カーブス入会10周年を過ぎた。10年間持ち続けたバッグの裏地に油性ペンで会員番号と2012.2.14と書いてある。
 当日コーチに「見て見て!」と年甲斐もなく自慢すると「すごい!頑張りましたね。」と喜んでくれた。
 
 入会前わたしは診察券でトランプができそう(友人の言)な「病気のデパート」状態だった。
 入会後もしばらくは不調が続き、欠席が重なってコーチから「お加減はいかがですか?」と電話をいただくこともあり、一時期まとめ休みをした。
 他の人たちが10周年の記念品をもらっているのに私にはお声がかからないのはその空白がカウントされているからだ。仕方がない。励みにして楽しみに待ちたい。
 
 さて、復帰後用心しながらコツコツと通い続けるうちに徐々に心身の落ち込みが少なくなってきた。
 逆流性食道炎、過敏性腸症候群、しつこい便秘、座骨神経痛、肝炎、飛蚊症、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、上気道炎、うつ病、不眠...この10年の間にずいぶん軽快した。
 以前は食前・食後にさまざまな薬とともに下剤を飲み、トイレには浣腸と痔疾薬を常備していたが、最近は必要がなくなった。
 
 ここ数年使っている診察券は耳鼻科と歯科だけだ。信じられないけれど事実だ。特に嬉しいのは入眠剤(以前は就寝時にデパス・マイスリーなどを何年も飲んでいた。)を飲まなくても眠れるようになったこと。
 以前は夜中に三回はトイレに行きその度に眼が冴えて頭が痛く起床がつらかったが、今は目覚めが壮快で、これが何より嬉しい変化だ。
 
 「一日わずか30分の運動だけで、そんなに?」と言われそうだが、気持ちが前向きになるとカーブスだけでなく、毎日朝6時25分からテレビ体操をはじめ、さらにニュースを見ながらスクワットとストレッチを7時まで我流ながら挫折せずに続けられている。
 また医師の助言に従って「水分1日2リットル摂取」を意識している。プロテインはいつから飲みはじめたか忘れたが、コーチの助言を守って日々蛋白質12点を意識するようになった。
 
 「病気のデパート」だった頃は栄養のことなど考える気にもなれなかったし、ゴロゴロと寝転がって体を休めることが多かった。
 正座はしないが椅子に座って前屈みで仕事をすることが多いので、なるべく姿勢よく歩くように心がけている。スマホの歩数チェックも欠かせない。
 
 最後に自慢になるが、よほど高いビル以外エレベーター、エスカレーターは使わないようにしている。友人と一緒の時も「ごめんね。」と言って階段を使う。
 中には「じゃ、わたしも。」と付き合ってくれる場合もある。申し訳ないが彼女のためにもなる。
 
 ここまで書いたところで学生時代の友だちから電話があった。「夏に夫が胃盂癌、秋に自分が吐血」とのこと。無事で夫婦仲よく暮らしているものと決め込んで、恒例の八重桜見物に押しかけるつもりだったのに...。
 みんな同じ年頃だ。わたしもいつ昔の病気や思いがけない不調に見舞われるかもしれない。それが少しでも遅いように軽いように祈りながら続けて体力づくりに励みたい。 
 
 もとよりタキミカさんのような体を望んではいないが、私が通っている店舗の最高齢者は87歳とのこと。道は遠いが背を追い続けられれば...と思う。
 2000店を超えたというカーブスジャパン全体の最高齢者は何歳なのかなぁ...などぼんやりと考えるこの頃である。