今年もまた、私が一年で一番好きな季節である、春がやってきました。春の風は、爽やかでとても心地よく、若葉は柔らかな色合いでキラキラと輝き、至る所に、新しい息吹が感じられます。それなのに、カーブスに通う前の私には、こんなに大好きな春さえも、今のように輝いては見えませんでした。それは、その頃の私は、腰やひざ等、身体のあちらこちらが痛くて、心に余裕がなかったのだと思います。自分自身が健康でなければ、目の前に映る景色も、全然違って見えるのだと思います。
 私は、小中学生の頃、とても太っていたので、人前に出ることが、すごく嫌でした。それで、何かやってみたいなあと思っても、なかなかチャレンジしてみることが、できませんでした。
 思春期になると、恥ずかしさのあまり、やせたい一心で、食べるのを我慢して、急激に体重を減らしました。今にして思えば、とても危険なやせ方だったと思います。
 その後、学生時代や、社会人になってからは、若くて元気だったので、健康について、それ程深く考えることは、ありませんでした。
 健康ということを、深く考えるようになったのは、元気だった父が、急に亡くなってからだと思います。普段からとても元気で、本人も、孫達が結婚するまで、長生きするんだと言い、まわりの私達もみんな、そう思っていたので、まさか、父がそんなに早く亡くなるとは、思ってもいなかったので、亡くなった後もしばらくは、亡くなったということが信じられずにいました。しかし、時間が経つにつれて、すぐにそばにいた私達が、もう少し、健康に対する知識があったら、父はもっと長生きすることができたのではないかと、すごく後悔しました。
 その思いは、ずっと心の片隅にあったのですが、現実には、子育てや、日々の生活に追われ、自分自身の健康について、ゆっくり考える時間がありませんでした。三十代後半から四十代になると、身体のあちらこちらが痛くなりました。特に腰やひざや股関節等が痛くなって、接骨院通いをするようになりました。接骨院に行って治療してもらえば、楽にはなりましたが、しばらくすればまた痛くなるといった状態でした。
 その頃になると、二人の母達も、自分一人だけでは生活することができなくなり、面倒をみなくてはならなくなりました。母達の世話をしていて感じたことは、世話をするということは、肉体的にも精神的にも、すごく大変だということ。そして、世話をする者が、心身共に健康でなければ、世話をすることができないということです。しかも、その事が、世話をする者の生活にも、大きな負担や影響を与えるということです。だから、子供にとって、親が健康でいてくれるということが、どれだけありがたいことであるのかということを実感しました。
 それで、私は、自分の子供達に、なるべく面倒や世話をかけないで、元気でいようと思いました。そうは思っても、死ぬまでずっと元気でいられるはずがありません。最後は面倒をかけることになると思います。それでもこれからも、カーブスに通って頑張れば、面倒をかける月日を、少しでも短くすることができるはずです。子供達に迷惑をかけないためにも、元気な身体を作ろうと決心しました。
 どこへ行こうか悩んでいた時に、スポーツジムに通っている娘が、一緒にジムに通わないかと誘ってくれたのですが、その頃の私の身体は、土台がしっかりしていない家が傾くか、倒れてしまうように、しっかりとした土台ができていない身体でした。ジムに通ったら、身体を良くするのではなく、かえって悪くしてしまうのではないかと思い、しっかりとした土台のような身体を作ろうと思いました。それで、以前から、新聞やラジオで気になっていたカーブスが、良いのではないかと確信しました。そうは思っても、すぐにはなかなか、電話をかけられずにいました。それでも、今勇気を出して始めなければ、きっと将来後悔するだろうと思い、カーブスにお試しの電話をかけました。
お試しの日は、不安な気持ちで、カーブスのドアを開けました。緊張していたために、その日のことははっきり覚えていませんが、ただ健康な身体を作らなければいけないと思い、その日のうちに入会しました。
 早いもので、この六月になると、五年目に入ります。最近は、週に二~三回のペースで通っています。お友達もふえ、通うのが楽しみです。入会前は、接骨院通いの日々でしたが、入会後は一度も接骨院へ行っていません。すっかり良くなったというわけではありませんが、痛い時は、安静にしているのではなく、無理をしない範囲で、身体を動かしています。そうやって続けているうちに、腰やひざ等の具合が少しずつ、良くなってきました。しかもおかげさまで、体力もだいぶつき、少しスリムにもなりました。努力すればできるんだという自信もつきました。それで、これからは、いろんなことに、チャレンジしていこうと思うようにもなりました。
 今の私は、若い頃に比べれば、ずいぶん年をとりましたが、自分自身が意識して、一生懸命頑張った結果が、今の私なので、若い頃の私より、今の私の方が、何倍も大好きです。若い頃の私に、自慢することもできます。
 今の私の一番の夢は、笑われるかもしれませんが、元気で可愛いおばあちゃんになることです。そして、いつの日か生まれてくるであろう孫と、孫の運動会のかけっこで一等賞をとり、ゴールテープを手をつないで一緒に切ることです。その日のためにも、これからもカーブスに通って、ますます心身共に健康になろうと思っています。