父が娘に語る経済の話。
 ヤンス・バルファキスさんの本を読みました。この世界を本当に公正で理にかなったあるべき姿にする。
 世界のありのままの姿をはっきりと見るために、精神的にはるか遠くの場所まで旅をしてほしい。それによって君は自由を得る機会を手にできる。
 
 6月横浜「ホテルニューグランド」に宿泊しました。
 昭和2年(1927年)関東大震災からの復興のシンボルとして建てられました。
 部屋の向いに氷川丸、左手には飛鳥Ⅱが停泊しています。心地よい風の吹きぬける中庭のイタリアンレストランで季節の料理をいただきました。
 
 旅には瀬戸内寂聴さんのかの子撩乱をもって行きました。撩乱は金魚撩乱という岡本かの子48歳の時の作品から取られています。 
 かの子の母親アイさんは19歳で長男を出産、38歳で5女、42歳で5男を出産、大正2年48歳で他界。女の生命のすべてを子供を産むためだけにしぼりつくしたような人生でした。
 
 昭和4年12月から昭和7年3月まで、パリ8ヶ月、ロンドン10ヶ月、ベルリン5ヶ月と生活したかの子、出発は一平、太郎、かの子、恒松、新田の5人。かの子40歳の時でした。その後10年で他界。
 横浜、東京、新潟、山形と旅して酒田に2泊、寿司割烹・鈴政で昼食、岩がきもいただきました。山王くらぶ、相馬樓で舞妓演舞とお茶をいただき、本間家旧本邸から山居倉庫、工門挙記念館とめぐりました。 
 1978年室生寺、鎧坂金堂見上げのしゃくなげの花に感動しました。2022年6月12日室生寺をたずねます。
 
 6月11日、15時発酒田→新潟迄2度目の海里に乗車。
 イタリアン・アル・ケッチアーノのおやつと食事、お酒、6月12日は白山公園東堀口から砂丘館、旧斎藤家別邸、万代橋と歩いてみました。料亭・鍋茶屋ものぞいてみました。
 
 6月13日10時3分上越妙高から越乃Shukuraに乗車。40代20代の飲み鉄さんがおいしそうにお酒をめしあがっていました。メニューは新潟野菜のピクルス、桜めし春キャベツのふき味噌メンチ、帆立とわさび、クリームチーズの焼き春巻と水ようかん、お酒は君の井酒造の大吟醸妙高山は815年創業の妙高酒造KKのお酒。
 越後湯沢に13時11分着、駅前の井仙に2泊。魚沼産コシヒカリ一等米をおいしくいただきました。20代前半の吉田松陰は、なにより旅する若者でした。
 
 21歳、長州の萩から九州、22歳23歳東北一周、24歳萩から四国や関西を経て江戸、江戸から長崎、東北一周は半年近くを要する最長の旅で東北遊日記を書きました。6月15日、名古屋からひた13号で下呂に向います。
 夕食はフレンチ、16日は中華です。お風呂は広く3ヶ所ありました。3階のひの木風呂は快適でした。
 
 7月長門の音信。下関の風の海に宿泊。歴史学者、色川大吉さんが9月7日96歳で亡くなりました。良く旅をなさっておられました。
 少年のころ、私たちは目かくしをされ、耳をおおわれ、愚かな愚かな教育を受けて育ったとおっしゃっています。
 一人の人間としての尊厳は精神の自立。経済の自立。生活の自立、このような教育がなされるべきでしょう。自分の頭で考え、自分の言葉で、自分が感じたことや自分の意見をはっきり表明する事です。
 
 9月萩、北門屋敷宿泊、11月2日より日本一周船の旅、舞鶴、小樽、苫小牧、名古屋、大阪南港志布志港です。
 11月17日萩、大照院、12月3日下関春帆楼1月観光列車エトセトラ、2月糸島3月関東甲信地方5つのクラシックホテル宿泊。
 
 2月8日新型コロナウイルスの累計感染者が世界全体で4億人を超えました。感染力の強いオミクロン株の流行を受け、1億人増えるのに要した日数は32日でした。
 21世紀の今、ロシアがウクライナへの侵攻を続けています。ウクライナ全てを政治的にコントロールするのが狙いのようです。

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 カーブスに入会して14年になります。
 もくもくと体を動かして自宅に帰り夕食の用意をします。朝、昼、夜と81歳の夫は仕事場から帰り食事をします。
 カーブスの友人が、私の知っている食事処を紹介してくださいとおっしゃるので、二人で昼食に出かけました。7年前に夫が亡くなったという会話から挨拶をするようになりました。
 
 もう一人のカーブスの友人は6年前に夫を亡くしていまして、突然私に、ねえねえ聞いてください、と話しかけて来ました。一人でコンサートに行った事がうれしく、誰かに話さずにいられなかったようです。
 カーブスにはこのような挨拶を交わす友人が4、5人います。毎日のように笑顔を交わします。
 
 明治30年生まれの三木清さんの『旅について』を読みました。
 「ひとはさまざまの理由から旅に上るであろう。旅に出ることは日常の生活環境を脱けることであり、平生の習慣的な関係から逃れること」とあります。
 
 私は人生を味あわせる。旅において出会うのはつねに自己自身。人生そのものの姿。眞に旅を味ひ得る人は眞に自由な人である。
 人はその人それぞれの旅をする。旅において眞に自由な人は人生において眞に自由な人である。人生そのものが実に旅なのである。