月初めになると、カレンダーに、カーブスへ足を運ぶ日を、書き込む。ひと月に10回は行こうと決め、計画を立てる。これが、もう14年も続いている。50歳を目前にしていた頃、運動をして、体を引き締めたいと思っていた私の元へ、カーブスのスタッフが勧誘に来た。カーブスのことは、全く知らず、短時間で運動ができることに魅力を感じ、プレオープンの段階で、体験をさせてもらった後、即入会。
運動が苦手な私でも無理なくマシンを動かすことができ、ぶよぶよのお腹も、次第に引き締まり、体重も、3か月を過ぎたころから、測定が楽しみになってきた。順調に4年数か月が過ぎたころ、夫に、大腸がんが見つかり、自営業を営んでいたため、カーブスに行く時間を作ることが難しくなり、退会することを決意し、1年3か月、闘病の手助けをしていた。その間、自分自身も、五十肩やひざ痛に悩まされ、健康であることのありがたさを、つくづく感じた。夫のガンは、、末期だったため、延命治療を施したが、56歳という若さで、旅立ってしまった。夫の死後、しばらくは、自営業を続けたが、新たな分野で活動をしてみようと思い、転職することにした。カーブスも、時間が作れるようになったので再入会した。
最初は、左腕が上まで上がらず、マシンを十分に使うことができなかった。しかし、1か月経過した時、マシンを両手で持ち上げることができ、自分でも驚いたが、筋肉がついてきた証拠だと確信した。ひざの痛みも、病院でヒアルロン酸の注射を打ち、様子を見ながら、マシンを動かしていたが、今は、病院に通う事もなく、ここ数年、調子がいい。その頃の私は、職場の人間関係に悩まされ、かなり落ち込んでいたが、カーブスに行くことで、気力をアップさせていた。というよりも、カーブスでの運動は無の境地になることができ、自分の神経を休める場になっていた。その職場は3年で辞め、再度、転職を試み、現在に至っている。
最近、友人がカーブスのスタッフから勧誘を受け、体験をした後、入会した。勧誘を受けた時に、私のことが頭に浮かび、名前を出してくれたようで、情報が伝わったのだが、彼女には、それほどカーブスのことを話したこともなく、記憶に留めていてくれたことが、とても、嬉しかった。もう一人の彼女は、去年、知人を介し、知り合うこととなったのだが、旦那さんが闘病中で、今、とても、苦しい状況にいる。私の夫は、東日本大震災の年に亡くなったので、今年で10年経つのだが、私の10年前の姿を見ているようで、とても切ない。彼女もカーブスに通っていることを知り、一時は退会しようと思っていたようだが、「気分転換になるから、行けるうちは行った方がいいよ。」と促し、頑張って通っている。弱っていく旦那さんの姿を、間近で見ているのは、とても辛いことだと、十分承知はしている。彼女の話しを聞いてあげることしかできないが、自分の経験を伝え、少しでも彼女の気持ちが安らぐよう、努めている。
そんな私も、去年、帯状疱疹になり、何がストレスになっていたのか?思い当たる節はないのだが、軽く済んだのは、幸いだった。これもカーブスに通っていたので、体力がついていたのではないかと、自負している。今、私は、週三日仕事をしながら、高齢の母と、左半身麻痺の状態で生活している弟の手助けをするため、自宅と実家を、行き来している。車で15分くらいのところなので、たいしたことはないのだが、その合間に、友人とのランチの予定を入れ、2年程前から始めた、趣味のオカリナの教室に通い、実家の買い物や、カーブスにも行くという、超ハードなスケジュールをこなしている。弟が、私の手帳を見て、驚いていたが、このように動き回れるのは、体力や気力が、充実しているからであり、健康に感謝している。
 今年の、私のスローガンは、「辛くても、笑顔!!」とは言え、カーブスで、マシンをやっているときには、疲れた顔を見せてしまい、スタッフに励まされることが多々あるが、私にとってのカーブスは体と心を鍛え、癒されながら、次への活力を付けていく場所となっている。「カーブスに行く!!」と気合いを入れる瞬間、免疫力が上がるような気がしている。これほど長く、カーブスに通うことができるのは、自分の力加減に合わせられるマシン。短時間でできるプログラム。月に一度の計測で、体調管理ができる。自分の予定に合わせられる。等々、私との相性が良かったのだと、感じている。今年、カーブスでの目標を書く紙を渡され「体脂肪を減らす」「カーブスを広める」と、記入した。健康であることは、何物にも代えがたい。筋肉は、年齢と共に、衰えていく。筋力をつける大切さを、縁ある方々に、伝えていきたい。カーブスのマシンを終えると、「姿勢美人で、お帰りください」と、スタッフから、声がかかる。背筋をピンと伸ばして、年齢よりも10歳若く見られるよう、努力している。私が目指しているのは、輝きを発揮し、トキメキを感じさせる人柄。「あの人のように、なりたい」と、思われるような人物。
夫を亡くしてからの、この十年。無我夢中で過ごしてきたが、いつも、カーブスは、私と寄り添い、カーブス=我が家という感覚で、時が過ぎていった。不安や迷いも、人生には、付き物だが、「何とかなる!!」と暗示をかけ、一生懸命応援してくれているスタッフに、笑顔を見せることができるよう、これからも、カーブスとともに、歩んでいきたい。