カーブスエッセイ大賞2019結果発表

作品詳細

佳作

「「カーブス」がくれた幸せ」

恵美様(84歳) カーブス館山テックピットガーデン(カーブス歴:1年7ヵ月)

 そのドアを開けた途端、"惠美さんこんにちわ"チーフ始めコーチが、カウンター越しに一斉に声を揃え、こぼれんばかりの笑顔で迎えてくれる。"暑いなかよく来られましたね"反射的に私も手を上げて笑顔で答える。
溢れるような親近感の中で、元気とやる気が漲る。入会して10ヵ月あの人もこの人も、何処の誰かは知らないが皆親しい顔見知りでお互い笑顔を交し合う。さあやるぞ"と気持がHighになる。"タンパク質11.5ピンク"と云ってサーキット入り。時間も曜日も自由と云うのが私の生活サイクルにピッタリ。月始めの計測が楽しみでならない、1ヵ月の成果が数字に現れる日。
 入会して先ず驚いたことはドアが開くと瞬時にメンバーの名前が間違いなく呼ばれて挨拶が交されること。よくこんな大勢の人の名前が記憶していられる事に驚く、一生懸命なのだろう。次に「タンパク質と筋肉」と云う言葉をたった30分の中でどれ程聞かされる事か、不足すると、どうなるか、筋肉が弱るとどんな結果を招くか、今では私も教えてあげられる程になった。きっと寝言でも、"ハイ"タンパク質は?"と言っているのではないかと思う程に・・・。3点目はコーチのいつも変りないテンションと笑顔、よくもまあ不調の日もあるでしょうに、朝行こうと夕方行こうと、あのテンションで迎えてくれて、それを保ったまま指導に当っていられる精神の強さ・・・。こんな光景を目にした事がある。足の悪い方が、サーキットも、ストレッチも終って休んでおられた方に、再び足だけのストレッチを、手足を添えて行っていられる姿を見た時、心が熱くなった。
 私は3年前、80才になった時、すべての社会的役職を辞した。今は視力に障害のある方達に生活情報をお伝えする朗読ボランティアと、書道教室が残り、週5日、車を運転して出かけています。
 10年に至る看病の末、夫を亡くし、文字どおり独居老人になりました。空虚さが昼夜、私を苛み、食欲もなく、電話も、カーテンを開けることさえなかった日々が有り、辛うじて教室の人や、ボランティアの仲間に支えられて過していたある日、ベッドの下に落ちた物を取ろうとして、ベッドの上に腹這いになり、頭を下げたまま、ベッドと壁の間に挟って、床に着くことも這い上ることも出来ず、足をバタつかせたままふんばる事も出来ずに、呼んで誰かが来るわけもなく暫く必死にもがいて、どうする事も出来ずに頭に血がのぼって来るのを意識した時、独居老人はこんな事でも死ぬのか?と思った。どれ位の時間を費やしたのかやっとの思いで抜けだした時は頭がふらついて歩けなかった。若い時には考えられない事。老いるということは悲しい事だとつくづく思い乍ら、ベッドに仰向けになって考えていた。何が衰えてこの様になったのか?"筋力"が衰えたのだと思った。後日単なる笑い話として事の顛末を友達に身振り手振りで伝えた。ひとりの友人が、「私カーブスに行っているの、よかったら御一緒に・・・。」「カーブスって何?」「よかったら体験を」とカードを貰った。そしてこのドアを開けて「異様な世界」のメンバーになりました。
 私はこの歳になるまで、意外と他人様より元気だと自負をして生きて居たので、恥かしながら五大栄養素など考えもしなかった。ただ油ものとお肉は出来るだけ避けて、野菜を摂る位の考えしかなかった。しかし生涯背筋や腰を曲げず元気で生きていたいものだとは思っていました。
 夫の看病で得たものは「生きる」と云う事に対する考え方でした。
 生きて居て欲しくて、先生に縋りついて助けを乞うたり、新薬、また新薬と膨大なお金を費したが、医術も祈りも届かず助ける事は出来ず、いたずらに辛い日々を長引かせたという思いと、何故もっと健康を意識して生活をしなかった事への後悔が今も私を苛みます。
 元気だからと漫然とお座なりで、怠惰な生活こそ大きな落し穴が有る事に気付くべきだった。大切な人を失ったことへの思いが今、こうして、「健康で生きる事」への課題を見つけた。病気になってから、いくら金銀財宝を積んでも、失った健康を取りもどすのは難しい。元気なうちにこそ考えるべき事です。90才を目指して、背筋を伸して、自分の足で歩いて、楽しい時は大いに楽しんで、美味しい物を美味しく食べられて、"人"に寄り添って、元気や幸を分け与えられる私で居たいと日々思っています。
 いつ頃からという記憶は定かではないが、血圧とコレステロールが高めで、薬と運動を勧められる様になっていました。
 3年程前、頸椎の手術を受け、以来両手の腕から指先までが痛みを伴った痺れがあり、昼夜この痛みと闘い続け、手袋なしでは夜も寝れず、夏でもむさ苦しい姿をしており、神経科よりの薬を服用しているため、これ以上の薬は呑みたくないと云う思いで「カーブスに行っている」と伝えると、「たった30分位のあんな運働では駄目です。」の答に愕然としました。あれから何ヶ月、朝晩定期的に計る血圧は130を越えることなく、コレステロール、中性脂肪その他すべて基準値内にあり、"どんなもんだ"とお医者様に云いたい思いです。今では入会時体脂肪38%骨格筋率21%だったものが今月の計測では、体脂肪34%骨格筋24%体力年令30才代前半。
 精神的に、肉体的に私のこの変化!!青空に向って両手を広げて"ありがとう"と云いたい。

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