月1回出かけている声楽家(60代半ば)の先生宅の音楽サロン。
 毎回、音楽にまつわるお話と、筋肉の話が、カーブスの筋トレと繋がり興味深い。
 「背骨を意識してトレーニングをしていたら1cm身長が伸びてーー」。と先生。背筋を伸ばし発声すると、なるほどのびやかな声が出て喉に負担がかからない。

 私、79才。20代のころから体型は変わっても、身長は150センチ。体重は47キロから52キロを行ったりきたり。ずーっと身長は150センチと思い込んでいた。
 先生の話をきっかけに、カーブスでコーチに計測してもらったところ151cm「えーっ1cm伸びた!?」と大笑い。

 最近同年代の人と会話をしていると見上げて話していた人の目線がだんだん下になって気になっていた。この変化は単なる生活習慣の違いなのだろうか。
 
 両親を見送るまでは、健康で過したいと定期的に健康診断を受けていたが、指摘されるのはコレステロール価が高いこと。食事の指導を受けてもいつもの食事の内容と変らず。
 運動があまり得意ではないので、散歩も暑いとか、寒いとか、雨が降るとか理由をつけて挫折する。

 時がたち、102才の母を見送り、自由な時間が持てるようになった。この先どう生きたいのか自分自身に問いかけた。病気も含めありのままの人生を受け入れよう......。
 それ以来、コレステロールを下げる薬も勝手に止め、健康診断も中止に。

 その後の生活は、演劇を楽しむ。難聴の耳にはクラシックコンサート。リハビリと称してコンサートホールまで生の音楽を。
 卓球、その他のサークル活動に積極的に参加。人との繋がりを大切にしながら、やがてひとりで過す時のための準備としての楽しみを、読書とピアノの練習に見つけた。
 
 そんな日常を過ごしていたある日、カーブスに誘われた。最初はあまり乗り気ではなく。そんな私に根気強く声をかけ続けて下さったM子さん。
 「最近、背中がまるくなってきたよ~」の一言に背中を押され入会。あれから4年が過ぎようとしている。「姿勢がいいね」「歩き方がてきぱき」とか、「サッサと歩いてる」と言われることが多くなり、今では誘って下さったM子さんに感謝。
 明るく励まされるコーチのみなさんに感謝。挫折しないで続いて来た運動はカーブスだけ。

 入会して2年後に何年も受けていなかった健康診断を受けた。悪いところは見つからず、コレステロール値も薬を必要としないレベルにまで改善。
 無理をせず、自分のペースで通った結果だと納得。運動嫌いだったのに週1回の卓球も休まず汗を流している。
 
 「継続は力なり」が疲れない体になって卓球も楽しく続けられる。数ヶ月前の血管年齢の測定では67才。3月の測定で61才。何が効を奏したのかと思いあたるのは、
 プロテイン・プレミアムと冬野菜が美味しく畑から新鮮な物を積極的に取り入れたことかなと勝手に、想像している。

 コロナ禍で、延期になっていた仲間うちのピアノ発表会。出演者のお母様、米寿の人が飛び入りで参加された。
 ピアノを演奏しながら歌われた「しょじょうじの狸囃子」と「翼をください」の2曲を披露された。素晴らしい歌声に触発され、私もそうなりたいと目標をいただいた。

 ロシア・ウクライナの戦争に心を痛めても何も出来ないもどかしさ。
 『「屋根の上のヴァイオリン弾き」は日本で親しまれているミュージカル作品のひとつ。
 舞台は帝政ロシアの寒村。酪農を営む実直な男性テヴィエとその妻、5人の娘が織りなす愛の物語。
 原作は、ウクライナ南部の港町オデッサで暮らしたショレム・アレイヘムの小説「牛乳屋テヴィエ」である』(2月25日朝日新聞 天声人語より抜粋)。
 
 平和を祈ることしかできない私は、このミュージカルの主題歌「陽は昇り又沈む」をピアノを演奏しながら歌うことを目標に、平和が来る日を祈りながら練習しよう。
 そして、来年もカーブスのエッセイに応募出来るように自分の中に物語を紡ごう。エッセイに目を通して下さる人に毎年の報告が出来るように。