昨年は、ネットのサポート詐欺で12万円を騙し取られ、ほどなくして高校時代の友人と喧嘩別れをするなど、散々な1年だった。六星占術によると、昨年は大殺界の最後の1年だったらしい。だから、今年こそはよい1年にしたいと元旦の日に心に誓った。
 まずは、長年勉強しているハングル検定の準2級取得を目指そうと決めた。10年以上前にハングル検定3級を取得。その後、スピード結婚をし、出産、育児と立て続けに降りかかってきたため、約10年間はハングルの勉強から遠ざかっていた。昨年秋頃から自分なりに勉強を始め、月に2回の個人レッスンを受けてはいたが、このままでは難しいと感じたので、今年の3月から毎週土曜日にオンライン授業を受けることにした。1週間に100個の単語を覚えることを課せられており、毎週2時間の授業を受けている。
 そして、娘の小学校のPTAの本部役員に立候補した。よく考えずに筆頭というポジションに就いたが、思いのほか大変な役割のようで、周りからは「あんたで大丈夫なの?」という無言の圧力を感じつつも、マイペースでのらりくらりとやっていければと考えている。深刻に考えれば自分に務まるはずはないと不安にさいなまれてしまいそうなので、今は最低限のことしか考えずにやらないようにしている。ただし、この機会にこのPTAの活動自体の更なる簡素化を、1年をかけて挑んでいきたいと目論んではいる。
 これら2つの挑戦は、自分の子供の頃のキャラクターからしたら考えられなかったことだ。まず、自分はすこぶる頭が悪いため、1週間に100個もの単語を覚えるのには無理があった。未だ試行錯誤中ではあるが、脳トレも兼ねて日々の買い物でメモに頼らないように心がけており、その延長線上で単語などを覚えるのも役立てればと思っている。カーブスのトレーニング中に、仕事のアイデアを考えるということも日常的にやっており、今後は単語を覚えるということもできればと考えている。
 そして、PTA活動。子供の頃は人前で発言できない子どもだったので、このような活動に従事することになるとは夢にも思わなかった。おそらく私以上に周りの人も同じように思っているだろう。そのような良い変化をもたらしてくれたのも、カーブスのおかげだと思っている。
 喧嘩別れした高校時代の友人にも何度となくカーブスを勧めてはいたが、その度に「高齢者がいくところでしょ」や「同じ値段でプールやお風呂に入れるジムがある」といった言葉で拒否されていた。しかし、結局、彼女がカーブスはもちろん、ジムに通うことはなかった。その上、彼女は精神疾患を患い、緑内障による失明の危機、尿路結石を発症し救急車で運ばれ昨年はコロナに罹患するなど、決して健康的とはいえない日々を送っている。カーブスに通っていたらそのようなことは起らなかったかもしれないが、結局は彼女自身が選択したことでもあるので、致し方ないことなのかなと思うようにはしている。
 思えば、カーブスに入会してから、自分にとっていいことばかりが起こっている。偶然かもしれないが、結婚できたこともそうだし、子供を出産し、子育てを経験することもできた。あのときカーブスに出会えていなかった、今の自分とは全く違う自分になっていたのかもしれない。結婚はおろか、たった1人で病にさいなまれ、悶々とした日々を送っていたに違いない。そのような経験から、病や体調不良を抱える人に出会う度にカーブスを勧めたいと思うものの、様々な事情もあり、なかなかうまくはいかない。
 それでも、今は平和で過ごせることに、カーブスに通えることに、ただひたすら感謝する日々を送っている。心が荒むようなニュースの多い昨今だからこそ、そんな日常がとてつもなく幸せに思えるのである。