ドアを開けると、コーチの元気な声と弾けるリズムが、正面から私を包み込んでくれる。
駅前のカーブスに通って、十八年余り。私の健康の秘密は、ここにある。身体の健康だけでなく、心の元気も育んでいる場所だ。
まるで、五人目のコーチのようにメンバーさんの名前を覚え、会えば必ず、声をかけてくれたK子さん。
病がみつかっても、毅然と立ち向って、手術後のリハビリの後には、何度も必ず、サークルに戻って来てくれた。変わらない笑顔と、ちょっと、しゃがれた声で名前を呼ばれると思わず、笑顔になる。K子さんの声には、不思議な力があった。瞳をとじると、今でもK子さんの笑顔が見えてくる。「身体は自分で、責任をもって作るのよ」と、K子さんの声が聞こえてくる。
母の介護に始まり、父を見送って今は夫の介護。カーブスと私の介護人生は、同じ時間を刻んでいる。その時間の中には、いつもメンバーさんの誰かがいて、私を気にかけてくれた。K子さんも、その中のひとりだった。同じ時に、母親の介護をしていたK子さんと会えるだけで、悩みをリセットできた。K子さんは、「うん、うん」と頷いてくれる。そして、ある時は一緒に悲しんでもくれる。それは、母親を介護する長女特有の悩みを、K子さんも感じていたからだと思っている。
K子さんや他のメンバーさん達に囲まれていたからこそ、私は三人にわたり、十八年という介護生活を続けることができているのだ。さらに、これからも......。
そして、もうひとつ。私の密かなエネルギー源。
娘に誘われた「推し」も、原動力のひとつ。もうすぐ、活動を終える「嵐」。4月の東京ドームコンサートに、参加できるのだ。私を元気にしてくれる五人の歌声を聞いて、あともう少し、夫と私のために、がんばろうと思う。
私の周りには、カーブスメンバーとコーチという力強い応援団がいるのだから。
佳作
「元気のもと応援団」
カーブスって
どんな運動?
2026年の他の作品を読む