「課長、今日はもう帰ってもいいですか?」と聞くと、課長はいつも優しい顔で「はい、今日もお疲れさまでした。明日もよろしくです」と答えてくれます。
 別の同僚には「カーブスに行くのか?」と聞かれ、わたしは「はい、もちろん♪」と答えます。平日、職場での17時頃のいつもの会話です。
 その後わたしは職場を後にし、カーブスに向かいます。

 わたしは東京都港区にある官公庁に勤めています。カーブスに通い始めたのは今からちょうど一年前になりますが、そのときわたしは責任の重い役職に変わったばかりで、慣れない仕事で毎日疲れていました。
 
 そして健康面でも気をつけないといけないと強く考えていました。休日には散歩でよく歩いていたのですが、筋トレも必要かなと考えるようにもなっていました。
 そんなとき、やはり散歩で国分寺駅南口を歩いていたら、カーブスの方に声をかけていただき、体験をすることになりました。
 
 わたしはそれまでカーブスのことを知らなかったので、「お店のスタッフには、男の人はいませんか?」と質問したのですが、「いません。コーチはすべて女性です」と教えていただき、すごくほっとしたことをよく覚えています。
 このとき、これも何かのご縁と思って、体験をする前でしたがカーブスに入会することを決意しました。
 
 体験をした日に入会をし、カーブスに通い始めました。カーブスで過ごす時間は思っていた以上に楽しい時間でした。
 すぐにはまってしまい、最初は週に一回土曜日に行ければいいかなと思っていたところ、平日でもテレワークの日はかかさず行くようになり、そのうち出勤した日も可能な限り早く仕事を切り上げて、カーブスに行くようになりました。
 
 カーブスのいいところは、気軽に行けるところだと思います。格好は気にしなくてもいいですし、好きな時間に行って30分で終了という手軽さが素晴らしいと思います。
 もし着替えが必要なところでしたら、職場帰りに気軽に寄るということはなかなか難しかったと思います。着替えを持って出勤するのはとても面倒なことですから。靴ももちろん靴置き場を使わせてもらって、持ち歩くのはプロテインシェーカーだけです。
 
 運動をしていてコーチたちからすごく褒められるのもうれしいことです。褒めて伸ばす作戦ということは重々承知しておりますが、普段の生活では褒められることはほとんどないので、とても気持ちがいいです。
 
 そしてコーチたちは決して後ろ向きなことは言わず、前向きなことしかお話ししません。人と接するときはこうありたいと、コーチたちから学ぶことも非常に多いです。
 コーチたちから学ぶ人付き合いの方法は、自分の職場での人との接し方にも活かされていると思っています。運動以外でも学ぶことが多いのがカーブスです。

 カーブスに通い始めて7か月ぐらいたった11月は、仕事がとても忙しかった頃でした。自分だけでなく、自分の所属する課全体が非常に忙しかった時期でした。
 わたしの役職は課長を補佐しつつ、課内の業務を円滑にまわす役割があり、自分で実作業を行うのではなく、他の人に適切に仕事を割り振ることが求められています。
 
 自分にはもともと荷の重すぎる役職ですが、課全体が非常に忙しくなると人に仕事を振ることを躊躇するようになり、
 「自分がやったほうが早いから」と思って、自分で片づける仕事も増えてしまいました。
 当然残業が増え、その結果カーブスに行く日が少なくなりました。
 
 気持ちがどんどん後ろ向きになっていたからだと思うのですが、あることをきっかけにふと力が抜けてしまって、人と話をするのが非常に辛くなりました。
 話をするのに、いちいち勇気を振り絞らないといけない状況になってしまいました。とても辛かったです。
 
 これ以上悪くなる前に少し仕事から離れる必要があると考え、ある日曜日に「明日の月曜日は出勤しますが、今週は火曜日からお休みをいただいてもいいですか?」と課長にきいてみました。
 課長には了承いただけたので、その週は4日間有給休暇をいただきました。休暇の間は山梨に一泊旅行をしたりもしましたが、カーブスに行きたくないとは全く思うことなく、当然のように毎日通っていました。
 
 平日には行けない午前中の時間帯に行ったりもしました。これは結構新鮮でした。普段と違う時間にきていることから、コーチたちも不思議に思われたのだと思います。
 いろいろ聞かれたので、「仕事で疲れて、今週はお休みをいただきました」と正直に答えました。コーチたちにはしばらく心配いただいてしまい、申し訳ありませんでした。
 
 後で考えたことは、気持ちがどんどん後ろ向きになってしまったのは、残業が増えてカーブスに行かない日が多くなったからではないかということでした。
 確かに、カーブスに続けていっている間は気持ちが前向きで、仕事もバリバリこなせていました。他の人にも明るく接することができていました。
 
 コーチには「筋トレも歯磨きと同じ。習慣にしましょう」と言っていただいていますが、自分にとってカーブスは歯磨き以上に重要な習慣になっていたのかも、とそのとき思いました。
 そして出勤時は、なるべく残業をしないでカーブスに行くことを心掛けるようになりました。嫌でも人に仕事を振れるようになりました。

 カーブスに通い始めてから一年が経過しました。最近は、職場ではわたしがカーブスに通っていることをみな知っていて、カーブスのことが時々話に上ります。
 残念ながら男性の多い職場なので、カーブスへお誘いできる人はほとんどいません。
 
 それでも「地方に出張したときにカーブスがあって、カーブスって本当にたくさんあるなと思いました」と言われたり、
 「運動って具体的にどういうことをするの?」と質問されたり、職場のコミュニケーションツールとしてもカーブスは大活躍です。
 欲を言えば、メンズ・カーブスにも店舗を拡大していただき、お腹の大きな課長にもカーブスに通っていただきたいところです。
 
 もともとは健康面でも気をつけないと、と思い始めたカーブスですが、今一番実感しているのは、心のケアにカーブスは不可欠ということです。
 身体を動かすだけではなく、コーチたちから褒められたり、同じ名前のヒロミさんたちと挨拶するようになったり、そのようなことが前向きな気持ちを維持するのに大事なことなのだと思っています。
 今後も明るさを保つためにカーブスに多く通い、そして体重もちょっとは減らせたらいいなと思っています。