私が七十才の昨年の夏、カーブスのちらしに目がいきました。
私は放課後児童クラブの支援員をしています。
土曜日、春休み、夏休みなど学校が休業日以外は午後からの勤務で、元気な子どもたちと過ごせる素晴らしい仕事です。
この仕事を長く続けるには、体力が大きく影響します。今でも瞬発力のある元気な子どもたちには、到底ついて行けません。ただ、長い距離を歩くときは、なんとか同等で行けます。
三味線のお稽古日、Rちゃんに「今朝の新聞にカーブスのちらしがあったね。私、行ってみようかな。」と聞きました。
Rちゃんは何年も膝の痛みがあり、正座ができるようになりたいと、あらゆる治療を受けています。
一か月前、妹さんからの誘いでカーブスに通っていることは知っていました。「今日、行ってみない?十二時半までに入ったら体験ができるよ。」と言われ、早速三味線が終わると、カーブスプラッセだいわ小林に向かいました。
とても元気な若い女性スタッフに迎えられ説明を受け、トレーニングをしました。
十二台の機械は体の各部位を鍛えるためのもので、「これはいい。私にもできる。」と実感しました。早速入会の手続きをしました。
都会にはスポーツジムなどがあり、手軽に利用できますが、田舎にはそういった施設が無くて、トレーニングをするには難しい環境に有ります。
体に変調が出るのは、都会で生きている人も田舎の人も同じです。予防策として施設のない田舎では、もっぱらジョギングにいそしむことになります。
それと、時々健康器具の実演会が数か月間あって、無料と言うことでたくさんの人が通いつめます。
健康についての専門知識をも持ったスタッフが、良く分かる説明をして最終的には、百万円以上の機械を数十台売上げたら次の会場へと去っていくのです。
私は運動が苦手です。でもカーブスのこの程度の運動だったら続けられるかもしれない、働ける間は収入があるのだから体に少しぐらいの投資をしなくちゃ、と思いました。
幸い児童クラブは午後からの仕事で、午前中が空いています。
私が住んでいる地域から、カーブスまでは車で三十分かかります。毎日通うとなるとガソリン代もかかるな、とチラッと思いました。でもそれも含めて投資、と考えなおしました。
私の夫は5年前脳梗塞で倒れ、現在介護施設にお願いしており、私は一人暮らしです。
夫の病院受診や週一回の面会など、私が元気でいないと働き盛りの子どもたちに迷惑がかかります。
やっぱり、私が元気でいることが何より大事なのだと思いました。
カーブスに通い始めると、私の地区からの人もいました。長い間会うこともなかった人とも、たくさん会うことができました。初めて会う人が多いのですが、何回も顔を合わせるうちに、会釈をかわしどちらからともなく声を掛け合うようになりました。
順調にカーブス生活が続いていたのに、中国武漢市で発生した新型コロナウイルスは、あっという間に世界中に拡散しました。
各学校が休校になると児童クラブは朝から開けることになりました。カーブスは夕方六時まで受け入れてくれるので、仕事を一〇分早く切り上げさせてもらい、トレーニングができました。それも一週間だけでした。
政府の通達で新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来週はカーブス全店休業するとのことでした。カーブス休業が一週間で終わることを願っています。   
宮崎県では一名の発症でその後の発生はありません。しかし、佐賀県、長崎県も発症者がでました。
いつ終息するかわからない状況の下、私の体に変化が出ました。カーブス休業五日目のことです。
肩がこるようになったのです。二日目、とても我慢できる状態ではなくなり、とうとう治療院へ行きました。
どうしてだろう、と思った時、運動をしていないから、と気がつきました。
カーブスが休みに入る前に、スタッフから「大切なメンバーの皆様へ」と言う文書とともに、カーブスに通えないときの自宅でできる「部屋トレ」の資料をいただいていたのに、全然していなかったのです。
私はウォーキングより目の前の家事や草取りが気になる性分で、器具がそろい、待っているスタッフがいるカーブスじゃないとだめなことが良く分かりました。
カーブスの一日も早い再開を願いながら、部屋トレを頑張ろうと思っています。