カーブスエッセイ大賞2020結果発表

作品詳細

入賞

「カーブスでよかった!」

啓子様(49歳) カーブス門前仲町(カーブス歴:6年11ヶ月)

 私たちは今、大きな閉塞感の中に生きている。新型コロナウィルスというとてつもないやっかいな感染症の脅威に苛まれているからだ。誰もがこのような事態になることを予測できなかった。一月の下旬頃から中国・武漢市で大変な事態が起こっているというのは知っていたものの、それがまさか日本にまで及ぶとは考えもしなかった。しかし、よく考えれば隣の国で起こっていることなのだからこのような事態に陥ることは容易に想像できたはずだ。カーブスでも2月頃からインストラクターの方全員がマスクをするようになり、私たち一人一人の意識が大切だということを事あるごとに話してくれた。現在、私は結婚して子供がいるものの、在宅で仕事をしているためにこういった話をしてくれる人が身近にいない。そういう意味ではカーブスで得られる情報というのは孤独に陥りすぎることなくありがたいことだった。
 そして、3月5日から14日まで政府の要請を受けてカーブスも休業することになった。それに合わせて子どもの学童を休ませ仕事をしながらも一日中付き合うことが増えた。すると、想像以上に親子喧嘩が増えた。私の娘は毛布にくるまって朝からテレビばかりをみているため、運動不足解消のためラジオ体操を一緒にするよう促すと全力で拒否する。たいていは私1人でやることになるのだが、やっているうちにふつふつと怒りが湧いてくることもあった。夕飯を作る際は「手伝いたい!」というものの、何か一つのことをやらせようとすると「それだけ?もっとやらせて!」と文句ばかり。つくづく毎日の学校がいかにありがたいことだったかを思い知った日々であった。
 待ちに待った3月16日。カーブスに行くと、予想はしていたものの来ている人は少なかった。そして、私が驚いたのが、レイアウトが大幅に変更されていたことである。なるべく密接しないようにとゆったりしたレイアウトで、ストレッチスペースはなくなっていた。つまり、正味25分間のトレーニングが終わればすぐに退出することができる。プロテインを飲んでも30分かからず退出できた。カーブスのインストラクターの方もしみじみと「これ以上休みたくない」とおっしゃっていた。人もたくさん呼びたいだろうにこんな状況では致し方ない。誰もがやるせない気分で過ごしているものの、カーブスに行くとホッとした時間が持てたのも事実である。
 悲しいのは、こういうときに辞めようという人がいることだ。スポーツクラブで感染者が出ているため致し方ないが、カーブスは普通のスポーツクラブとは明らかに違う。普通のスポーツクラブだと、行けば最低でも1時間はその場所に留まることになる。プール、シャワー、お風呂を利用する人もいるだろう。エアロビなどの息が上がるほどの激しい運動も感染を広げやすいらしい。しかし、カーブスのトレーニングは高齢者向けなので息が上がることほとんどないし、シャワーもないから終わればすぐに帰ることができるのだ。換気にも気を遣い、開けられる窓は全て開けてある。そして、何よりも感染症にかかりにくくするには免疫力を上げる筋トレが一番いいのである。家に筋トレマシーンが揃っている人はいいが、ラジオ体操レベルで筋トレはできない。だから、私は今でもカーブスに通い続けるのである。
 昨年、通っていた私立女子高の同窓会で「カーブスに通っている」と話したら失笑され、「もっと激しい運動をしたほういい」とまで言われた。私の年齢ではカーブスは高齢者すぎるということのようだ。思わずムッとしてしまったが、とっさに言い返すことはできなかった。しかし、「激しい運動をした方がいい」と言ったボクササイズをやっている同級生は、太ってはいないもののやけにガタイのいいプロレスラー体型のようになっていた。つまり、健康診断の結果がオールAという健康体で、それなりに体型を保つことができるのはカーブス、ということがその場にいた同級生たちにも分かったはずだ。それと同時に、筋トレの大切さを伝えたいと思いつつも人の理解を得るって大変だなということをしみじみと感じた。そんなカーブスとは誰が何と言おうと一生付き合いたい、と思っているのである。

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