がんサバイバー50 代女性。うつ状態から心と体が回復するまでの軌跡
希少がんで5回の手術を乗り越えたものの、引きこもり生活と更年期の心の落ち込みで「うつ状態」に陥った由紀さん(50 代)。絶望の淵にいた彼女が、再び前を向いて歩み出すきっかけとなったのは、自分には無縁だと思っていた運動との出会いでした。
がんサバイバーの由紀さんが、いかにして心身の健康を取り戻したのか。その軌跡をお届けします。
小学生の頃から見逃されてきた希少がん
―― がんと診断されるまでの経緯を教えてください
私は 42 歳のときに、発症率が 100 万人に 1 人か2人という希少がんである「滑膜(かつまく)肉腫」と診断されました。部位は右足の甲で、小学生の頃から違和感があり、突き指のような痛みがずっと続いていました。大人になってからも、パンプスが当たると激痛がして、歩けないほどでした。それまで、何ヵ所も病院を受診し、レントゲンやエコー検査をしても「異常なし」と言われていたのです。2009 年に改めて「徹底的に調べてもらいたい」と入院をし、何度も生検検査を繰り返し、ようやく病名が判明しました。
―― どのような治療を受けられましたか
当初は、義足をつけやすくするために、右足のひざ下から切断すると言われましたが、別の病院でセカンドオピニオンを受け、切断はせずに済みました。しかし手術は、右足の甲からがんを摘出するため、骨の一部を削り取り、代わりに肩甲骨の一部を移植するという大がかりなものでした。移植した骨と組織が癒着せず、現在に至るまで5回の外科手術を繰り返しています。
抗がん剤治療も示唆されましたが、それは断りました。幸い、がんの転移はなかったのと、希少がんでまだ治療法が確立されていないことから、「これ以上、自分の体を傷つけるのはやめよう」と思ったのです。
引きこもり生活で体重が激増、うつ状態に
―― 治療後は、どのような生活をされていましたか
がんの再発はなく、命の危機は免れましたが、そのあとの生活は困難を極めました。足の甲には骨が見えるほどの深い傷が残り、自分でもその傷を受け入れられずにいました。入浴の際も患部を濡らさないよう、ビニールで足を覆う必要がありました。歩くこともままならず、ひとりでは外出もできない。ずっと家の中に引きこもる生活が 10 年以上続きました。
43 歳からは更年期も重なり、気持ちは落ち込む一方でした。さらに、運動不足から体重が激増し、肩こりや腰痛にも悩まされるようになりました。体型のことは、ずっと見て見ぬふりをしていましたが、あるとき、お風呂の鏡にうつった自分を見たら、お腹がお正月の鏡もちのようになっていて・・・。「これは運動をしないとまずい」と、家でできる運動器具をいくつか試しましたが、どれも長続きしませんでした。人の目がないと自分に甘えてしまい、買っただけで満足してしまうのです。その頃は「このまま人生が終わってしまうのか」という絶望感に襲われ、うつ状態に陥っていました。
まさか、自分が筋トレをするなんて
―― そこから、どうやって運動を始められたのですか
医師からは、足に負担がかからない運動ということで、水泳を勧められましたが、もう人前で水着を着られるような体型ではありませんでした。そんなとき、親戚の叔母から「女性だけの 30 分健康フィットネス カーブス」の話を聞いたのです。その叔母はひざが悪く、整形外科の先生から「運動しなさい」と言われてカーブスに通ったら、まったくひざの痛みがなくなったと言いました。それを聞いて、興味がわきましたが、当時の私はフィットネスや筋トレには抵抗感があり、カーブスに対しても「シニア世代が通うところ」というイメージを抱いていました。
それでも、カーブスに行ってみようと思ったきっかけは、2 つありました。1 つは、映画『トップガン2』を観て、主演のトム・クルーズが私より年上なのに若々しくて、「自分も頑張ろう」と勇気をもらったこと。もう 1 つは、ちょうどその頃に偶然、カーブスの CM を目にしたことでした。運命的なタイミングが重なり、私はカーブスの無料体験に申し込むことにしました。
―― カーブスを体験してみて、どうでしたか
カーブスのことは、同年代の女性の間で、よく話題になっていました。お友達どうしで集まると大抵、「運動したいよね。でも何をすればいいんだろう」「カーブスって女性だけなんだよね。ちょっと興味あるけど、筋トレって敷居が高いよね」という話になっていました。
私自身、以前はテニスをしていましたが、それ以外の運動はほとんどやったことがなく、筋トレについても、「自分には関係ない」と思っていました。カーブスに通うようになってはじめて、筋トレは「女性の健康のために必要」と知りました。
実際に、無料体験で試してみたことで、それまでのイメージも大きく変わりました。心が落ち着くというか、「あれ?」というくらい、すんなりと受け入れられたんです。テニスとは違う楽しさで、体が目覚めたというか、体が欲している感じがして、「これだ!」と思いました。本当に衝撃的でしたね。
―― 運動を始めることに、不安はありませんでしたか
左右のバランスが悪く、片足で立てない私が本当にできるのか、はじめは自信がありませんでした。とりあえずやってみて、だめなら仕方ないという気持ちでした。でも、コーチが私の足の状態に合わせたマシンの使い方を丁寧に教えてくれ、サポートしてくれたおかげで、最初はできなかったマシンも、1年後には全部できるようになっていました。長距離歩いたり、走ったりができない私が、カーブスの運動ならできたのです。
予約不要で、自分の都合の良い時間に行けるシステムや、コーチの皆さんの明るい笑顔、そして同じように運動に励む仲間たちの存在があったから、三日坊主の私でも、運動を続けることができました。
体と心が変わり、諦めていたことに挑戦
―― カーブスの運動に、どのような効果を感じていますか
カーブスのことは、主治医からも「続けてください」とお墨付きを得ていますが、筋肉がついたことで、すべてが良い方向に向かっていると感じています。血流がよくなったことで、足の状態もよくなり、今では周囲から驚かれるほど元気に動けるようになりました。言わなければ、ふつうの人と同じだと思われるほどです。
悩んでいた体型にもうれしい変化がありました。体重は8kg 近く落ち、体脂肪率も6%ほど減りました。ウエストも 13cm 細くなり、LL サイズだった洋服がSサイズでも入るようになったんです。それだけではありません。最新の健康診断の結果は「オールA」で、健康にも自信が持てるようになりました。
以前はうつ状態に陥り、家から出るのも億劫でしたが、カーブスに通うことで「外に出る」という目的ができたことも、私にとっては大きなことでした。運動をすることで「幸せホルモン」のセロトニンが分泌されるのも実感します。暗く閉ざされていた心がパッと明るくなりました。
―― これから、どのようなことを目指していますか
カーブスに通うことで、これまで諦めていたこともできるようになりました。その1つが、ヨーロッパへのひとり旅です。今年もまた、違う場所を訪れたいと思っています。
また今年は還暦を迎えますから、今までにないチャレンジもしてみたいと思っているんです。それが「シニアモデル」です 。一時は生きているだけで精いっぱいでしたが、体型が変わり、自信がついたことで「もう一度、女性として頑張ってみよう」という意欲が湧いてきました。
―― 同じような経験をされている方に、メッセージをお願いします
もし、私と同じように病気や体型の悩みで「人生を諦めかけている人」がいたとしたら、一歩を踏み出す勇気を伝えたいです。私も「カーブスは自分より年上の人が行くところ」とか「筋トレなんて自分には関係ない」と思っていましたが、あのとき一歩を踏み出したから、今があるのです。手遅れにならなくて本当によかったと思っています。
- ありがとうございました
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
がん治療中、治療後の運動についてよくある質問
がん治療中や治療後に、運動をしてもいいですか?
A:がん治療において、運動が良い効果をもたらすということは、さまざまな研究で明らかになっています。たとえば、米国がん協会(ACS)やアメリカスポーツ医学会(ACSM)などは、治療中・治療後の運動が、倦怠感の軽減、筋力・体力の維持、QOL(生活の質) の向上、再発・死亡リスクの低下に寄与することを報告しています。
がんになったら、どんな運動をするとよいですか?
A:2024 年に厚生労働省が改定した『健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023』では、がんを含む慢性疾患をもつ人に、筋力トレーニングと有酸素運動の組み合わせが推奨されています。
体調が良くない日があるので、運動を続けられるか不安です
A:無理をせず、できるときに、できる範囲で行うことが大切です。激しすぎる運動は体の負担になることもあるので、体調や体力に合わせて調整できる運動を選ぶとよいでしょう。
また、正しい運動方法や運動強度を見てくれるコーチがいる運動施設だと安心です。運動施設まで行くのが難しい時には、自宅でオンラインでできる運動を選ぶこともひとつです。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」とは
女性の健康に必要な3つの運動「筋力トレーニング」「有酸素運動」「ストレッチ」が 「1回30分」「予約不要」でできる女性専用のジム。独自に開発した油圧式マシンは、ひとりひとりの体力や筋力に合わせて簡単に強度を調節でき、「専門コーチのサポート」もあるので、運動に不安がある方も安心して取り組むことができる。全国に2000店舗、90万人以上の女性が健康づくりのために通っている。自宅で1日6分からオンラインで運動できる「おうちでカーブス」プランも。