私が初めて「カーブス」という名を知ったのは、12、3年程前です。同じ職場の方から「カーブス」に行っていることを聞いた時です。機械を使っていろいろな運動をしているのだと言っていました。その時は、特に興味もなく聞いているだけでした。
 
 しばらくしてその方が「カーブス」を辞められた事を聞きました。その方は、真剣に運動をしたいと思っていたのに、周りの方がおしゃべりばかりしていて、それが気になって運動に集中できなかったからと言っていました。その時「カーブス」とは女性が集まっておしゃべりしながらその合間に運動をする所と思いました。
 
 その後、私は転勤になり「カーブス」という言葉をすっかり忘れていましたが、上司の奥様が「カーブス」に行っておられ、その事を休み時間に話されている時「カーブス」の言葉を聞きました。
 「運動をして、その後で飲んだり、食べたりしていたらなんの効果もないじゃないか」と笑って話されていました。それを聞いていて私は前と同じような感じを持ちました。それから、いつも通勤で利用する駅の近くに大きな写真付きの「カーブス」の看板があることに気付き、「カーブス」は、あんな運動をしているのだと毎日気になりながら見ていました。
 
 65才を前に私は仕事を辞めて、それまでやりたいと思っていたいろいろな事を始めようと計画していたのですが、その頃コロナが流行り始めていていろいろな事が制限され始め、やろうと思っていた事が出来なくなり、行きたい所にも行けなくなり、1日中家にいる事が多くなりました。
 
 そんな頃、買い物に行った時、通勤時に見ていたあの大きな「カーブス」の看板を見て、行ってみようかなと思い始めていました。でも、前に私が思っていたような所だったら嫌だなと行くことを躊躇していました。
 
 ある日、「カーブス」に行っておられる同じ町内の方から「カーブス」の事を聞く機会がありました。その方の話からは、私が前に思っていたような印象は受けませんでした。それでも、行こうかどうしようかと長いこと迷っていました。コロナ禍で、トレーニング・ジムなどが閉鎖されている中、「カーブス」は感染対策を十分に行い、感染された方はおられないと聞いていましたので、思い切って実際どのような運動をさされているのか自分の目で見てみようと思い訪ねてみました。
 行ってみるとスタッフの方が笑顔で迎えてくださり、体験ということで数日後に機械を使い実際に運動をしました。終わった後、とても気持ちがいいと感じたことを覚えています。
 
 行き始めて1年半程になります。大きな体の変化がみられない事にイライラとしたこともありました。毎月の計測時の数字が減ったり、増えたりと順調に下降線をたどると思っていたのに、そうでない事に失望したりもしました。毎月の計画もどうせ変化はないだろうし、と、しない時もありました。
 
 変形性膝関節症のある私には、運動をするのは無理だと諦めようと思った時もありました。でも、そんな私を「カーブス」の事を話してくださった方が「無理しなくてもいいのよ。少しずつやっていけばいいのよ」と励ましてくださいました。
 
 今、私は、何も変化がないからと失望したりせず、無理をせずに、今まで何も意識せずに動かしていた機械を正しい姿勢で、使っている筋肉を意識しながら動かし、今まで何も意識していなかった食事や普段の生活を見直して、できる事をやっていく。それを積み重ねていけばいいのではないかと思っています。1ヵ月先の「私」ではなく、1年先、2年先の「私」が、そうすることで変わっていけるのではないかと思っています。
 
 私も、痩せてきれいになりたいという思いはありますが、それよりもこれから先、健康でいられるように、70代になっても、80代、90代になっても自分のことは自分でできる「私」でいたいので、私は「カーブス」をこれからも続けていきたいと思います。