足がすべった(転んでしまう!)。2月15日の朝いつものように自宅の向かいの神社にお参りに行った。雪は溶けはじめ、春の日差しになってきたので油断したのかもしれない。あいにくニット帽でなかったので、かぶっていた帽子は飛んでいった。頭はゴツンと直接氷の道にぶつかる。頭の後、左上を打った。
 
 「大丈夫ですか?」神社の人が声をかけてくれる。「大丈夫です」私は慌てて帽子を拾い自宅に戻った。
 「どうしよう......」実は、全く偶然なのだが、前日そろそろ脳ドックを受けなければと考えていたからだ。在職中に脳ドックを受けた後に、"無症候性脳硬塞"と告げられた。何年かに一回は検査するようにとも。
 
 すぐに脳神経外科へ行く。転んだいきさつを詳しく説明すると頭のMRI検査を受けることになった。
 結果は異常無し、一安心する。打ったところは痛く赤くなっていたが特に治療もなかった。ただ今後、頭痛やしびれなど何か症状がでてきたら再度受診して下さいとのことであった。私の周りでは転ぶと骨折する人が多い。手首、足、腰など様々で、治るまでに3ヵ月以上かかった人もいた。
 
 転んでから1ヵ月半以上過ぎた。今のところ何の症状もない。「転び方が良かったのでは」と言われた。ふと私より先にカーブスに通っていた人の顔が浮かんできた。彼女が入院した時、看護師さんに「何か運動しているのですか?ベッドからの起き上がりや、廊下を歩く動作がスムーズですね」とほめられたそうだ。「カーブスに通っていたからだわ」と自慢げに私に教えてくれた日があった。
 
 年を重ねると動作が鈍くなる。何をするにも億劫で気合を入れなければ行動できない。もともと運動嫌いの私なのだ。カーブスに通うということは気づかなかったが、運動機能の維持に大いに役立っていたに違いない。退職した後、10年以上カーブスを休みながらも通っていて本当によかった。助かった。
 これからもマイペースでできるだけ長くカーブスを続けていこうと改めて思った。