「ゆかりさぁん。今日は体験ですね。お待ちしていました。」私が初めてカーブスのドアを開けた時の光景だった。今もその心地よい受け入れの雰囲気は変わらない。63歳になった今、私はようやく「自分の体と向き合う」ということを、人生の中心に置けるようになった。長年勤めた会社を定年退職し、毎朝の通勤も、時間に追われる生活も終わった。当初はその広すぎる時間の余白に戸惑い、どう過ごしていいのか分からない日もあった。
思えば、私はずっと時間に追われ生活してきた様だ。しかし、子育て、仕事、家事、とても充実し幸せの証でもあった。運動は嫌いではなかったけれど、自分の体を労わる時間はいつも後回しだった。若い頃は多少無理をしても翌日には回復したが、50代を過ぎると体は正直にサインを出すようになった。どれも「年齢のせい」と片づけてきたが、53歳の時、会議中に低音の強い耳鳴りがし酷い回転性めまいに襲われ、嘔吐し、倒れた、救急車で搬送され、1ヶ月間の入院から休職3ヶ月間、ずっと体調が悪く、自分の健康に自信が持てず、日々暗い気持ちで過ごしていた。辛かったが、その後、何とか復帰できた。
そんな時、近くに住む2歳年下の妹とランチや旅行に行ったりする様になり、生活に楽しい変化が出てきた。そんな矢先、妹は早期発見であったものの希少がんに掛かり凄いスピードで病巣が転移していき、辛い抗がん剤治療が終わる手前の闘病8ヶ月間で57歳で亡くなった。幼いころは、お揃いの洋服を着たり、お互いが結婚するまで同じ部屋だった。病に伏してからは通院同行、毎日他愛もない電話し一生懸命に関わった。親が亡くなった時より、悲しみは深く、私は気持ちが晴れなく涙する日が続いた。今やっと、そのことを語る事が出来る様になった。今、妹が生きていたら、きっと、カーブスに一緒に通っているだろう。
そんな私が「カーブス」という名前を知ったのは、ずいぶん前のことだ。正直に言えば、当時の私はもう少しお洒落なジムスタジオで音楽に合わせて体を動かすような、そんな場所に興味があった。だから、カーブスの存在を知っても、すぐに足を運ぶ気にはなれなかった。
けれど、ある日、友人が「体験に行ってみたら?」と勧めてくれた。カーブスは予約なしで通えること、30分で終わること、無理のない筋トレと有酸素運動の組み合わせ。そして、マシン運動中、コーチの的確なサポートもある「腹圧掛かってますね!脇をもう少ししめましょうか。その調子、バッチリです」。体験しつつ、話を聞くうちに「これなら続けられるかもしれない」と思えた。そして実際に通い始めてみると、驚く程、体幹が戻った。内臓脂肪が減り、姿勢がよくなり、頭痛頻度も減った。歩くときの足取りが自然と軽くなる。「こんなに変わるものなのか」と、自分でもビックリ。
もちろん、最初から順調だったわけではない。入会して間もない頃、コーチから「タンパク質をもっと摂りましょう」と繰り返し言われ、正直うんざりした時期もあった。苦痛で無かったといえばウソではない。けれど、続けていく内に、体が変わる感覚が分かってきた。今ではむしろ、自分からタンパク質を意識して摂るようになっている。あの頃の私が聞いたら、きっと驚くだろう。体調が悪くない、体に痛い所がない時、だからこそカーブスに通う事にした私だ。
嬉しいことに、38歳の娘も他県でカーブスに通っている。子育てと仕事に追われる世代の娘が、無理なく筋トレを生活に組み込んでいる姿を見ると、「そうそう、体にトラブルがない時からこそね」と、親子で同じ場所に通っているわけではないけれど、同じ習慣を共有しているというだけで、同じカーブス談義ができ、たまに、孫がその会話に入ってくる事も嬉しい。
定年退職すると、毎日通う場所がなくなる。生活のリズムが崩れそうになる。そんな中で、カーブスは私にとって「毎日通える場所」になった。ただ体を鍛えるだけではなく、コーチの方々やメンバーの皆さんから元気をもらい、笑顔を交わし、日々の小さな変化を共有できる場所。気づけば、私の生活の中で欠かせない存在になっている様な気がする。生活の中の自然なことの様に。
カーブスは創立20年だという。長く続いてきた理由が、通ってみてよく分かる。無理をしない、競争しない、でも確実に体が変わっていく。そんな安心感がある。私はこれからも、1年でも長く続けていきたい。足腰を健康に保ち、体形も維持し、やりたいことを出来る様な、心も体もフットワークの軽い自分でいたい。
そして、1年後、私は友人に「体験に行ってみたら?」そう言っているだろう。紹介した者と紹介された者双方に同じプレゼントがあるのもいやらしくなく、純粋に紹介し易いシステムだと思う。また、カーブスには、語録がある「筋肉は、天然のコルセット」なるほど、上等なコルセットは、気持ちまでは上げきれないだろ。「迷ったら、行く」その通り、どれも腑に落ち、メンバーは、後方支援をしてもらっている感じがする。
63歳の今、「心身の為に運動をする」と言う当たり前のことを、心から楽しめるようになった。これからの人生時間の一部は、自分の健康作りの為にも使おう、そう思えるようになったことが、何よりの変化だ。孫達の成長を喜び、娘息子夫婦の仲睦まじい姿を存分に見ていきたい。そして、目下の目標は今年結婚40年になる主人と体力勝負と言われるヨーロッパ旅行に行くことだ。人間目標は大事。
そして、今日もまた、軽やか凛々とカーブスへ向かう、わたしはカーブス1年生。
佳作
「63才、わたしはカーブス1年生」
カーブスって
どんな運動?
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