私は自閉スペクトラムという発達障害を抱えています。
軽度なので、見た目ではほとんどの人が分かりません。人と上手く話せない。辛いことがあると大声で泣きわめいてしまう。そうしたいわけではないのに、いつも望まない結果になってしまう。そんな毎日でした。小学生から高校3年生の春までは「どうして自分はこんな人間なの?」と悩み苦しんでいました。
 そんなある日、高校の一人の先生が、障害を抱えている可能性があることを祖母に伝え、夏休みに大きな病院で検査を受けたところ、自閉スペクトラムと診断されました。自分のことが分かったので、そこまでショックではありませんでした。
 高校を卒業して地元の介護施設に就職しましたが、慣れない仕事についていけず、仕事のスピードもゆっくりで「ここに就職してて良いのかな?」とばかり考えていました。しかし、20歳の冬、そんな私を見つけてくれた存在がありました。
 それが「カーブス」
 カーブスは私の人生そのものを大きく変えてくれました。はじめは私を出迎えてくれた店長の存在が大きかったです。カーブスのドアを開けてみたもののどうすれば良いか分からず固まってしまいましたが、店長がはじける笑顔で奥のテーブルに案内して下さいました。店長はずっと笑顔で明るくて、初めて会ったにもかかわらず、今までの生い立ちを親身になって聞いてくれました。そしてカーブスの説明をとても楽しげにしてくれて、苦手な運動のはずなのに「やりたい」という気持ちがふつふつと湧いてきました。その日のうちに手続きを行い、2月から本格的に始めました。
 コーチの方々は毎回私に笑顔であいさつしてくれて、話しかけてくれて、とても嬉しかったです。マシンもぎこちなく動かしていると、マシンを動かすポイントを細かく教えてくれて、その通りに動かすと「上手ですね」とほめてくれました。それからは来店するたびにコーチが明るいあいさつをしてくれ、「最近身体がシュッとなってきましたね」と自分でも気づかなかなった変化にも気づいてくれて、一緒に喜んでくれて、笑顔になる回数が増えてきました。
 次第にコーチに日々のことを話せるようになっていきました。あんなに自分から人に話しかけるのが苦手だったのに、コーチには話しかけたい気持ちがふくれていました。苦手な運動も大好きになっていきました。辛かった日々に一筋の光が入りこみ、そこからの生活は少しずつ変わっていきました。
 仕事が少しずつ軌道に乗り始め、笑顔が増え、声も大きくなった。仕事で落ちこむことがあっても、カーブスに行って運動で気持ちをスッキリさせることができました。少しずつカーブスメンバーさんともあいさつを交わせるようになり、今では仲良しのメンバーさんもいる。
 カーブスは私の大事な生活の一部になっています。カーブスを通じて苦手なことを少しずつ克服させ、人と関わる楽しさも知れた。もし、カーブスが私を見つけてくれなかったら今の私はない。本当に感謝している。現在3年目を迎えたカーブス。私の人生を大きく変えてくれたカーブスに今日も行ってくる。