初めて母がカーブスを体験してくれたのは、去年の3月でした。二人で入会するのが夢でしたが、今年の元旦に、帰らぬ人となってしまいました。悔しくも、その日は母の79歳の誕生日で、"お水ひと口と抱擁"が、最期のプレゼントとなりました。
 去年の夏に悪性胸膜中皮腫と判明した時には、右の肺全部と背骨や骨盤にまで転移していて、すでに手遅れでした。医師から「治る見込みはありません。」と告げられたとたんに私は母にしがみつき、大泣きをしてしまいました。母本人は、事の大きさを受け止められずに静止していました。けれど、頭の中では「病気の娘が一人で大丈夫なのだろうか・・」とか、自分の事より、私が心配だったと後から話してくれました。あんなに元気に歩いて買い物をしていた母が、秋には車椅子になり、鬱病も発症し、要介護認定2と市役所から封書が届いたものの、1回も利用する月日も無くこの世を去りました。娘の私でさえショックを受けたのですから、母本人は、私の何百倍もショックで無念だったことでしょう・・・我慢強い母で、常に周りの方々を気遣う思いやりのある優しい母でした・・・父は私が3歳時に事故死をしましたので47年も女手ひとつで頑張ってくれました。大袈裟かも知れませんが、私が今現在生きていられるのは、母のお陰だと思っています。私は、入院中は一日も欠かさず母のところに通い、無我夢中で身体を抱えたり、マッサージや爪切り、入浴や食事の介助をしたりと、できる限り尽くしました。亡くなる5日前からは泊まって昼も夜も関係なく、寄り添ってお世話をしました。夜中も何度も起こされました。もちろん、看病疲れはありましたが、病弱な私が薬を飲みながらも介護できたのは、カーブスへ10年も通っていたからだと思います。知らず知らずのうちに、ワークアウトの種火が消えずに助けてくれたのでしょう・・強い精神力も身に付いていて、励ましながら看取れた事は、母にとっても私自身にとっても幸せだったと...‥そう信じたいです。母親の介護は、神様から頂いた"親孝行のチャンス"だったのだと思います。
 そろそろカーブスを再開しようかな・・と考え始めた2月半ばに、右の下っ腹に激痛が走りました。診断を受けたところ、疲労による腸閉塞の一歩手前でした。辛うじて手術を避けられ、漢方薬治療で大事には至りませんでした。入院しなくて済んだのも、運動(カーブス)していたからだと思います。
 3月から、やっとカーブスに足を運べるようになりました。久々の計測でしたので、「どうせ筋肉量は減っているんだろうなぁ」と、諦めムードで臨みましたが、現状維持に近い結果でコーチにも「現状維持も立派な成果ですよ。」と言われ、嬉しくなりました。
 カーブスを再開して気付いた事は、「私よりも辛い痛みがあるメンバーさん達や、悩みがあってもそれを見せずにワークアウトを頑張っているメンバーさん達がたくさんいる」という事でした。そして、そのメンバーさんに対して各コーチが、優しい言葉で励ましながらサポートしている姿に、あらためて感銘しました。
 母親をあれだけ介護出来たからこそ、急死の悲しみを乗り越えて頑張って一日一日を過ごせているのだと思っています。まだ、自分の体調が全快ではないけれど、いつかまた全てのマシンを満足に出来るようになりたいです。「辞めようかな・・?」とも何度も悩みました。しかし、出来るマシンだけでも30秒汗ばむくらい動かすと、その間だけでも嫌な考え事を忘れられ、小さな達成感で心がスッキリします。コーチ達も「栄美子さん、よく頑張りましたね!」と褒めて下さるので、自然に笑顔になります。コーチ達や一部のメンバーさんに、助けられながら何とか3月は週3回通う事が出来ました。亡き母も、天国できっと喜んでくれてると思います。
 一人ぼっちの生活も早3ケ月が経ちます。寂しいですが、その生活にも少しずつ慣れていかないと、前へ進めません。持病と膝の痛みとは、一生の付き合いになりそうです。しかし、カーブスに行くと誰かしらとの出会いがあり、ワークアウトが終わった後にお話をしたり、励まされたり、逆に私もメンバーさんの話を聞いてあげたりして、相乗効果のお陰からか、膝の痛みが半減したように感じられる時もあります。過去は変えられませんが未来は変えられます。残りの人生、健康寿命が少しでも長くなるように無理せずワークアウトを頑張りたいです!コーチの皆さんへの感謝の気持ちを忘れずに、一日置きに自分のペースで通いますので、サポートを宜しくお願いしますね。
 写真は、泊まり込んだ5日間、食事とトイレと寝てる時以外は手を繋いで励ましてたので、送りました。3ケ月前は温かかったのになぁ~(泣)
一人で寂しいけど心の中にいつも母がいてくれるし、カーブスマガジンVol 47の衛藤信之先生の言葉「大切な人たちがあの世で楽しく暮らしていて、いつかみんなと再会できるのだ」を胸に一日一日を生きていきたいと思います。