カーブスへ通い始めて丸十一年経った。ずい分続いたものである。自分でも不思議に思い、その理由を数え挙げてみた。まず第一に「全ての女性のために」というビジョンを掲げたカーブス組織の温かい体質に負う所が多いことに気付いた。おかげで体力がつき、健康が維持できていることが大きい。更に、ドアを開けると「こんにちわ、〇〇さん」「今日も来れましたね」など、コーチ全員からメンバー全員に歓迎の声が明るく降りかかってくる。ワークアウトに入ろうとするとその日の体調を聞かれる。歓迎を受けたばかりで嬉しい気分のまま「絶好調!」と答える。すると「ポジティブむつみさんですね」とほめて下さる。「イエーイ!」と笑い返し、ポジティブなのはカーブスさん、あなたです、と内心で呟やく。又、マシンのより良い使い方や、筋肉とか健康に関する知識を惜しみなく披露して下さるので、いっぱしのスポーツウーマンになった気分である。そして終了時には必ず次回の予定を聞いて下さる。このことで予定した日は必ず来よう、と心が決まり、一層前向きなルンルン気分になる。
 それから、どうしても忘れてはならないことの一つ。カーブスの体質が明るく元気で優しさに溢れているからか、同類友を呼ぶようで、メンバーさんも全員似たようなステキな人達ばかりである。セミプロの画家さん、アマチュアジャズシンガー、野菜のソムリエ、又、タカラジェンヌかと見紛うような人もいれば、お笑いタレントかと思える人もいて、実に個性豊かである。会うたびに今より善くなる為の健康法や、珍しい料理レシピを教えて下さる人もいる。本当はワークアウト中も、ストレッチコーナーでもおしゃべりはよろしくないと知っているので、大あわての交流だけれど、それも又楽しいのである。そういった諸々のことが有難くて十一年も続いたのかも知れない。ワークアウト暦とか年令の話題になると「多分、百歳までは確実に生きますので、寿命で死ぬ日の前日までカーブスに来ます」と話すことが増えた。最近はよく「お母さんに似てきたね」と言われるから、そんな風に話すこともあながち嘘八百でもないのではないか?と思っている。因みに母は百一歳になる五日前に亡くなっているので。
 さてこんな十一年を過ごして来ながら、今年は、「元気にカーブスに通うこと」の他に、二つの目標を設けた。
 一つ目。カーブスに通う仲間を増やすこと。先日、数年ぶりに会った友人Tに、いきなり「カーブスに関心は無い?」と聞いてみた。待ってたように「実は私、何かしらしなくてはと思っていて、来月からプールに通って水の中を歩こうかと思っていた矢先なの。カーブスのこと、ちゃんと教えて」との返事。一日体験をすすめると、すぐに体験に来て下さる。「ムリして入会しないで、十分に納得した上で入会すると良いから」と言っておいたにも関わらず、体験当日に入会したと聞き、私の方がびっくりしてしまう。
 二つ目の目標。カーブスエッセイに応募する同志をふやすこと。初めに声をかけたのは野菜ソムリエのMさん。「むつみさんみたいに文章書くのは余り好きでないから」と言っていたが、「文章の上手下手は関係なくて、文章は長くても短かくてもオーケー。カーブスに通って良かったという体験であれば良いらしい。二、三日後、Mさんに会うと「エッセイ、もう送りました」との事。「えーっ!早業!どうやって?」と聞くと「メールで」とのこと。「若さだわねえ。私は下書きして、原稿用紙に清書して、郵便かファックスで送ろうと思っていたのに。負けたわ、あなたの若さに負けた」と感服する。そういえば「むつみさんは私のお母さんと同じ歳」と以前言っていたことを思い出した。Mさんと同年令くらいの気分で話していた自分。少しだけ恥ずかしいが、でもドンマイドンマイである。
 もう一人、おうちカーブスで筋トレしているというNさんに声をかけた。「Nさんは小説家になりたくて、小説を書いては各賞に応募しているらしい」との噂を聞いたことがあるので。そしたら数日後、Aコーチから「Nさんがエッセイ大賞に応募したいと言って、マガジンを取りに見えましたよ」との報告を受ける。ヤッター、Nさんも同志になってくれたかと感激である。
 こんな風にして既に二十人近くのメンバーさんに声をかけたが「エッセイなんてとんでもない、家計簿つけるのがやっと、それも支出金額をメモする程度なのに...。ああ、考えただけでも気が狂いそう」と言う人が多い。でも私は諦めない。たくさんの人と仲良くなりたい思いもあり、私は死ぬ前日までカーブスに通い、死ぬ前日まで「カーブスで一日体験しませんか」と声をかけつづけ、「メンバーさんには「カーブスエッセイに応募しましょうよ」とすすめ続けるに違いない。そんなこんなで、カーブスさんの大なるおかげで、一部のコーチからはポジティブむつみさんと呼んでいただけるようになった。どうぞ、寿命尽きて死ぬ前日まで、凝りずによろしく御指導下さいませ。心よりお願い致します。