カーブスの壁に新しいスローガンが貼られた。今年は「チャレンジマインド・笑顔と刺激のひばりが丘」思わずうふふと笑った。まるで若手社員の研修会場に掲げられるスローガンのようだ。数年前に退職し、どっぷりと主婦業にひたっている私達に求められるマインドとは。
早いものでカーブスに入会して四年になろうとしている。運動回数も九〇〇回を超えた。退職してからの一年間、私の生活はそれまでと一変した。毎日、バス、電車で通勤し、帰宅してからは大急ぎで夕食の支度、家事をしながら夜のニュースを見て翌日の準備。そんな生活から解放され、毎日だらだらと時間を過ごした。こんなに楽で良いのだろうかと少し心配しながらもテレビのドラマを楽しみ、スマホのゲームなどしていた。そのうち、日にちや曜日の感覚もなくなり、「あら、今日は何日だったのかしら」というような。当然体もぶくぶくとだらしなく太り、健全な生活とはほど遠いものになっていった。
そんなある日、スマホを見ていたらカーブスの無料体験のCMが出てきた。町中でよく見かけていたカーブスの看板。どんな所でどんな事をしているのかなあと気にはしていた。
思い切ってポチッとボタンを押してみた。体験だけでもしてみようかと。同じ頃、突然健康だった姉が体調不良で入院した。今まで考えてもいなかった事態だ。私は実家に帰り一週間程家事手伝いをした。姉も私も若くない。健康だと思っていたけれど安心はできない。
それまで毎年受けていた人間ドックの結果なども特別気にする事なく、指摘されたものだけ再検査を受ける程度だった。
東京に戻りすぐにカーブスを訪れた。まずはどのような所か見学程度の軽い気持ちで。
店長さんの説明を受け、その場で入会を決めた。少しだけわくわくした気持ちで、それまでのだらだら生活から脱却できるのではないかと希望が湧いた。
カーブスに通う事になり、私の生活は大きく変った。家事は朝のうちに済ませ、朝一番早いクラスに行き、終ったら買物をして帰宅。可能な限り休まず毎日行く。予約もしなくて良いので、午前中用がある時は午後に行く。規則正しい生活に戻せてきた。同じ時間帯に行く方との会話もはずみ、新しい知り合いの輪ができた。健康の事、家族の事、食事の事、趣味の事、話題に事欠かない。
第一の目標であった規則正しい生活をすると言う事はあっさりと達成できたようだった。しかし大きな深刻な目標「や・せ・る」という事に対しては全く進んでいなかった。筋肉やたんぱく質の大切さの話を聞き、内容は理解し、それだけで自分の中で成果だと思い込んでいた。それまで知らなかった知識を身につけた事に満足していた。
今年のスローガンをじっくりと見直す。ただただ楽しく通っていたカーブス。「腹圧入っていますか」とコーチからお腹に手をあてられ、思わず吹き出す自分。不真面目だったのかと反省する。健康データの計測の記録を確認。入会時からの変化ほとんどない。「毎日来ているのに全く変化がないです」と店長さんに嘆きを言ったら、「来ていなかったらどうなっていましたか」と逆に質問された。その通り、何もしていなければ体型維持どころかどんな姿になっていたのか。
同じ時間に行っているEさんが、「私は今年カーブスの広告塔になる」と言い出した。よく壁に貼られている「〇カ月で〇キロ体重が減りました」とか、「お腹まわり〇センチ減りました」を目指すと。あらすごいと思いながら、私達にもまだまだチャレンジできるものがあるのだと思わされた。Eさんがカーブスの往復を電動付き自転車から徒歩に変えた。私も見習って徒歩にした。Eさんがヘルシービューティーを始めた。私も試飲して即決。何でも良いと思える物はお手本にさせてもらった。
今度こそ、この次こそと毎回悩む計測日。やせたい、健康を維持したいという思いが強かったわりに、意志の弱かった私。マインドは心や精神と言うよりも、考え方や意識の持ち方を指す事が多いと言われるが、二〇周年をむかえるカーブス、皆さんそれぞれどのようなマインドで通い続けているのか。メンバーさんの体験談を読み、大病や介護、配偶者の方の死をのり越えての話など、大変興味深い。
「今年こそ真面目にチャレンジしますよ」と自分に言いきかせる。何でもできる環境にありながら、何もしてこなかった自分。計測をおそれながら、その後のメンバーさんとの食事の事を楽しみにしていた自分。
毎年エッセイを書きながら、大ざっぱに一年を振り返る。反省ばかりにならぬよう、成果もあげてみる。今年はスローガンにもあるように、これからの一年のチャレンジマインドを考えてみる。他のメンバーさんに比べたら、ちっぽけな、ありがちな目標だけれど、健康維持と、や・せ・るという事。強い意志を持って挑戦すれば達成可能な目標。体年齢も実年齢に近づけたい。筋肉も付けたい。やりたい事はたくさんある。来年エッセイを書く時にがんばった一年にあったと満足できるようカーブスに通おう。スローガンにそえられた体重計の数字ではなく貴女のたましいをふるわせるものと出会う素晴らしい場所カーブスというメッセージに背中を押されてみよう。
メンバーさんとの楽しい会話、コーチ陣からのやさしく的確な指導で、私のチャレンジマインドは強く大きく盛り上がっていくであろう。
佳作
「私のチャレンジマインド」
カーブスって
どんな運動?
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