暇さえあれば毎日でもカーブスに行っています、と言うと、「そんなに筋トレを頑張る目的はなんですか」といわれました。孫ほどの若い娘さんにです。すかさず私は「元気で生きるためです」と答えましたが、その言葉に彼女はちょっと引いたように見えました。
ただ元気でいるために時間やお金をかけるというのですから、この言葉は若い人には考えも及ばないことでしょうね。若いうちの元気は当たり前のことなのですから。
これがもしもスイミングだったら、ヨーィ・ドンで泳力を競うという目標が持てるでしょうし、あるいはテニスなどゲーム性のあるスポーツならそのために練習を積み、結果が出ることになるのでしょうが、来る日も来る日も筋トレだけとは、何のため? と思うのも当然のことかも知れません。
たとえばカーブスで筋トレして、上腕に力こぶが盛り上がったところで、だれもメダルはくれません。しかし、このだれに見せるわけでもない筋肉を維持するためにひたすらトレーニングする年配者は増えています。わたしは筋肉がついて足腰に自信がついたら、もっと外出したいと思います。体力次第で遠くまで、さらに高いところにも行きたいと考えています。老人の登山なども珍しいことではありません。
脳と筋肉は密接な関係があるそうですが、筋肉がしっかりしていると脳もクリアでいられるということから認知症予防にもなるとか。
また、筋トレ中も動かしている部位の筋肉をイメージしていると、より効果が上がるそうです。いうなれば脳と筋肉は持ちつ持たれつで体を作っているようです。そういうことがわかってくると漫然とマシーンに座ってはいられません。
カーブスでこんな話をききました。
インフルエンザに罹ったご主人を同室で看病していたのに、奥さんにはうつらなかったそうです。奥さんの平常体温は三十七度ということでしたが、おそらく奥さんは筋肉があるので体温が高く、高体温ゆえに抵抗力がありウイルスに負けなかったか寄りつかなかったのだろうということでした。ちなみに筋肉があるか否かで薬効も違うとか。筋肉について知れば知るほど運動をしないではいられなくなります。このごろ健康寿命という言葉をよくききますが、命の持ち札を目いっぱいに自分らしく使い切ったひとが筋トレ界の「金メダリスト」というのではないでしょうか。