恐らく数年後には思い出話となっているだろう現在のコロナウイルス騒動、我らカーブスにもその波は押し寄せ、一週間休館となった。その少し前に私は門を叩いた。十年余りヨガ・ピラティスを習い続けていたが、一か月ほどブランクが空き、何か気軽に運動できる所を探していた折、ちょうど三〇〇回を達成した姉に「楽しいよ!」と誘われたひと言で、入会を即決心した。
 初めてそのドアを開けると、多勢の会員の方がイキイキと運動している姿がとても印象的だった。理由あって、今回は長く通えないことがはじめからわかっていたが、コーチの皆様は私を温かく迎え入れて下さり、ほんとうに嬉しかった。あんなに多くの会員がいるにもかかわらず、コーチの皆様は、ひとりひとりに真摯に向き合い名前まで覚えて呼びかけて下さることに心から驚き、ただただ敬服するばかりだった。ここはただ筋トレをする場所ではなく、心身ともに楽しく充実した三十分を過ごせる場所ということに早くも気付いた。
 今はお教室へ通うことが何よりの楽しみとなり、その三十分だけは豊かな自分ひとりの時間として幸せをかみしめている。筋トレは一見地味でも実は中身の濃い、確かな効果を感じられる運動方法と思う。いつ始めても遅いことは無く、始めた時が「その時」とも聞く。ただ黙々とマシンに向かうのではなく、活気ある中コーチのご指導のもと、楽しく筋トレができるなんて考えたこともなかった。
 ヨガを始めたきっかけは、三十代後半、医師から背骨湾曲を指摘されたことだった。わずかでも背骨が改善できればと思ったが、十年の歳月を経て、あと一歩!というところまで矯正されてきていた。しかし、その「あと一歩」が大変なのだ。恐らく、ヨガだけでは足りなかった何かが、カーブスの筋トレには存在したのだと思う。
通うごとに自分なりに身体の改善を実感できるなんて、誰が想像できたであろう?
 カーブスのマシンでの筋トレには医学療法的にも絶大な筋トレ効果があり、それを適切に使うことによって、その効果を十二分に得られることが自分なりにわかった。通い続けられる日々に感謝しその時間を大切にし、精一杯努力を重ねたい。コーチの皆様、これからもご指導よろしくお願いいたします。