「舌ガンです」

梅の花が開き始めた頃、
私はそう告げられました。

右の舌横が、ヒリヒリと痛み、少し硬いしこりを検査に出しました。
嫌な予感は的中してしまいました。
舌がんは、世間にもあまり馴染みが無く、周りでも経験した方が少ない希少ガンと言われています。

「また舌がんか、、」

私はこれまでに3度の舌癌を経験しており今回で4度目です。
タバコや飲酒をしない私が何故に舌がん?!とても不思議です。
今から20数年前。31歳の時でした。

口内炎かと思いしばらく耳鼻科で口内炎の塗り薬を塗っていました。が、治らない。赤くただれあがる。こすれる痛み。もうダメだと思い大きな病院へ行ってみたのです。口腔外科という、口の中専門の医師が、私の口を見るなり
「ん、、検査に出さないとなんとも言えないが、、おそらく、、これは、よくない物です」そうおっしゃいました。

幸い早期発見でステージ1です。舌の1/3切除手術と抗がん剤で、取り切れました。定期検診は2ヶ月に1回、行っていました。

が、そこから数年後、舌にできた怪しげな潰瘍、
そして数年後、奥歯の根本に痛みが出て、、それら全て癌でした。

そして今回、厄介な事に舌のガンと、それが首のリンパにも転移しておりました。

「困ったことになった、私、死ぬのかな」

その時、私は、混乱するも少しだけ冷静で、病院を出てその足でなぜか、カーブスに行きました。怯えた自分に元気をくれるのはここしかない!と、思ったのです。
そしてカーブスのスタッフさんに、今の自分のことを全て話しました。
スタッフの方々は、最初は少し驚かれた様子でした。が、私の様子をいつも気にかけたくださり、励ましの声をかけてくれました。そして共に戦ってくれると言ってくれました。

退院しましたが、今度は首がほとんど動きません。医者からはとにかく筋肉を動かして、柔らかくして下さい、と言われました。
どーしようと、思った時に「そうだ、カーブスへ行けば良いんだ!ストレッチだけでも、いい。何より家で1人でいると気が変になる。」
舌を切ったので言葉もうまく話せず、ものを食べながら話しているような発音です。

それでも私は勇気を出して、退院して3日目にカーブスへ行きました。
スタッフさんは「もう来れた?大丈夫?」と驚いていました。そんな私を優しく受け入れてくださり、首に負担の無いマシーンを選んでくれて一緒について回ってくれました。大勢会員さんがいる中、私に時間を費やして下さったスタッフさんに感謝です。ありがとうございます。
そして、ここに来ている会員の方が、私の話し相手になってくれるのです。言葉のリハビリ役を受けてくれるのです。「恥ずかしがらず沢山話そう。聞き取れなかったら何回も聞き直すよ。それがあなたにとっての、リハビリだからね」こんな温かい人達のいる場所は他には無い!

スタッフと、そして会員が一丸となって苦しんでいる人を支え合える、そんな素敵な人との出会いの場。感謝しかないです。
病気になって、良い事は何も無い。
でもカーブス上田原店のみんなの優しさに触れることができました。

脈拍の「黄色」が今でもうまく言えません。でも、ここでなら大きな声で恥ずかしがらず、、言えます。
今日も元気に「黄色です!」と。