思春期だった頃。佐良直美という、ちょっと個性的な歌手が唄っていた。
ボサノバのリズム
夜明けの渚
レモンの切り口
題名は「私の好きなもの」。最近の曲なんか全然覚えられないのに、どうして昔口ずさんだ歌は忘れないのだろう。
そこで「私の好きなもの」
トップを飾るは、旅。
できるなら月1で温泉地に出かけたいほど大好きだ。北は登別温泉から南は指宿温泉まで、150ヶ所くらい踏破したかな。
最もインパクトがあったのは、青森県の酸ヶ湯(すかゆ)温泉だ。真冬には積雪3~4メートルにも達する豪雪地帯にある。泉質は、白濁した酸性硫黄泉だ。千人風呂と称されるヒバ造りの巨大な浴場、鼻孔を刺激する硫黄臭、源泉100%の掛け流し。その迫力たるや半端じゃない。
しかも有無を言わさぬ"混浴"なのだ。でも、ご安心あれ。ジャンボ浴槽の真ん中あたりに目印があり、殿方とご婦人が別々に隔離される。
もうもうと立ち込める湯煙ごしにチラッ。かすかに姿は見えれど、細部はボンヤリ。これって幸か、それとも不幸か。
お次は、毎晩たしなむ(?)日本酒だ。冬は燗、夏は冷や。春と秋は常温で味わう。淡麗辛口の新潟の地酒が良いな。

真打の"お気に入り"は、もちろんカーブス。11年間通い続けている別宅かしら。

住んでみたい街の上位に、いつだってランクインされる吉祥寺。西荻窪は、そのお隣りに鎮座する。
カーブスは行列のできる食パン専門店と、全粒粉を謳う、これまたこだわりのベーカリーを両側に従えた絶好のロケーションにある。
よほどの用(急な飲み会のお誘い、麻雀の代打ち依頼など)がない限り、月曜日から土曜日まで日参だ。
姉からは「本当に好きよねえ」と冷やかされ、同じマンションの知人からは「よくぞ飽きないわね」と、からかわれる。
だって、楽しいんだもの。
カーブスを温泉大好き人間の観点から考察してみよう。

効能① 汗がひたたる爽快感
夏はもちろん、冬でも気持ちの良い汗が流れる。6つのマシーンと6台のボード。きつくもなく緩くもない程良い運動量が、適温の湯のように心地良い。
効能② ホッと寛げる空間
いつもの時間に行けば、必ずお馴染のメンバーさんとご対面だ。笑顔で手を振り、ご挨拶。
温泉には"転地効果"というメリットがあるのを、ご存知だろうか。日常生活を離れ、環境に恵まれた温泉地に行く事により五感に刺激を受けるのだ。
カーブスも似ている。そこに行けば個性的で元気な"お仲間"がスタンバイ。丸一日家にこもっているなんて、もったいないじゃないですか。コロナ禍だからこそ、万全の準備をしてカーブスでの転地効果を期待したい。

効能③ カロリーを消費するから食事が旨い
1日に必要な成人女性のエネルギー所要量は、1400~2000Kcal。『温泉ソムリエテキスト』によれば、運動や行動で80Kcalを消費するには以下の時間が必要だという。
入浴 10分
テニス 15分
ウォーキング 50分
カーブスならアッという間の30分でOKだ。そのせいかエクササイズをした後の夕食。これが旨いの、なんの。空腹は何よりのご馳走だ。
温泉地での晩酌は、ふだん飲んでいる日本酒じゃなくスパークリングワインがいいかしら。その心は「温泉もスパークリングワインも泡が決め手です」
なんちゃってね。

コロナ禍で退会してしまったメンバーさんも決して少なくないようだ。健康不安、家族の意向、体力の限界。それぞれ理由はあるのだろう。
ただ、これだけは言いたい。気持ちに余裕ができたら、いつでも戻ってきて欲しいな。筋肉は使わないと落ちちゃうよ。辞められて1年振りに駅前で見かけた元メンバーさんの姿に愕然としたもの。まだ70代なのに"腰が曲がっている"。あんなに溌剌としていた彼女の変貌ぶりに言葉を失った。継続する力を改めて実感する。2020年12月30日。入会以来2655回を数えていた。髪こそグレイヘアになってしまったが、体調はズッとすこぶる良好。
コロナが収束したら海外の温泉地も訪ねてみたいな。最後に行ったのは2016年のパムッカレ(トルコ)だ。湯の底に遺石の大理石がコロがっていたのには、ビックリした。
今度はドイツのバーデンバーデンを狙いたい。ローマ時代から知られる温泉都市だ。
重さ25キロのキャリーバッグを操る為にも、引き続きカーブスで体力作りに励まなければ!