こんにちは。
アルプラザ栗東カーブス会員の柴田小百合です。去年のエッセイに参加し、なんと入選させて頂き、又ホームページで読んで頂き皆様に深く感謝しております。
今回も参加させて頂きます。前回の続きで続編という事で一人でも多くの方に読んで頂き、細く長く皆様と共にカーブスを続けられたらと思いペンを取りました。
去年のエッセイに書きましたが、私の夢が早くも叶いました。それは、娘と一緒にファミリーの部3㎞に出場し完走する事でした。
私は38歳で結婚し、子宮筋腫が多数見つかり手術、不妊治療という経過がありました。無事、妊娠・出産しその娘が現在8歳で私が、今年50歳を迎えます。50歳を期に、夢を実現させたいと言う思いが強くなり、そして、有難い事に去年11月から1カ月間食卓に参加させて頂きました。そのおかげで雨天以外毎日30分走りました。娘は、マラソンの記録会に向けて、登校後5分間走ったそうです。お互いにその成果があって平成28年2月7日京都木津川マラソン大会ファミリーの部3㎞を完走することが出来ました。(26分49秒)
思い返せば、趣味でしていたマラソンやトライアスロンをやめて15年。育児・家事・仕事に追われ、忘れかけてたあの時のモチベーションはどこへ行ったのか?走ることも泳ぐことも大嫌いでまして泳ぐなんてとんでもない事でした。そんな私が、何故チャレンジしたのか?それは、ある人の影響が強かったのだと思います。走り始めて半年も経たないうちにホノルルマラソンに出場し、その時に出逢った人の姿が忘れる事はできませんでした。42.195㎞という過酷な距離を走るなんて自分でも思いもしませんでした。30㎞を超えるともう限界!!あとは、気力で走るのみ。足は、パンパンでほとんど走れず、歩くのもやっとでどうしようか?ちょっと休憩しようかと思った時、「スーと」私の横を軽快に走り去って行かれました。よく見ると二人でロープを持っておられました。えっどうして?ロープを持って走っておられるのだろうか?あとで知ったのですが、盲人の方と伴走の方でロープを持って走っておられたのです。その姿を見てショックでした。こんなところで休んでいる場合じゃない!!ゆっくりでもいいから走って完走しなきゃ!完走したい!!その思いだけであと12.195㎞。その方は、見えず、ただ一歩一歩進むだけ。。。やっとの思いで完走したあと、その方をゴール付近で見かけたので声をかけさせてもらいました。何と滋賀県彦根の方でした。ホノルルに来てまで滋賀県の人と出逢うなんて驚き、「これは、縁がある」と思いました。
帰国後、早速電話し毎週日曜日に伴走の練習に参加させて頂き、それから10年私も伴走で大会にもお世話になりました。
ある時、トライアスロンの雑誌を見て私も出場したいと夢がふくらみます。しかし、泳げないよ!どうしよう?スイミングスクールに入会し練習するしかないと決意し、門をたたきました。はじめて指導してもらうコーチにいきなり、熊本県の天草のトライアスロンに出場したいので泳げるようにして下さい。そして、スイムの制限時間が1.5㎞50分以内なのでよろしくお願いします。と頭を下げると、難しい表情でやるだけの事はしますが、あなたも覚悟してトレーニングしてください。と言われたのを今でも覚えています。本音を言うと自分でも1.5㎞を50分以内なんて無理かも?という思いはありました。特訓に特訓を重ね、多い時で夜勤明けで2時間トレーニングしたことも度々ありました。たまたま、そこのスイミングスクールにトライアスロンの指導者がおられたので幸いでした。
天草の大会が、初トライアスロンの出場でスイムのタイムが49分44秒で通過したことを覚えています。「ゆっくりでいいから走れる喜び、楽しさ、ありがたさ。ゆっくりでいいから泳げる喜び、楽しさ、ありがたさ」を体験出来、自分の人生の宝物になりました。
娘に走る事でいくつかの事を学んでほしいという願いもありました。それは、人生経験と言うか学力では、学べない人間としてどうあるべきかを学んでほしいので。人の心の痛さや幸せさがわかる人間になってほしいと言う願いもあって一緒に走りました。それが、わかれば、自然とどう行動しないといけないかが、いつかわかってくると思います。
来年、娘は一人で3㎞を走るのが目標です。私は、5㎞を走る事が目標です。次の目標、夢に向かってカーブスを細く長く続けて行こうと思っている今日この頃です。
全国のカーブスの会員の皆様、ご自分の目標、夢に向かって、是非カーブスを有意義に活用され、細く長く続けて行って頂けたらと切に願っております。
最後に、もう一言付け加えさせて下さい。もしカーブスに入会していなかったら、娘と一緒に走りたいと思わなかったと思います。また、筋力がなく膝の痛みは悪化してどうなっていたかと思うと、背すじがゾーッとします。本当に感謝しております。