先日、店長さんから、「玲子さん、私、忘れられない言葉があるのです。」と声をかけられた。「私が言ったの?」「そうです」「なんて?」「あなた勧誘が下手ネって」「私そんなこと言ったの!」「はい」「その言葉のお蔭で、今があるんだ。口惜しさいっぱいで頑張れたのだ!!それはよかった よかった」と言ったものの、私は、全く覚えてませんでした。
当地にカーブスを開設するに当り、四人のスタッフが一対一で、とても丁寧な説明と体験で入会をしました。私は六十八歳でした。
!!筋トレは女性を救う!!のタイトルで筋トレが大事なのか、たんぱく質がなぜ必要なのか、これからの自分の生き方は、どうありたいか、今何か健康上で悩みがあるか、カーブスで筋トレすることと、ただ歩くだけとの違い等説明されても、そう簡単に理解出来ることではありませんでした。
スタートから一ヶ月、二ヶ月と日を追うごとに、スタッフと会員の私達の間に親しみが芽ばえて来ました。
スタッフの中で一番若く、孫のような年令差、あどけさの残るコーチが彼女だったのです。一生懸命頑張っているのに、もの足りなく、不安そうな心が顔ににじみ出ている感じです。スタッフ四人は、加入者集めで必死です。私達にかける言葉は笑顔ですが、スタッフの中は張りつめた緊張感を肌で感じました。彼女、続くのかなーいつかハジキ出されるのではないのかなと感じる時もありました。
それから四年が経った頃かな、彼女に「店長さんだネ。しっかり数字が肩にかかるネ」と声をかけました。以前とは違ったニッコリ笑顔で「私に出来るかしら!」と「大丈夫よ」新米店長さん、言葉を飲み込み 飲み込み、気配りしながら頑張っているのが分かる気がしました。
 昨年三ヶ月余り、下関新設のお手伝いに出向し、彼女の顔を見ぬ日が続きました。
 今年新年、元気いっぱいであいさつする、彼女の声を聞く事が出来ました。言葉は、はきはき、歯切れよく、声は大きく、笑顔は可愛く、自信に満ちた雰囲気がみなぎる店長さんです。
 孫のように想える店長さんですが、敬意を感じる程に成長して、「!!あなた勧誘下手ネ!!」の面影はみじんにも感じられません。日々の努力と経験、体験、継続は力なりを身体全体から感じ取ることが出来ます。
 七十三歳を迎えた私も、スタッフの暖かい想いやりと励ましのお蔭でここまで続けることが出来ました。それなりの成果もあり、なかなか理解出来なかった、筋トレ、代謝、たんぱく質の大切さ、またロコモ!!筋トレは女性を救う!!のタイトル等、なーる程と思えるようになりました。新聞やテレビでこれらの言葉がよく目に止まるようにもなりました。そんな時、筋トレの大切さを自覚しております。
 カーブスにご縁があり、本当によかったと感謝する時でもあります。また店長さんになられた彼女と共にあゆめた五年間も嬉しいことです。
 筋トレで得られる健康を!!忘れられない言葉!!として、あちら、こちらに振りまきながら、筋トレを続けることで老に負けない、元気な身体でありたいと思う昨今です。