カーブスエッセイ大賞2019結果発表

作品詳細

佳作

「わたしが「カーブスを続ける理由」~還暦からが本当の人生~」

夏枝様(63歳) カーブスJマートオギノ諏訪(カーブス歴:3年8ヵ月)

 きっかけは、知人からの誘い。還暦になるころだったと思う。
 手軽な運動習慣もうれしかったが、人との出会いが、その習慣をより定着させてくれた。カーブスで良く会うのが同級生。ちょうど定年退職した同級生たちが新たな生活の一部にカーブスを取り入れていた。学生時代、それほど話したことのない同級生でも、この年齢で会えるのはうれしいものだ。すぐに意気投合して「カーブス会」と称する、月に一度の食事会が始まった。カーブスでの成果、健康、近況、趣味、イベントなどの楽しい情報交換の場が、生活の中に加わった。また、持ち込みのできるカラオケルームに、手作りの漬物や軽食などを持ち込んでの「カラオケ会」もそれに加わった。信州は野菜を自分で作る家庭が多く、友人達も手作りの野菜や漬物、干し柿などをもってきてくれる。
 カーブスで出会うのは、同級生だけではない。かつての同業者や、仕事上で知り合った人たちもいる。
 出かけるのがおっくうで、やっとカーブスにたどり着いても、そこで知った顔に出会ったり、少しだけ近況を話したりすると、心が元気になり、運動効果だけではない精神的なメリットがある。
 カーブス会の同級生たちと、食事、カラオケで月2回会うのは本当に楽しい。
 最近の話題は親の介護のこと。介護度に応じた施設の情報交換など、貴重な時間でもある。また、自分一人ではなく、仲間も同じ苦労をしていることを知ると自ずと頑張る意欲もわいてくる。こういう話題になると、殊に体力、筋力維持の大切さを切実に感じる。
 身体ばかりでなく、趣味の面でも、カーブスが一役買っている。
 私は、趣味ともライフワークともいえる箏の演奏活動を長年続けてきた。教える免状は全て取り尽くしたが、特に人を教える訳でもなく、自分のライフワークとして続けていた。そんな折、カーブス会の同級生が、教職在職中に邦楽ボランティアの箏の音色が忘れられないと言った。じゃあ、試しに少し習ってみる?と勧めたお箏。
 2年位になるだろうか、好きこそものの上手なれ、で、彼女は短期間でめきめきと上達している。発表の場がないともったいないから、と、すでにボランティア演奏を2回した。最初は彼女のお母さんのいる施設。次は私の父のいる施設で。お年寄りの優しい反応が、私たちの心を満たしてくれる。
 孤独になりがちな親の介護も仲間と一緒なら、励まされる。更に、共に施設でこんなボランティアができるなんて、本当に幸せだと思う。そのきっかけを作ってくれたのがカーブスなのだ。ちなみに、その友人と箏二重奏のユニットを作った。~響き「なみ」~心に響く箏の音色。そして、「なみ」は寄せては返す「波」と、それぞれの名前の頭文字をとっている。まさか60過ぎて、かつての同級生とユニットを組んで箏の演奏活動をするなんて想像もしていなかった。日々の生活は親の介護の他にも、種々の課題があるけれど、そんな思いを分かち合いながら、心をいやす箏の演奏が共にできるようになるなんて、本当にうれしい。
 カーブス会のメンバーは私も入れて4名。箏を共に弾く友人の他に、ギター、語り、を得意とする友人、合唱、オカリナなどを趣味とする友人がいる。
 私たち、これからだね。たくさんの花を咲かせたいね、と、「ミニバラ会」を称する発表の会を開いた。出席者も出演者も4名。短い時間だったがとても楽しい時を過ごした。
 カーブス会では、昨年秋、近くの温泉へ一泊旅行もした。事実上貸し切りとなったカラオケ会場でのカラオケ、美味しいバイキングのお料理、ドライブ、と、仲間がいるからこそ楽しめる至福の時を過ごした。
 元々運動が苦手な私が勧められて何となく入ったカーブス。けれど、そこで得られたのは、健康だけではなく、かけがえのない仲間との出会い、また、自分の人生を深めてくれる思いがけないプレゼントの数々だった。
 最後に、私を誘ってくださった方は、あるところで知り合った、かなり年上の方だった。私のコンサートにも何回か、来てくださったが、一昨年、天国に旅立ってしまわれた。小さな接点だったけど、優しいお母さんのように思えた彼女のこと、今でも思い出すと胸が熱くなる。
 自分を支えてくれるいろいろな人たちに出会ったカーブス。カーブスを通して、一言では言い尽くせないたくさんの恩恵を私は享受している。

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