カーブスエッセイ大賞2019結果発表

作品詳細

佳作

「思うこと」

サチ子様(74歳) カーブスなかもず(カーブス歴:6年0ヵ月)

 性格のせいか、何でもトライしてみようと思う。近くにスポーツセンターが出来、入会する。プールで泳ぎ、入浴。やってみると相当つかれる。家事が出来ない。ある日、ダイエーの中を歩いていると30分の体操とある。好奇心から中へ入ってみる。12台のマシンと整理体操。プレオープンの日だった。これくらいだったら体に負担もなく続けられるんじゃないか。それまで月、水、金と一万歩近くのウオーキングをやっている。ウオーキングだけでは、筋肉を鍛えられないという。これだったら無理なく続けられるんじゃないか。入会の手続きをする。カーブスからの帰り道、携帯電話がなる。車の列が続き止まりにくい。家に帰り着くと、固定電話が鳴り響いている。
『文雄さんが、大変なんです。10分後にそちらに着くので、一緒に病院へ行って下さい。』2男の嫁の声。「主治医から手術をするかしないか、手術をしても、意識は戻らず、植物人間です。」「どうするの?」「わかりません」葬儀を終えぽっかり穴が開いた。
カーブスへ行く。計測の日だった。何にも知らないスタッフは『3キログラム減りましたネ』涙がポロポロでた。サーキットを回れない。そのまま家に帰る。夜店長からお詫びの電話が入る。カーブスの人には、誰にも言ってないのだから知らないのが当たり前。わかっているのに、心が沈みがち。
夫を送った時は、癌だとわかっていたから、自分で出来る限りの事をしたので、なんの後悔もなく、気落ちする事もなかった。息子の時は違った。葬儀をするまで、顔に涙を落としても、瞼に涙が溜まるだけ。2、3日前まで元気に話してたのに。
 かれこれ4年が経った頃、カーブスから入会しませんかと言うハガキが届いた。これが、外へ出るキッカケになった。行ってみると、見覚えのある顔が笑顔で迎えてくれた。私の居場所がありホッとした。肩コリの体が、マシンを使うと治った。家では、十分時間があるのに出来ない。カーブスで、みんながやっていると自然に体が動く。コーチの笑顔や皆の笑顔にたすけられて、アー来てよかったと思う毎日。ここが安らぎの場となっている。
 何年か前の計測の日のコーチが店長となってやってきた。結婚して子供さんもいるとの事。笑顔はちっとも変ってなかった。「覚えていますか?」と言われた時、4年前の歳月がクルクルとまわりだした。カーブスって巡り会いの処だと思った。
 今年、後期高齢者になる私。最後まで自分の足で歩きたい。管をいっぱい付けるんじゃなく、口から美味しいものを食べたい。認知症になりたくない。
それにはどうすればいいのか。皆の笑顔の中で、カーブスを続けていく事。趣味の落語を続ける事。たんぱく質を意識して摂る事。今までだって自分の考えた事を、乗り越えて来たんじゃないか。若い頃、夫の給料だけでは大変で、保育園へ入れようにも、両親が働いてないと入園出来ない。鶏が先か卵が先かとぼやいたけど、どうしようもなく子供達が寝ている間に、朝、新聞の配達をした。やっと入園できた。いろんな事があったけど、自分で考えてやりとげた。これから先も自分で考え、子供達に迷惑をかけないような老後を送りたいとおもう。

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