カーブスに通い始めて1年が経った。毎日、通いたいと思うほどであるが、残業や子供の用事で断念する日もある。 「今日はカーブスに行こう!」と思うと仕事も不思議と頑張れる。女性にとって「筋トレ」は大事、自分の健康を維持するためには『必要』とカーブスで教わった。 フロアーのいたる所に「脂肪を燃やそう!」「筋トレ祭」など月が替わるごとにチェンジされる掲示物の数々。 視覚から私の中にストライクゾーンに入ってくるため、その投げかけられる言葉たちをキャッチしながら気合を入れて、トレーニングに励んでいる。 仕事帰りに行くことが多いため、体が疲れてしまい、気持ちが滅入ってしまっている時もある。体が重いなあ、と感じながら始めるが、 隣のマシンで頑張っている仲間を見て刺激され、ストレッチをしている人の笑い声に優しい気持ちになる。 マシンと戦っている最中、コーチが「よく、動いてます。その調子です。」という言葉をかけてくれる。その言葉にまた、気合が入る。 コーチから後押しされる言葉かけは私には魔法の言葉だ。運が良ければ私の好きな曲が流れノリノリで筋トレをしている自分に気づき、 疲れていたはずの体も不思議と元気を取り戻す。体と気持ちは同じ。体が元気になると心も元気になることを知った。 カーブスに行き、ドアが開いた瞬間にコーチそれぞれが「こんにちは。ようこそ!」と明るい笑顔と元気な声で迎えてくれる。

 今、カーブスは私の生活の一部となった。カーブスを始めて、気持ちが前向きになれた。体も元気になった。 私は、数か月前に手術を受けた。やむなくカーブスは休会したが、退院時、主治医へまず聞いたことは「いつから筋トレ!カーブスにいけますか?」だった。 主治医は「筋トレですか?」と不思議そうに笑っていた。手術後しばらく安静が必要となった。入院中に思ったことは、 時間がたくさんあってもやろうと思わなければ何もしないで終わってしまう。時間が足りないと焦り、山積みされた問題が次から次にやってきて終わりは見えず、 気持ちに余裕がなくなる。そんな状況でも、自分の必要な時間を作り、自分のために貴重な時間を費やし、楽しむことで達成感を得ることができる。 そんなふうに思わせてくれたのはカーブスだった。たった30分の筋トレ、やらないよりやった方がいいに決まっている。時間は誰にも平等に与えられている。 自分のために使う時間も必要だと感じた。

 カーブスに出会うまでの私は、思うようにならない毎日に落ち込んだり、悲観することが多かった。仕事で疲れ、家に帰ると疲れた気持ちと体のまま家事に追われた。 思うようにならない、願うようにならない子育てにも疲れきってしまっていた。自分の人生を否定し悲観的な気持ちしか持っていなかった。 私には二人の子供がいる。10年前に離婚した。その時、長女は小学1年生、次女は1歳だった。離婚はしたものの、どうやって生活をしていくか・・・と悩んだ。 周囲の人に助けられて今がある。周囲の人に支えてもらい今がある。 父は私が20歳の時肺癌で亡くなった。母は持病を患い症状の悪化とともに、車椅子生活となり施設へ入所していた。その母も3年前に他界した。 子育ても自分なりに、親としてその時その時できることを精いっぱいやってきたつもりだった。「後悔してもその時に戻れないなら、後悔しないようにできることをする」 私がいつも思ってやってきたことだった。母子家庭。その環境をつらく感じることにたびたび遭遇した。嫌な思いもたくさんしたが、何事も一生懸命だったらそれでいいと思っていた。 その時その時で葛藤しながら、迷いながらやってきたつもりだったが、長女は中学から学校に行かなくなった。行かなくなったというより行けなくなってしまった。 数年後、次女も、心と体のバランスを崩してしまった。親としてどうあるべきだったのか、どうすればよかったのか・・・どうしてこんな思いをしなければいけないのか、 そう思い悩んでいた時、職場の人の勧めでカーブスと出会った。思うようにならない毎日で、どうすればよかったのか、何をすべきだったのか、 考えても考えても答えが出るわけもなく、ただ悲観的になってばかりだった時にカーブスに入会した。

 教室のコーチには子育ての大先輩や子育て真っ只中、娘と同年代のコーチがいる。子育て大先輩のコーチは「どんな?元気?」といつも声をかけてくれた。 子育てのアドバイスもいただいた。子育て真っ只中のコーチは、とにかく明るい。声を聞いているだけで元気になれた。 夕方、保育園に預けているだろう、子供の迎えに間に合うのかなあ?大丈夫かなあ?と筋トレしながら気になる。子育てしながらの仕事と家庭の両立は大変、 私も同じだったなあ・・・と子供が保育園に通っていた時のことを思い出す。娘と同年代のコーチからは、素敵な笑顔と言葉をもらう。 うちの娘と重なる。こうやって、笑って話ができるといいなあ・・・といつも思う。そんな日がいつかきっと来る、と思わせてくれる。

 今、体と心が元気に過ごせているのはカーブスに出会ったおかげ。30分の筋トレが自分のための唯一楽しみの時間である。 いろいろな気持ちをリセットするためにも必要な時間となっている。疲れていても「やっぱり、来てよかった」と思う。「やっぱり、行ってよかった」と思う。 毎日を前向きに過ごすことができているのは、カーブスのおかげである。 「体が変われば心が変わる 心が変われば毎日が変わる 毎日が変われば人生が変わる」壁に貼ってあるその言葉を見て、本当だ、本当だ、 そう思いながら、自分に言い聞かせながら筋トレに励む。思うように、願うようにはいかないのが人生。人生つらいことの方が多い。 私はカーブスに出会って心が元気になった。体が元気になった。いつも明るく迎えてくれるコーチの一人一人に感謝している。 これからも、自分らしくいさせてくれる場所で筋トレを続けていきたいと思っている。