一月、カーブスの教室の壁に、コーチの振り袖姿の写真が貼られていた。
眼が釘ずけになり、しばらく見とれていた。他人の私までも、こんなに華やいだ気持になれる。御両親はどんな気持だろう。ましてや男親は、と想いをふくらませた。
 孫娘は小学4年生。10年先の話と思ってたら、息子が
「今年から、成人年令が18才になった。」
という。あと8年は元気でおりたい。孫の振り袖姿を見てみたい。
 私が、カーブスへ通うきっかけは、姑の介護だった。結婚後、同居をし、共働きをした。家に一人きりになった姑は、認知症になり、80代で寝たきりになった。当時はヘルパー制度もなく、朝、おむつを代え、食事をしてもらい、職場へ出かける。昼の休憩時、家に帰り、おむつを代え、食事をする。そんな生活が、4、5年続く。家庭崩壊寸前の時、特別養護老人ホームに入居でき、100才で逝った。
 時間と心に余裕が出きた頃、ダイエー内を歩いていると、カーブスの教室が目に止まる。姑と同じ道は歩きたくないと、いつも思っていた。入会して数年経つ。笑顔で迎えてくれるコーチ。顔馴染のメンバー、私の居場所がここにある。今はコロナの影響で、ワークアウトが30分だ。動かす筋肉を意識して、マシンを使っている。2周、回ると、冬でも汗をかく。心拍数はいつも緑色だ。以前はよく風邪をひいた。治ったと思ったら、次の風邪を引いてる始末。医者にかかりっぱなしだった。この頃は、病気ひとつしない。丈夫で健康だけが取り柄となっている。カーブスへ来る事を仕事として捉えている。同時に、蛋白質の大切さを知り、スーパープロテインを、ワークアウトの後に毎日愛飲している。ボードの上では、手を大きく振り、膝と床と平行になるまで足をあげる。マシンでは、チャレンジハードに挑んでいる。ストレッチもいい加減でなく、右足と左足を平行に出し、手を耳元にあて、正しいストレッチの写真の通り、きっちりやっている。どうせやるなら30分でも完壁にやろう。この頃、私のストレッチの横で、手が上にあがっていないメンバーがいる。
「私、コーチじゃないけど、もうちょっと上に手をあげた方が、体に効くよ。」と言うと「ありがとう。気がつかなかった。」と言ってくれる人がいる。
 好きな時に、好きな事が出来る。行きたい処へ、行く事ができる。女性、男性、飲み友達を含めて、大勢の友達がいる。趣味の落語や朗読もやっている。
 私の人生で、今が一番、幸せな時だ。毎日、ウオーキングをして、往復3㎞のカーブス通い。自分の体への投資だと考えている。
 孫の成人式までは、元気でおりたい。
うらをみせ、表をみせて、ちるもみじ 姑の介護の時、慰めてくれた良寛のこの句が好きだ。