あの日のことは忘れません。
夕食の準備をしていたとき、ラジオから「君の瞳に恋してる」が流れてきました。
すると不思議なことに、私はネギを刻みながら無意識にリズムをとりはじめ、左右に身体を揺らしていたのです。
ダンスとは縁のない65歳の私が、です。
「どうして?」
すぐに思い当たりました。
前の週からカーブスに通い始めていたのです。張り切って一日おきに行きました。
でも、まだたった3回しか通っていません。
そのせい?
そんなに早く?
でも、きっとそうだったのだと思います。

運動が苦手な私でも、音楽に合わせて足踏みをしながらマシンを順番に回る30分のサーキットトレーニングなら続けられるかもしれないと思い、カーブスの扉を開きました。
正直に言えば、最初は「これで効果あるの?」と思いました。
だって、全然辛くないし、汗をびっしょりかくわけでもありません。

ところが通い始めて3回目。
私の心は、いつの間にか踊り出していたのです。
音楽に合わせて足踏みをする。
ただそれだけのことが、カチカチになっていた私の心をほぐしてくれたのかもしれません。

当時の私は、毎日の家事の繰り返し。褒められることもなく、大きな変化もない日々の中で、幸せを感じる感覚が少し鈍くなっていました。
鈍っていることにさえ気づかないほどに。

カーブスの扉を叩いた理由は「足腰の衰えが心配だから」という、いわば老化への不安でした。
でも、そこで起きたのは、もっと前向きな変化でした。

通い始めて3年3ヶ月。
今では日常の中で、自分の変化に気づくことが度々あります。
横断歩道を渡るとき、気がつけば大股でずんずん歩いている。
バスが来そうになり思わず走り出して、「あれ?苦しくない!!」と驚く。
お風呂の鏡に映る自分の二の腕に、ほんの小さな筋肉のふくらみを見つける。

人に自慢するほどのことではありません。
でも、私にとっては輝くような発見です。
身体を動かすことが心に与えるポジティブな影響。
カーブスに通い始めて、私はそれを強く実感しています。
いくつになっても、人はよりよく変われるのだと確信できるようになりました。

もし今、「運動なんて無理」と思っている方がいらしたら、まずは一度、扉を叩いてみてほしい。ちょっとだけ勇気を出して扉を開けば、心が先に踊り出すかもしれませんよ。