カーブスに行きだしておよそ10年、80歳を迎えました。
10年前の未来が今のように健康でいられるとは想像もつかなかったです。70歳を迎えようとしたあの頃、なんとなく身体に違和感を持ち始めましたが、高齢の為だろうと軽く流し口に出すほどでもないなと思っていました。只、何か、何かが変でした。健康だけが取り柄の私もいよいよ歳には勝てない時期が来たのだろうか、齢を重ねるとはこういう事なのか、今まで歳をとるとは健康のまま歳を重ねるだけと安易に思っていたのでショックは大きかったです。
何の取り柄もない丈夫だけが取り柄だった、たった一つの砦が崩れそうになっている現実を受け入れるには相当の努力が必要でした。なんで、なんでと体調不良を自分では認めたくなかったからか、安易に歳のせいにしていました。私の中にはどうにもしょうがない意地が潜んでいるようで弱音を吐くことができなかったのです。
小さな不具合は色々あるけど「まっ!しょうがないか」位に受け止めていましたが、なかでもフワーっとした妙な違和感は厳しかったです。でも歳だからしょうがない高齢者は誰でも、様々な違和感抱えながら生きているんだから我慢、我慢と言い聞かせていました。"まわりに心配かけたくないからか、弱音を吐きたくないからか"自分で自分の本音がわからないまま、何もないような顔をして無理していました。今でもこの性分は治らない、この先もきっと事あるごとに顔を出す事でしょう。
こんな意地っ張りの私をよく知っている夫は、気づかないふりをして私に言う好機を覗っていたようで、ある時「整骨院行ってみたら」と言ってくれました。昔の私なら「ああだこうだ」と屁理屈ばかりで強がりを言って行かなかったかもしれませんが、最近は齢を重ね、体の不調も手伝って少しずつおとなしくなってきていると夫も感じたのでしょう。まわりが気付いたと言う事は意地を張っても仕方ないことだし、心配かけたと言う事でもあるので、ここは素直になるところだと私の中のどこからか指令が届いた如く「ありがとう行ってみる」と言う事でいつになく素直に答え、行動に移りました。
結果は「ストレートネック」「猫背」「巻肩」そして「ドライアイ」と言われました。昔から猫背には悩んでいましたが、若いときは若いエネルギーが体の不調を跳ね返してくれてたのでしょう、不調を感じることなく過ごすことができました。齢を重ねるごと無理がきかなくなるという事だろうと思いました。現実を思い知らされた出来事です。
思えば無知の心当たりがあります。Windows95が販売された時、好奇心で購入し、やりだしたら面白く夢中になりました。今でこそ「ストレートネック」とか「ドライアイ」とか言いますが、あの頃は、そういう言葉も耳にせず、齢も忘れて毎晩のように遅くまでやり過ぎました。その20年間に詰まった無茶の限界が悲鳴を上げたと云う事だと理解しました。
早速、整骨院へ行って施術していただき身体が楽になると感じ、整骨院へ通うのも有りだなと思いながらも通うのは距離的に無理で続かないだろうと思いました。他に選択肢もないまま"運動不足もその一因だろう"と勝手に思い、色々なトレーニングマシンを買い、一部屋をトレーニングルームのようにして励みました。ウォーキングもしました。それなりに調子は良くなったのですが完全ではなく「まっ、いいかこんなもんだ」位でした。もちろん敏感な夫は、まだ本当ではないなと思っていたのだと思います。
ある日、新聞に「カーブス女性だけのジム」と言うチラシが入っていました。私は気にも留めず見過ごしていましたが、「ここ行ったら」と夫が見せてくれました。意地っ張りの私の事もお見通しなので、今まで知らぬふりをしながらも気にかけていてくれたのだと"ありがたく"思い、ここは素直に受け入れる場面だと「そうだね、行ってみようかな」と返し、心の中では「ありがとう」と感謝しました。ジムまでの距離もちょうどよい徒歩10分〜15分位の所で私には、うってつけの所です。運が良いってこういうことかもしれないと思いながら恐る恐るカーブスに行きました。対応してくださった方は若い女性で一生懸命説明してくれました。それなのに私の頭はボーっとしていて内容は余りよくわかりませんでした。
しかし、彼女の熱意とジムを信じて入会しました。「どうせ歳だから」と小さな希望を抱えながら通いはじめました。オブラート1枚1枚はがす如くと言うか、少しずつ色が変わっていくグラデーションの如くと言うか劇的に変化を感じることなく日は過ぎて行き気が付けば10年、この頃身体が軽やかで喜んでいるように感じます。
10年振り返ってみると"あれ!なんか違う身体が微笑んでいるみたい"そんな感じを何回も持ちながら現在につながっています。"喉元過ぎれば"で最初の違和感は、忘れてしまったように元気に過ごしています。若い時と全く同じとは言い難いですが、それを望むには虫が良すぎる無理な話です。齢なりを許容しつつ楽しく通っています。
週3回、雨の日も風の日もどんなに暑くても寒くても、意気揚々と通っています。カーブスへ行く事は、私の生活の一部になっているようで休むと怠けたような気がして落ち着きません。夫も「カーブス様様」と喜んで、私に合わせて他の計画を立ててくれます。
筋肉運動の良さに加えて、メンバーさん達やコーチの声かけなどが、一層私の身体を喜ばせてくれています。相乗効果とはこういう事だと納得しながら"顔が笑えば身体が笑う、身体笑えば顔笑う"と勝手な格言を作って楽しい時間を持っています。今まで、若さにかまけてせっかく頂いた命を無知の為無茶無理をして、乱暴に扱ってきて「ごめんなさい」と自分の身体に謝っています。
人生の持ち時間も少なくなってきた今日この頃"前後際断"その日その日を精一杯という気持ちで過ごしています。今日も大手を振って大股で闊歩しながら(個人の思い、はたから見たらヨタヨタかな?)カーブスへ向かっています。カーブスは私が、明るく生きるためのお守りです。