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49歳で乳がん発覚。手術と抗がん剤治療の体験が私にもたらしたもの

今回は、49歳で乳がんの宣告を受け、抗がん剤治療と乳房全摘手術を受けた美和さん(取材時53歳)のケースを紹介します。治療後の体力回復のために始めた運動で前向きな気持ちになり、「絵本作家」になる夢を実現した彼女に、がんと診断されたときのことや、作品に込めた想いなどをインタビューしました。

しこりに気づいてから2~3年後に受診

- 乳がんと診断されたときのことを教えていただけますか

私は49歳のとき、乳がんの診断を受けました。じつは、その2~3年前から乳房にしこりがあることに気づいていたんです。でも、確信が持てないまま時間を過ごしてしまいました。
しこりが大きくなり、痛みや出血があってはじめて、受診するに至りました。
診断の結果は、乳がんのステージ4。ただ、悪性度のグレードは0で、増殖性はありませんでした。当時、私は看護師として、がん看護に従事していましたが、まさか自分ががんになるとは、正直思っていませんでした。

つらい抗がん剤の副作用、髪型で気分転換

- どのような治療を受けられたのですか

抗がん剤治療では、EC療法4コースとパクリタキセル4コース、全8コースを受けました。その後、乳房の全摘手術を行いました。
治療中は抗がん剤の副作用で倦怠感が強く、つねに言いようのない「だるさ」がありました。髪の毛も抜け落ちてしまいましたが、せっかくの機会と考えて、いろんな髪型を楽しむことにしました。私が選んだのは人毛50%、人口毛50%のミックス毛で、ショート、ボブ、ロングの3種類のウィッグを用意して、頭にフィットするように自分で縫い直して使っていました。こうやって、治療中でも美しくいることを心がけることは、心の支えになったと思います。

3種類のウィッグで、治療中も美しくいることを心がけた

1日1日を大切に、丁寧に生きるために

- 治療後は、どのように過ごされましたか

1年半でおもな治療は終わり、現在は内服薬と4週に1回の受診ですが、1日のなかでも体調に波があります。はじめは、できるだけ早く職場復帰しようと考えていましたが、これまでと同じように職務を果たすことができないのであれば、少しの間、自分の時間を充実させる期間にしようと思い、いったん離職することにしました。
仕事を辞めてからは、昔やっていたフラメンコを再開したり、ガーデニングや家庭菜園を楽しんだり、大好きなワインに合う料理を作ったり…、1日1日を大切に、丁寧に生きることを心がけていました。

自宅療養中はピザづくりにも挑戦

治療後の体力回復に、ちょうどよかった運動

- 体力回復のために、取り組んだことはありますか

適度な運動は健康維持のために必要不可欠で、がんの予防にもつながります。体力回復のためにも運動はしたいと思っていましたが、体調に波があるため、なかなか継続して取り組むのは難しいと感じていました。また、自宅療養中はいつ寝て、いつ起きてもいいので、不規則な生活になりがちでした。そんな私にとって、ちょうどよかったのが、「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」でした。
カーブスは、家から歩いて行ける距離にあり、短時間で終わるので、体調に波があっても通いやすいと思いました。30分という時間に、筋トレ、有酸素運動、ストレッチの3つがギュッと詰まっているのも魅力でした。24時間営業ではなく営業時間が決まっているのも、私にとっては生活リズムを整えるのに好都合でした。コーチが常駐しているので、不安感なく始めることができました。

コーチのサポートで、不安なく運動をすることができた

体だけでなく、心も元気になっていった

- 運動を始めたことで、どのような変化がありましたか

家から近く、効率よく運動できるのが気に入って始めたカーブスでしたが、体だけでなく、心も変化していくのを感じました。店内に掲示された、たくさんのプラスのメッセージ。コーチもメンバー(会員)さんもいつも笑顔にあふれていて、気持ちのよい空間…。そのなかで体を動かしているうちに、自分の考えがどんどんポジティブな方向に変わっていったんです。
「いつか、やってみたいと思っていた夢を叶えるのは、今なのではないか」。そんな思いに突き動かされて、出版社の「絵本大賞」に応募しました。それがきっかけとなって昨年6月、絵本「1日1日だワン」(文芸社)を出版することにつながったのです。

笑顔があふれる店内で運動をしているうちに、気持ちがポジティブに(カーブスのコーチと)

がんになったからこそ、伝えたかったこと

- 絵本には、どのようなことが描かれているのですか

ちょうど、がん治療がひと段落し、愛犬が人間の年齢でいう60歳の還暦を迎えるタイミングで、一緒に世の中に残せるものはないかと考えたのが、今回の作品です。愛犬である豆柴・聡次朗さんの目を通して、日本の美しい四季と、1日1日の大切さを伝える内容になっています。私自身が大病をし、当たり前のことが、当たり前でない。明日があることは奇跡かもしれない。だからこそ、かけがえのない時間を、かけがえのない人と過ごしたいと考えるようになりました。そんな思いを、子どもだけでなく、大人にも届けたいという気持ちで描いています。残念ながら、主人公の聡次朗さんは、出版から半年後の昨年12月に旅立ちましたが、最期まで家族として、美しく、強く生きてくれたことに感謝しています。

絵本には愛犬が見た、美しい日本の四季が描かれている

- これからの夢や目標を教えてください

日常、当たり前に流れている、当たり前でない、かけがえのないもの。子どもの頃からそれに気づいていたら、もっと毎日が明るくなり、違った生き方ができるのではないか。そんなことを伝えたくて、ひとつでも多くの絵本を生み出せたらいいなと思っています。

それとともに、仕事を始めるパワーがついたら、また看護師に戻りたいという気持ちはあります。たとえ医療の現場が難しくても、何らかの形で、人のために何かできればと思っています。

- ありがとうございました。

<著書のご紹介>

「1日1日だワン」
文:さいかみわ/絵:池田はち (さいかみわ/いけだはち)
出版社:文芸社 発刊日:2024/06/15

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乳がん治療中、治療後の運動についてよくある質問

Q: 乳がんの治療中でも運動をしてもいいですか?

A: 乳がんの治療中であっても運動は推奨されています。体を動かすことは、術後の後遺症にもよいとされています。また運動で脂肪を燃やすことは、乳がんの再発リスクを高めるとされる「肥満」の予防にもつながります。

運動が術後の死亡・再発のリスク、QOL(生活の質)にもよい影響を与えるということは、科学的にも証明されています。近年の研究では「乳がんと診断された女性のうち、ある一定以上の運動(週に1時間程度のウォーキングに相当)を行った女性では、ほとんど運動をしていなかった女性に比べ、乳がんの再発リスクがおよそ25%、乳がんによる死亡リスクがおよそ35%も低くなっていた」というデータも報告されました。
参考:一般社団法人 日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2019年版」

Q: 乳がんになったら、どんな運動をするとよいですか?

A: 乳がんの患者さんには、有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせが推奨されます。米国臨床腫瘍学会(ASCO)の臨床診療ガイドラインでも、乳がん治療中の定期的な有酸素運動や筋力トレーニングが推奨されています。

Q: 運動をするときの注意点を教えてください

A: 治療による低体力やホルモン状態の変化などにより、激しい運動を行うと、かえって炎症に影響することもあります。また女性ホルモンの分泌を抑制するがん治療をしている方が筋トレをするときは、正しいフォーム・力の入れ方で行わないと尿もれ、頻尿などの排泄の不具合や骨盤臓器脱を招くなど、骨盤底や体幹にとってよくない場合もあります。
体調に不安がある方は、力の入れ加減や腹圧のかけ方をコントロールできるインストラクターのいる施設を選ぶと、適切な強度で運動できるのでよいでしょう。また自分から言いにくいセンシティブな体の悩みも、知識のあるインストラクターがいれば相談しながらサポートしてもらえるため安心です。

「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」とは

女性の健康に必要な3つの運動「筋力トレーニング」「有酸素運動」「ストレッチ」が「1回30分」「予約不要」でできる女性専用のジム。独自に開発した油圧式マシンは、ひとりひとりの体力や筋力に合わせて簡単に強度を調節でき、「専門コーチのサポート」もあるので、運動が苦手・不安な方でも安心して取り組むことができる。全国に2000店舗、90万人以上の女性が健康づくりのために通っている。自宅で1日6分からオンラインで運動できる「おうちでカーブス」プランも。

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