短期語学ステイをスタートして14年目、私は71歳となり最後の9回目のステイを米国シアトルに決めました。
シアトルと言えば当時、全盛期のシアトルマリナーズのイチロー選手、捕手の城島選手、珈琲のスターバックス本社、飛行機のボーイング社、世界的に有名なマイクロソフト創始者の「ビル・ゲーツ」の居住地などで有名です!
飛行機でシアトルにフライトするにはシカゴで乗り換えますが、当日、到着が遅れて慌てました。搭乗口が60以上もある広い空港に狼狽えて「大変だ!移動は徒歩では間に合わない!」とトッサの判断で空港の係の人に頼んで生まれて初めて「車椅子」に乗せて貰いました。外国の習慣であるチップをそそくさと払って何とか間に合いました。シアトル空港では急な荷物のターンテーブル番号の変更で私の荷物が見つけられなくて肝が冷えました。ありったけの英語を喋ってヤット見付けました。学校の迎えの人が心配して待っておられたので無事に会えた時には涙ぐみ思わずハグ仕合いました。
エバーグリーン州立大学の附属語学学校は老若男女、家族ぐるみ、子持ち母親、ハンディキャップのある人々と全ての学生が平等に学びます。全ての校舎、図書館、食堂のドアは特別の自動ドアとスロープが設置してあります。車椅子の学生、ベッド式車椅子の学生達を全学生が自然に受け入れてボランティア精神でヘルプしている姿に「果して日本の学校はどうなのかな?」と頭が下がりました。子持ちの母親や家族専用の食堂があり、母親は安心して授乳出来ます。朝は保育園のバスが校内まで子供達を迎えに来て夕方には母親に戻しに来ます。子供達が異国の友達とシッカリと手を繋いでバスから降りて来る姿は可愛くて、いじらしくて、こんな国際的な場面を感激して眺めました!
キャンパスは広く校舎、寄宿舎の移動には三駅のバス停がある専用バスが走っています。バスの外側の前に4台の自転車が積める場所があります。車椅子の学生の為にバスの乗り降りの度に折り畳み式のスロープの板が自動的に出入りする装置付き、車椅子を置くスペースも広々としていてハンディキャップの学生達に徹底的に優しいシステムが取られています。バスの運転手、乗車している学生達の自然体でヘルプする姿は日本人として見習うべき光景だと感動しました!
授業は担任制で厳しくコンピューターも取り入れた充実した内容だけに宿題も多くヘキヘキしました。遅刻、宿題を忘れたりすると教務課に反省文を提出しなければならないので必死で頑張りました! 別のクラスに習志野市付近から2回目の参加のAさんがいました。昼休みに先輩として色々教えて貰う雑談をしました。
その時、京成電鉄の某駅に「カーブス」が開かれると聞きました。
学校の先生、スタッフ、長期滞在の学生も当地の「カーブス」に通っている方々がいました。当時は余り興味がなかったので聞き流しました。帰国数年後、足腰の不調が出て英会話の友人に強く勧められてカーブスの会員となりました。今、思い返すと微かな赤い糸の縁が繋がったと思っています。話を本題に戻します。
住居は若い学生用の寄宿舎タイプ、学校関係、家族でステイする家族用の2LDKの戸建てタイプがありました。私は戸建てを3人の女性とシェアーしました。2人は大学を出たばかりの韓国女性、2人は一部屋で過ごしました。台所、部屋も広々していてバスタブに浸かれるのは恵まれていました。土、日には一緒に韓国料理のキムチライスの韓国のり巻、ブルコギソースの焼肉などのパーティーをしまして、お別れパーティーも数人で開いて呉れました。それは本場の味で凄く美味しいでした。
ステイの1週目の土曜日にクラスメートと1泊2日の予定で野球観戦に行きました。球場に近くなるにつれ至る所にイチローの大きな写真が貼ってあって、その人気は日本国以上で圧倒されました。座席は一塁側でグロープを持った地元の三人組オバサンの隣なりでした。何とグローブはファールボールをキャツチする為で「イチローの球を受けたいなら貸してあげるよ!」とアメリカの乗りの良さでした! 「日本人の貴方達はイチローを誇りでしょう! 彼はチャーミングだ!」と口々に言いました。「Why?」と問い返すとイチローは少年の様に華奢な体つきで、特にお尻がキュートで(笑)、プレーはバンビの様に機敏で、レーザービームの返球、打撃は左右に打ち分けてバンドでも俊足でセーフ!」と興奮気味の答えです。
当日の試合はマリナーズ=城島選手、イチロー選手、相手チームはパドレスで井口選手が出場、試合で三人もの日本人選手を見られるのは何てラッキーな事と誇らしいでした! 三人とも素晴らしいプレーで最後は井口選手のホームランでイチローのチームが負けたのは複雑な気持ちでした。その試合から8年後の2016年に日米通算三千本安打を達成しました!
翌朝、シアトルのランドマーク的観光スポット「パイク・プレース・マーケット」の朝市に行きました。店の多さ、豊富な品物、野菜果物の種類の多さに興味津々で歩き回りました。店内に有名なスターバックスの第一号店があります。古くて狭いのですがいつでも満員です。最初のスタバークスのロゴマークは今とは異なります。
 マーケット内の一番人気は魚屋で店頭には大型魚、丸ごとサーモン、ロブスター等が所狭ましと並んでいます。ゴロンと寝ころぶ魚達は拍力満点! 氷を敷き詰めたベッドに寝転んでいる魚を客が選ぶとポーンとパートナーにほり投げます。パートナーが見事に受け止めると「空飛ぶ魚!OK!OK」等と見物客が叫んで拍手喝采です! つくづく眺めていると突然、私に向かって大型魚が飛んで来て私の側に居た売り子さんが上手く受け止めました。売り子さんが「食べなさい!」と言わんばかりに私の口の側に頭を向けるではありませんか! 私もおどけて大口を開けて食べる仕草をしました。友人が直ぐにカメラのシャッターを切りました。見物客も次々とシャッターを押して皆で大笑いしました!
  
 最後にカーブス会員になって足掛け10年になります。3月にはカーブス津田沼店の10数年のパーティーの予定でしたが、コロナ肺炎の蔓延が始まり出して中止となり、更に4月末迄80歳以上の会員は休会となりました。千葉には近く特別処置法が発令されます。
早く蔓延が治まって「カーブス津田沼店」が再開されて安心して正常時間帯で通える様になる日を待っています。シニアを重ね足腰不安もあり以前ほど回数が増えませんが、もう直ぐ1300回と胸にプリントされたTシャツがGET出来ます。
もう数年、飲んでいるカーブスのプロテインを毎日飲んで継続したいと切に望みつつ、若いスタッフさん達の色々と衛生面で制約のある中、大勢の会員に気を使って頑張っておられるのに感謝しつつペンを置きます