私がカーブスと出会ったのは、六年半前でした。単身赴任の主人の代わりに子供たちをしっかりと守らなくては・・・と守ることに本当に一生懸命だった生活から、子供たちの巣立ちによって生活が一転し、喪失感からなのか更年期障害の症状へと向かっていました。特に、次女は学生時代から陸上一本の生活で、大学から実業団へと進んだ、そんな娘でしたから、大学に入るまではほとんど私が付きっきりで、まるでマネージャーの様でした。主人の代わりに高校のコーチがしっかり面倒見て下さる分、私も仕事を制限して一緒に支えるそんな毎日でした。試合前の食事、体調管理、試合前後の心身のケア、一心同体の生活は、大変な分生きがいでもありました。
そんな生活が一転、大学の先生から、「まかせて下さい。これからは自分が面倒見ていきますから。」と言われ、まるで、もうあなたの役目は終わりですと言われている様な気持ちになり、心にポッカリ穴が開きました。その頃から、体調不良の症状が現われ、頭痛やめまい、動悸、そしてうつの状態にもなっていきました。
ぬけがらの状態はどこでまぎらすかと言うと暴飲暴食に走り、そんなに食べたくもないのに、飲みたくもないのに寂しい時間、空いた時間をうめていくそんな毎日でした。そんな生活が続けば、当然体のだるさ、だるいから動かない、その悪循環で体重も増え、ふと洋式トイレに座った時、下腹がぽっこり全体にたるんだ、そんな自分にうんざりでした。体が重い分、何となく心まで重くなりどんどん沈んでいくばかりで、何をする気力も無くなっていきました。
現状への焦りと、先が見えてこない不安はどんどんつのり、これではいけないと心療内科も受診し、薬の力も借りました。やはり、大きな環境の変化に更年期の時期が重なった事が原因であると言われ、生活のリズムを考えていくこと、自分のために何か小さい事でいいから楽しみを見つけ、できればそれが継続できると一番良いとの助言を頂きました。 今思えば、その助言は私にとって本当に的確であったと病院の先生にも感謝しています。
 そんな時、偶然に主人と行った回転寿しで順番待ちをしていた時にカーブスの冊子を手にしました。冊子を見た時に、30分であること、何となく気軽に運動できそうに思え、すぐに店舗に電話し見学の予約をしました。私は、狂ったリズムを再び整えるにはこれだと思い、すぐに入会を決めました。
本来音楽好きな私には、軽快な音楽をバックに行なう運動が何となく私自身をギヤチェンジしてくれそうな気がして、コーチのサポートで通うことができました。今までのジムのイメージとはまったく違い、自分のペースで好きな時に30分筋トレができるため、わずらわしさが全くなく、生活に無理なく組み込めることが一番の続けやすい理由でした。
そして、コーチが下の名前で呼んでくれる事がとても嬉しく、まるで、「もう一度、そしてこれからは自分を大切にして下さいよ。」と言われている様なそんな気持ちにさせてくれました。まずは、ここカーブスを日々の生活の着地点としてやってみようと思った時から、私のカーブスは、ずっと今まで続いています。
 おかげ様で、今では、「今日はどの時間にカ-ブスに行こうかな」と予定を立て一日がスタートします。仕事の帰りに行く事が多いですが、忙ししい時は仕事も段取りして何とか時間を作ろうと無理のない所で調整できています。時間がないとか忙しいとか口ぐせの様に言ってしまいますが、やはり時間は作るもので、カーブスの時間なら無理なく作れ、又作る価値があると私は思いました。時間を作ろうとする事によって、時間を大切にする事もでき、私の生活のなかにしっかりとカーブスの筋トレは入り込んでくれました。
体は年とともに確実に老化していますが、もしも、カーブスに出会うことなく何もしなかったら、今どうなっていたんだろうと思うと、ぞっとして本当に続けて来て良かったと思います。もちろん、体型の変化も嬉しく体が軽くなった事もですが、自分自身の体調に敏感になり、健康意識も以前より高くなってきた様に感じます。 最近では、周りの人から「いつも元気そうでうらやましいわ。」と言って下さる位にまでなりました。
 筋肉がいかに大切なものなのか最近特に言われる様になり、色々な所で筋トレの必要性が伝えられています。その筋トレが私にとって歯みがきの様に習慣づいてきた事が何よりも嬉しく、これからも続けていける場所がある事に本当に感謝しています。
 カーブスに集まって来られる人は、少なくとも前向きに生きている人、又前向きに生きようとしている人、そして前を向こうときっかけを見つけている人、そんな人達の集まりだと思います。そんな人達の前向きな空気のなかに入れるだけで幸せです。
たった30分ですが、色々なメンバーさんと一緒になり勉強になる事が沢山あります。高齢者の方が笑顔で一生懸命に、マシンでトレーニングしておられる姿に、いつも感動させて頂いたり、体の不自由な方がコーチの指導をきちんと聞いて頑張っておられたり、生きるヒントがカーブスには沢山ある、私にとって学びの場でもあります。
 私は介護の現場で働いています。毎日色々なご利用者との関わりを持たせて頂くなかで、一人一人沢山の苦労を乗り越えて一生懸命生きて来られたお話を聞かせて頂いています。 そのなかで、最期はいったいどんな方が幸せなのだろうかと思う事があります。私はやはり、笑顔で「ありがとう」と言える人、素直に思いを伝えられる人、そして今までの人生を全て肯定的に受け止めて、今日一日「今」を元気に過ごされている人、そんな方ではないのかと思います。
だからこそ、介護の現場で働く私達が元気で笑顔でいないといけないのです。そのためにも、私にとって生活の柱となったカーブスはなくてはならない所となりました。
これからも日々のリセットの場所として自分を見つめ、自分を大切にできる唯一の場所として、ずっと続けていきたいと改めて思いました。すてきなコーチ達、これからもよろしくお願いします。