カーブスエッセイ大賞2019結果発表

作品詳細

佳作

「9年通って、ちょっと筋肉が付いたかな。」

秋子様(71歳) カーブス西荻窪北(カーブス歴:9年)

 「今日の夕食は、何にします?」
つい目が合ったお隣りのメンバーさんに、思わず声を掛けてしまった。晩ご飯に近い午後5時過ぎ。メチャクチャ腹ペコだもの、考えるのは"食べ物"の事ばかりだ(笑)
「そうねぇ。レンコン入りのシウマイにしようかしら、私の得意料理なの」
 70代後半ながら、お肌ツルンツルン(これもカーブス効果か!)のメンバーさんが、笑いながら答えてくれる。
豚挽肉のジューシィーな旨みと、シャキシャキしたレンコンの食感が頭をよぎる。う~ん、何だか美味しそう。
「さすがベテラン主婦。グッド・チョイスですね」と私。
本当にお腹の虫が鳴き出しそうだ。いつものようにサーキットでステップを踏みながら、たわい無い会話を楽しむ。これが1日で一番癒されるひと時なのだ。
 ご近所にオープンした回転寿司店。中トロが安くてお勧めと聞けば、何がなんでも行かねばなるまい。善福寺公園で見かけたというカワセミ情報にもワクワクする。大坂なおみちゃんの噂話だって、そそられちゃうわ。町内会から世界レベル(!)の話題まで、オシャベリのネタは尽きない。どれも妙に笑えて盛り上がるのだ。
 もちろん、マシンに向かっている時は真剣に取り組む。グ、グッと腰を沈めてサッと立ち上るスクワット。太ももを意識しながら「筋肉よ、つけ~」と心の中でつぶやく。
背中から一筋の汗が、ツ、ツ~と流れる。
 
 カーブスに入会して9年目。それまでは重い荷物を持つのが苦手だった。特に苦痛だったのが、スーパーマーケットでの買物。ショッピングは好きなんだけど、ミネラルウォーターやワイン、牛乳パックなどの持ち帰りが大変なのだ。
 身長148センチ、体重45.8キロ。ハッキリ言って小柄である(泣)。運動神経は悪くないものの、体力がない。まとめ買いすると重いの、なんの。5キロ近い食料品が両腕にズシリと響き、筋肉痛が広がる。家までたった5分の道のりが遠い。果てしなく遠い。
 浜口京子ちゃんなら、父親に「気合いだ」「気合いだ」って言われなくても、軽々と持ち上げてしまうんだろうな。CMなんかに出てないで、助っ人して欲しいわ。思わぬところに八つ当りする私。ごめんね、京子ちゃん。
 
 右腕と左腕を交互に持ち上げるバイセップ・トライセップ。西荻窪北店に設置されているこのマシン、かなり手強く悪戦苦闘の日々だった。何せ、硬いというか、重いというか。ボッ~として対峙すると、バーが腕に食い込む。負けまい、とオヘソの辺りに力を入れて「いち」「にい」「さん」「し」。
 これが、この日々の積み重ねが功を奏したのだろうか。ふと気がついたら、3キロ入りのお米だって「ノープロブレム」で持ち帰れるようになっていた。
 カーブスで得たものは"筋肉"だけじゃなかった。温泉仲間に、麻雀友だち、酒飲みグループ。いろんな人と出会い、今に繋がっている。何だか一人一人が、いとおしい。
 あと一年経てば、入会して丸10年。この環境と、今の体力を1日でも長くキープ出来れば、いいな。

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