58歳の頃、階段を少し上がるだけで息が切れるようになり、歩くだけでも苦しくなる日が増えていきました。「年齢のせいかな」と思いながらも、どこかで不安を感じていました。そんな時に始めたのがカーブスでした。
少しでも体力が戻ればいい、そんな気持ちで通い始めたのですが、後になって血液のがんが見つかり、治療のために一年ほど休会することになりました。
ちょうどコロナ禍とも重なり、外にも出られず、髪も抜け、体は痩せ細り、鏡を見るのもつらい時期でした。
治療が落ち着き、久しぶりにカーブスへ戻った日のことは今でも忘れません。とても緊張して、帽子やヘアピースで精一杯の"普通"を装っていたけれど、心の中は恥ずかしさと不安でいっぱいでした。
でも、コーチは以前と変わらない笑顔で「おかえりなさい」と迎えてくれました。その"普通の接し方"が、どれほど救いになったか。あの瞬間、「またここから始めていいんだ」と思えました。
家から3分という近さもあり、「10分だけでも行こう」と気軽に足を運べたことが、続けられた大きな理由です。最初は"行くこと"が目標でしたが、通ううちに体が少しずつ変わっていきました。
骸骨のようだった体が、ふっくらと健康的になり、普通の女性が着る洋服が似合うようになっていく。子ども服ばかり着ていた頃には考えられなかったバリエーションの多さに、服を選ぶ楽しさが戻ってきました。周りの人から「今がちょうどいいね」と言われた時は、本当に嬉しかった。
痩せていた頃は、自分でも"気持ち悪い"と感じていたし、周りの視線もどこか心配そうだったから。
通っている時に好きなのは、帰り道のスッキリ感。背中がピンと伸びて、空気が少し軽く感じる瞬間。
そして、他の会員さんと交わす「こんにちは」「お疲れさま」の短い言葉。たったそれだけなのに、心がふっと温かくなる。人とつながるって、こんなに力になるんだと気づきました。
腕の力も戻り、旦那さんを引っ張る時に「前より力がある」と感じたり、整体の先生に「体が良くなっている」と言われたり、小さな変化が積み重なっていきました。
そして2年前、思いがけずゴールド会員のカードを受け取った時、胸が熱くなりました。
コーチが「おめでとうございます!」と喜んでくれて、更衣室でカーテンを閉めて、こっそりカードと自分をスマホで撮ったあの瞬間の嬉しさは、今でも忘れません。「よく頑張ったね、るりちゃん」と、素直に自分を褒められた日でした。
今の私にとってカーブスは、習慣であり、少しの楽しみであり、自分を取り戻す場所です。
コーチが入れ替わる寂しさもあるけれど、新しいコーチから学ぶことも多く、「この筋肉を意識して」「もう少し早く動かして」と新しい発見があるのも面白い。
最近はピラティスやヨガにも通い始め、ますます体を動かす喜びを感じています。
カーブスがくれた一番の変化は、体だけではなく、「続ける力」と「自分を大切にする気持ち」です。これからも、自分のペースで、無理なく、楽しみながら続けていきたいと思います。
入賞
「10分から始まった私の変化」
カーブスって
どんな運動?