今、私は、カーブスとの出合いのありました三年前を思い出しております。短大卒業後、五十年間(四十年間ほどは、管理職)保育の仕事に携わり、七十七才で職場を離れた年です。
健康に恵まれ、大病もせず、毎日通勤、仕事に力を注いでおりました。日頃より、主治医の先生から、「貴女は、年を重ねても、ボケませんよ」と太鼓判を押されていましたが、仕事を離れた日より、心のコントロールができず、昼夜悩んだことは、想定外でした。

時間に余裕ができ、部屋の片づけをと思いましても、通勤の時間帯、仕事につく時間が気になり、家の中をウロウロしたり、疲れはて、ボォーとしたり、何事にも、意欲を失っていました。退職する三年前に、一年の入退院のあと、主人を亡くしていました事もあり、家で話をする相手もなく、不安でした。

目的もなく、出歩くことも苦痛で、家に閉じこもっての生活でした。
今までも、仕事上の情報収集のため、新聞は欠かさず、目をとおしておりましたが、折り込み広告までみている時間の余裕もなく、殆んどみませんでしたが、時間ができました今、折り込み広告にも目を通すようになりました。

或る日、一枚の広告に目がとまりました。それが、カーブスみどり滝の水からのお誘いでした。私の場合、体力の衰えもさること乍ら、家に居るという精神的苦痛が大きく、早速、電話で予約いたしました。後日、みどり滝の水店のドアを開け、目にしたのは、コーチの先生方の元気なお声と、笑顔、メンバーさん達の真剣なまなざしで、マシンで筋力トレーニングをされている姿でした。その場に私は魅せられました。早速、体験に参加し、入会のお許しを頂きまして、今日に至っております。

子どもが、幼ない時期には、近くの幼稚園の勤務で、高校教員の主人の助けもあり、家庭との両立が、どうにかできておりました。子どもが成長するに従い、遠方への通勤となりました。私の四十才後半には、片道二時間かけての県外の幼稚園でした。その頃、遠方で下宿していた長男が、病気でしたのに、仕事のため看病にも行けず、行った時には悪化していて、悲しい別れをしてしまいました。その時は、仕事を持っていた事をとても悔みました。当時は、主人が生存中でしたので、二人でともに悲しみを慰さめあいました。

毎朝四時半に起き、家族の食事の準備、洗濯をすませ、六時半には家を出て、市バス、地下鉄、JR中央線、私鉄バスと乗りつぎ、八時半に園へ着く毎日でした。一時期、娘家族と同居した折には、食事の準備、洗濯の量も多く、大変だった事を、今は懐しく思い出しております。五十才後半には、教育研究委員などの役も仰せつかり、朝出勤して、十時から地元での会議、午後には、他市での会議、夜は、別の会議と一日、二、三ヶ所に出席、その間に、他県や、東京での出張、また、海外での研究視察にも参加しました。出張以外は、平常通りの出勤、「体力、気力、やる気」をモットーに、意欲を燃していました。幸せなことに、この仕事は、幼児のパワーと笑顔に癒され、充実した毎日がおくれることでした。

七十才になり、二十三年間、往復四時間かけて通った園を辞めましたが、縁あって、今度は、保育園に勤めさせて頂きました。一年間は週三日程の勤務で市内の園でしたが、翌年より、系列の園へ、市バス、地下鉄、JR東海道線と乗りつぎ、一時間二十分かけ、市外の園へ六年間勤務させて頂きました。保育園は、親さんが共に仕事を持っている家庭のお子さん達で、朝は七時十五分から、夜は八時までの長時間保育をしている施設です。保育士達は、交代勤務をしていますが、私は、朝は今までより遅い時間に出勤、帰りは、最後に帰るお子さんが親さんのお迎えを見届けて帰宅をしておりました。保育園では、0才児より小学校入学までのお子さん達で、私は、赤ちゃんの笑顔、幼児の笑顔に癒された毎日を送っていました。園では、書類作成も多くあり、若い保育士に教わり乍ら、パソコン操作もして、書類作成をしていました。
保育園在職中、三年目に主人が亡くなり、さびしさを、乳児の笑顔や幼児の元気な声で日中は、まぎらわせておりました。保育園勤務も七十七才で終止符をうちました。

人生の大半を、通勤と職場での時間に費やしていましたが、どの職場でも、乳児、幼児幼稚園教諭、保育士、保護者の皆様に支えられ充実した毎日を送らせて頂いておりました。楽しい環境だった職場よりの退職で心の切りかえが大変でした。

そんな時に、カーブスの出合いがあり、救われました。カーブスでの筋力トレーニングのおかげで、体力ばかりでなく、一時期失われた意欲もわいてきました。五十年ぶりに再会した先輩がリーダーの保育研究会にも入れて頂き、保育学会のメンバーにもなり、共同研究をしています。五月には、今年は、地元の椙山女学園大学、会場の学会に参加する事を楽しみにしています。その他、奉仕活動にも参加させて頂いております。
私の場合、カーブスとの出合いが無かったら、今頃は、心の病気で苦しんでいたと思います。
カーブスみどり滝の水のコーチの先生方、メンバーさん達に暖かい声をかけて頂くことにより、今日一日を、大切に生かさせていただくことに感謝いたしております。
ありがとうございました。