カーブスに入り、もうすぐ1年になる。
 テニスを趣味にしている職場の人から、カーブスで筋トレしない?と勧められ、私は乗り気のない声で「水泳を週2回、2400mしているので」と返答すると、「水泳は持久力ね、でも、筋肉はつかないわね」のきっぱりとした言葉。「カーブスはいいわよ、筋力はつくし、すっきりするしね。」と明るくさわやかな声。そうか、"持久力"に"カーブスでの筋力"がついたら、もっと水泳がよくなるかもと思い、紹介カードをもらったが、そのままの状態だった。
 それから1年が過ぎた。ある日、買い物に行く途中、カーブスの店長より元気に声をかけられた。その瞬間、職場の人の言葉が浮かび、入会を決意した。
 もともと水泳は、長年抱えた腰痛対策だった。スピードより腰への負担を減らし、背筋や腰を強くするためだった。
●腰痛で苦しんだその先に・・
 振り返れば、30代の初め、悲劇の腰痛は起きた。仕事で、3歳の子供を抱え、階段を降りていた時、少学1年の子が階上から飛び乗ってきた。(うわっ!)小柄な私には衝撃的な負担。ここで転倒したら二人の子供の命にかかわると必死に階段を降りた。その日は宿直で鈍痛を抱えての仕事。翌朝は腰が曲がったまま。最悪の状態は帰宅してから現れた。
 仰向けに寝ると激痛。立ち上がろうにも立ち上がれない。トイレには這って行く状態、、。かがんだ状態で激痛。結果、労災で休職。腰痛の治療は整形外科や針きゅうも合わず、やっと見つけた接骨院が頼りで時間の経過とともに腰痛は治まってきたが退職した。
 その後、1年間、仕事に就かず人生の休み時間とした。水泳をしながら、身体を立て直しつつ前向きに生きていこうと決意。せっかくの休み時間、好きな事をしよう。車の免許を取り、旅行もいいかな。友人からインドに行こうと誘われたが友人は妊娠。一人で、行くことにした。しかし、出発の1週間前に腰痛、目の前が暗くなったが荷物を軽くし決行。フリーチケットでタイ経由、ネパールで1カ月程、インドで1カ月半ほどバックパッカーのように過ごし、無事帰国。
 私の身体はもう大丈夫と思いつつ、事務職に就く。しかし、腰痛の悪化が再発。電車の混雑が怖く、早朝のバスを利用。ひどい時は、出社後、すみませんと床に横になる時もあった。身体はどうなっているのだろう。レントゲンを撮ると、背骨の二つの関節が押しつぶれて一つになっていた。唇を噛む。それなら、発想を変えよう。腰痛をお友達とした方が気が楽かもしれない。
 そうして20数年以上経ち、自分の身体を作るのは、水泳(クロールのみ)が支えとなった。ゆっくりと泳ぎ、腰への負担を確かめつつ、泳ぐ距離を延ばしていく。
 水泳によって腰痛が軽減された今は、正座やかがむことや重い荷物は苦手だが、日常生活には差し支えなくなっていた。カーブスに入会したのはこんな時だった。
●コーチ陣のヒューマン力が人を惹きつける
 初めてのカーブス。ドアを開けると、そこは、スタッフのヒューマン力が人を惹きつける場だった。元気な力強く頼もしい店長をはじめ、コーチたちの洞察力と包容力のある明るく元気な声が迎えてくる。コーチとメンバーさんとの会話や、メンバーさん同士の声も心地よいBGMとなっている。壁面には筋力に必要な様々な知識が所狭しと掲示し伝えている。
 コーチたちは、水泳を週2回している私に、さりげない気遣いをしてくださる。オリンピックの時は水泳の話題や水泳で消費されるエネルギーや必要な栄養素などを教えてくれた。そんなコーチたちに囲まれ、(うん、頑張ろう)という気になる。
●目標を設定して臨む~カーブスの力で水泳力アップへ~
 コーチに指導してもらいマシンの使い方を覚えてから、目標を決めることにした。
 カーブスの力を得て、水泳をもっとよくしていきたい。水泳中の身体のぶれや足のツリ。
 左利きの私は力のバランスが偏り、疲れてくると右脚が下がり、蹴る力が無くなる。ビート板を使うバタ足は苦手。
 さらに、スーッと私を追い越していく高齢者の人たちがいる。悔しい、、。腰痛対策の水泳だけど、もっと、かっこよく早く泳ぎたいそんな気持ちが湧く。これらを全部、カーブスのワークアウトでクリアできるだろうか?
 一つ一つクリアしていくために、最初に1000m泳いでタイムを計り、少し休み、二度目の1000mを泳ぎ、チェックする。その後、バタ足などを加え2200mとした。最初の泳ぎは35分。二度目の1000mは30分。
●誕生月の奇跡~カーブスと共に自分の力を信じていけば~
 カーブスを初めて2、3カ月後、水泳での足のツリが無くなってきた。身体の柔軟性が養われた結果だ。たまにぶれる水泳の姿勢は?「真っすぐに水面に水平になってきたよ」と時々一緒に泳ぐ友人からの言葉。「そう!?これは、カーブスで身体の軸ができてきたからだと思う」と返答。
 成果を実感できるようになると、うれしくなる。勢いに乗って、カーブスで力を入れてやっていると、「力が入り過ぎ、肩の力を抜いて」と指摘の声。「息を長く吐くと力が抜けるわよ」との助言も。水泳も同様。一生懸命泳ぐが今度は身体が重い、なぜ?そうか、力が入り過ぎているんだ。そう思うと、泳ぎながらコーチの声がよみがえる。"肩の力を抜いて、、、息を長く吐いて、、、"。なるほど、水中でも身体が軽くなる気分。
 右脚の下がりはどうかな? ワークアウトを初めて4カ月経った頃、(あれ、1000m泳いでも、右脚は下がらず、蹴り続けている!)。左右のバランスがカーブスで培われ、また、マットの上で、右脚を意識した動きを続けていた結果だと実感。体幹もでき、左右の脚も動けるようになった。うれしさは倍増。
 肝心のスピードはどうかな?カーブスでの筋トレを意識していく。コーチの指導を身体に沁み込ませる努力をする。筋肉を触ると動くのが分かる。ワークアウト中「大きく、早く」との声。これも水泳に通じる。信じて腕を大きく伸ばし水をかく。タイムを計る。あれ、最初の1000mが32分、早くなった。瞬発力がつき、身体がすぐに反応するようになった。カーブスの成果だ。もっとスピードをあげようと頑張ると、1000mのタイムが28分になった。間違いかなと思い、また、タイムを計ると、今度は27分になっていた!8分の短縮。思わず水を叩いて喜んだ。カーブスを始めて6カ月が経った10月、誕生月の奇跡だった。継続的に取り組めば成果が出る。カーブスの"未来の自分を作る"スローガンを実感した日だった。もっとも、奇跡はそう長く続かず、今では1000mを30分台で保っている。それでも達成できたという自信がつく。目標に向かって、自分の力を信じて進んでいくと小さな成果でも体感できる。そこには、それを応援し喜んでくれるカーブスのコーチ陣の笑顔がある。