出かけました。
 「元気だった」「心配していたのよ」「久し振りに会えて嬉しい」皆さんから優しく声をかけて下さり、すっーと以前のままのように中に入りました。コーチからも「元気な姿を見て、涙が出るぐらい嬉しい」と言ってもらいました。
 休んでいた時、そう人様に話せる事じゃないと自分自身神経質に日々を送っていたので、この優しい雰囲気に戸惑い、まるで雲の上に乗ったような気分になりました。
 コロナ禍の世の中を忘れさせてくれるような和みがありました。
自然の風景が大好きな私は、周辺の芽吹き、山、笑う春にも劣らぬカーブスの場に戻り身を置き、強く思った事は、ワークアウトはもちろん、人々に優しく温かく接してゆくことです。
 それと休暇中に届いたCurves MAGAZINE大好きです。どのページを開いても整理されていて、端的に解りやすく、毎日の生活の方向性を示してくれます。参考になる事ばかりで、いつでも読めるように近くに置いてあります。