きっかけは突然、やってきた。せーの、クッ...ウッ...。ありったけの力を指先に全集中させても、瓶のふたがあかないのだ。タイミング悪いことに、その日は、夫と昨晩から絶賛けんか中。私のちっぽけなプライドが邪魔をして、「開けて~」と頼むのはしゃくだ。
私、当時55歳。筋力の衰えを痛感した。そういえば、会社の健康診断で握力を測定したら、左手が19キロくらいだった。このままでは、ペットボトルのふたも開けられなくなるんじゃないか。不安がよぎった。
そんなとき、知人から「筋トレにいったほうがいいよ」とアドバイスされた。え~、筋トレ!?体が疲れているのに、筋トレより整体でしょ。私はこれまで仕事で疲れると、整体に行ってなんとか健康を保ってきた、つもり...だった。でも整体はその時は気持ちがいいけれど、効果は持続しなかった。でも、信頼のおける知人からの助言だけに、むげに断るわけにもいかず。スマホで筋トレ、パーソナルと検索。会社近くのパーソナルジムに通おうと、格安でできるジムを探し始めた。
そんなときだ。カーブスの無料体験という通知が入ってきた。「カーブスねえ、無料だからためしに行ってみるか」。偶然にも〇〇駅の近くにあるという。おそるおそる、のぞいてみた。ら、そこははつらつとした女性たちのテーマパークだった。筋トレマシンを体験してみると、どれもアトラクションみたいで、わくわくするし、楽しい。「筋トレって、楽しい!」。しかも80代のマダムの背筋がピーン。みなさん、とてもイキイキしている...。心が躍った。それに、店長もコーチも、みなさん、ほめてくれる。靴下の柄がかわいいとか、Tシャツの柄が素敵だとか...。この年になって、下の名前で呼ばれ、ありのままを笑顔で受け止め、ともに伴走してくれる存在がいるだけでありがたい。
そしてプロテイン。これがいまや、筋トレの友となった。しかも、土曜の朝や仕事帰りの夜、いつでも時間ができれば、予約なしで、ふらっと立ち寄れるのがうれしい。まるでおじさまたちが、仕事帰りに赤ちょうちんに行くような感覚で紫の看板(笑)のカーブスにふらっと立ち寄り、筋トレで無になり、人間関係のモヤモヤを解消でき、ビール代わりのプロテインをぐびっとやる。汗もかいたし、ぷは~。もう最高。
(欲を言えば、サウナとかお風呂があればなおいいのに)。
そんなこんなで、カーブスに通い始めてもうすぐ半年。駅の階段、坂道をルンルンと上りながら。箱根駅伝の「山の神」ならぬ「階段の女神」になれる日を夢見ている。
入賞
「目指せ!階段の女神」
カーブスって
どんな運動?