「きょうもカーブス行ってきます。」と、元気に遺影に手を合わせてから出発です。

 十年前に私は何げなく手にしたチラシを見て、カーブスの門を叩きました。体験のつもりでしたがコーチのみなさんがあたたかく迎えて下さり、運動している方が楽しそうにしているので、これは私に合う!!と思いすぐ入会しました。これでひとつ私の趣味が増えました。

 それからは仕事の帰りにカーブスに通いました。仕事で疲れて足取りが重くてもカーブスに行くと帰りは足取りも軽くなっていました。そんな日が続いたある日、私が胸腺腫という病気になり入院・手術を余儀なくされました。少し胸が苦しいと思って病院に行ったところ、この病気がみつかりました。今から五年前のことです。手術も無事に済み仕事にも復帰しましたが、どうもカーブスには足が向かなくなりました。

 休みグセがついてしまいました。もう、行かないのならやめてしまおう!!と思っていた時に、主人が「カーブス行かないの?身体を動かすと気持良いと思うよ。気分転換にもなるし!!少しずつ行ってみれば?継続することがきっと良い財産となってくると思うよ。」と声をかけてくれました。そうだなぁ。気分転換になるかも!と思い再び行ってみることにしました。

 しばらくぶりに行くとコーチの方々も覚えていて下さり「かずこさ~ん、お久しぶり。よく来てくれました。」と温かく迎え入れてくれました。それが嬉しくて再び少しずつ通い始めました。

 カーブスの貼り紙に「週に一度でもいいんです。継続することが大事なんです」と書いてあり、あっ!!主人が継続することの大切さを言っていたのと同じだ!!と改めて継続の大切さを身をもって感じました。

 退院して家に帰ると手紙が置いてありました。主人からの短い文でしたが、退院おめでとう、と、これからも二人で色々と乗り越えていこうというメッセージでした。どんなプレゼントよりも嬉しいプレゼントでした。

 そんな主人に背中を押されて今があると思っています。そして、私がたんぱく質が足りないかもしれないとコーチに相談したところ、親身になって説明してくれて、参考になる本まで探してくれました。ちょっと話しただけなのに、本当に自分のことのように考えてくれた事が嬉しかったです。
 
 主人との生活もカーブスも楽しくなった昨年、主人が亡くなりました。くも膜下出血で突然死でした。とても元気でその朝も主人が「行ってきます。」「行ってらっしゃい。気をつけてね。」と交わしたのが最期となってしまいました。仕事帰り、突然倒れてそのまま亡くなりました。私は最期も看とれませんでした。ただぼう然としました。私には両親もすでに他界、子どももおらずひとりっ子の私は、とうとうひとりぼっちになってしまいました。

 写真をみては楽しかったことを思い出しては落ち込んでいました。でも、写真をみていると「元気出して!!ボクの分までしっかり生きて、見守っているよ。」と声を掛けてくれているように思いました。そんな時、そうだ!!元気にしていよう。そのためのひとつは、カーブスに行って気持ちを整えよう、と思いました。生前主人がカーブスに行くことで私の背中を押してくれたことを思い出しました。四十九日を待たずしてカーブスに行きました。

 コーチも「大変な時によく来てくれました。こういう時だからこそ来てくれたかずこさんがすごいと思います。ご主人もきっと喜んでくれていますよ。」と温かいことばをかけて下さり、そうだ週に一回でもよいからまた来よう、きっと良いことあるよ、と思い、今でも毎週、通っています。これも主人とコーチの方々の応援のおかげです。中に入るとコーチだけでなく通っている方々も身体を動かしながら良い顔をしています。そんな雰囲気が私は大好きです。だから欠かさず通えているのですね。

 「あなたの趣味は何ですか」と聞かれたら、私は「はい、カーブスに行くことです」と迷わず応えることでしょう。
 
 カーブスに行く時は必ず主人の遺影に「カーブス行ってきまーす。」と言ってから出掛けています。「気をつけて行っておいで。」と声を掛けてくれている主人です。本当に継続は力なりですね。

 草津温泉のうたに「草津よいとこ一度はおいで」という句がありますが、私はカーブスに行こうかどうしようか迷っている方には「カーブスよいとこ一度じゃなくていつでもおいで」と言いたいです。身体はうそをつかない。きっとカーブスでのご褒美が身体に出てきます。

 さぁ、きょうもカーブス行くときっとコーチが「かずこさん、いらっしゃい、よく来ましたね」と声をかけてくれると思います。