母九十六歳、娘の私七十五歳、老々介護のまっただ中です。要介護4眼瞼下垂でほとんど目はみえません。寝たきり在宅介護になって6年目になります。一日二十四時間朝から夜中まで時間に追われる毎日を過ごしています。
 朝昼夜ごとにオムツ替え、ベッド上で手足の関節体操、食事の支度と食事の介助、飲み薬目薬塗り薬の介助、口腔ケアなど一連の作業が終わるのに毎回一時間半はかかります。その合間に掃除、洗濯、買い物を済ませなければなりません。
 身内の少ない我家は母と私の二人暮らし。介護は私一人のワンオペで、たった一人の妹はオーストラリアのシドニーに家族と一緒に永住しています。
 こんなアウトの逃げ場の無い状況ですが、担当のケアマネージャーさん始め、訪問ドクター、訪問看護士さん、ヘルパーさん方々、訪問入浴サービスのスタッフさん達の福祉の介護チームに支えられ一週間一週間を乗り越えています。
 
 そしてなによりもワンオペ孤独な私の心と身体を支えてくれているのがカーブストレーニングとコーチの皆さんなのです。
 在宅介護はついつい自分の事は後回しになりがち。朝昼夜の日々の、朝はとくに介護に家事とバタバタやる事が多く、時計が十一時近くなってまだ自分が朝ご飯食べてなかったのに気がつくなんてこともよくあります。
 そう言う点では一週間の予定表を作って、いつカーブスに行くかを決めておくのが大事です。大き目のカレンダーをキッチンに吊るして、外から来る介護の方々のスケジュールと、カーブスや買い物に私が家から外に出るスケジュールの色を変えて書き入れています。そうすると一日の時間割りがハッキリして来ます。
 カーブスに行くには何時に家を出ればいいか?それまで何を済ませておけばいいのか?カーブスに行ったついでに何を何処で買い物や用事を済ませればいいのか?と一日の流れが自然と決まります。とは言っても寝たきり老人の体調は、その日になってみなければ分かりません・・・その点カーブスは予約制では無いので気が楽です。
 行けない時は行ける自分のタイミングに合せて変更が可能です。私が介護中なのを知っているコーチ陣は、私が行くといつも声をかけてくれます。

「忙しい中良く来てくれましたね~」
「無理せず体調みながらサークル回ってください」
「次いつ来れますか?待ってますよ~」
私よりずーっと若いコーチ達の明るく元気な声を聞いてパワーをもらっています。

 そもそも私がカーブスに通い始めたのは十年以上前になります。長年働いた会社を早期定年退職した後、それまで忙しくて考えて来なかったつけで急にアチコチ身体の不調を感じ始めました。何か身体の為に運動始めた方がいいのかなあ~と思い始めたころでした。いつも行くスーパーの横で、若い女性がチラシを配っていました。スポーティな雰囲気で笑顔でチラシを渡してくれました。感じが良かったのでつい手にしてしまいました。
 家に帰ってよく見ると無料体験付きのカーブスのチラシでした。『無料』に惹かれて訪ねてみると、それなりのお年の方々が何台ものトレーニングマシンで身体を動かしていました。リズムのいい音楽に合せて、足踏みからマシンと軽やかに移動していました。エ~ッ運動音痴の私に出来るかしら?と不安になりましたが、コーチが説明しながらマシンを一緒に回ってくれて、周りの方々も笑顔で迎えてくれました。また皆さん動きやすそうなそれぞれの服装で、運動してます!って感じでは無くて少しホッとしました。一回三十分の運動ならその後に買い物して、家に帰っても家事する余裕があるなと思いその場で入会を決めました。こうしてカーブス入会は私の健康の為にスタートしました。

 それから無理無く自分のペースでカーブスと日常生活を両立させて何年か過ごしていましたが、主人の予期せぬ突然の死、一人暮らしの母を引き取り同居のスタートと思わぬ人生の変転を迎えました。そして今は母の在宅介護ワンオペ担い手の日々を送っています。
 それでもこの六年余り私自身は腰痛にもならず、心も病まず介護が出来ているのはカーブスに通っているお蔭と思っています。あの時手にした一枚のチラシに感謝です。
 自分の健康の為と思ってカーブスに入会しましたが、今は老々介護中の母の為でもあり、私が健康で自立して暮らせる事は一人娘の人生の為でもあります。カーブスに通い続けて自活出来る筋肉を維持する事、そしてコーチの励ましや、同年代の方々の元気な姿が支えになっている事、これを伝えたく今回応募の筆を取りました。
『筋トレ』は母から娘へと手渡すプレゼントだと思います。