私は、カーブスに入会して、二年九ヶ月になります。七十四歳・・・・・・年齢からすると、「高齢者」ですが、私は、高齢とは思っていません。なぜなら、カーブスと出逢えたお陰で、体年齢が、五十八歳から、六十歳になり、年齢を聞かれ、実年齢を言うと、驚かれる様になったからです。だから、私は、「体年齢は六十歳です!」と胸を張って言います。では、私が、どのようにして、カーブスに出逢えたのかを、お話しします。
 私は、三十歳で、初めて勤めに出るようになりました。最初に勤めたのは、奈良で有名な老舗の和菓子店で、間口が広いのに、ドアの無い、開けっ広げの店舗での立ち仕事で、足腰に負担が掛かる上、底冷えが厳しい奈良の冬場の暖を取る道具が、小さな火鉢一つのみだったので、それも、足腰には過酷でした。当時、片道二十キロの道程を、何百個もの和菓子を積み、単車で配達というのも毎日で、結局体調を崩し、退職せざるをえませんでした。
 暫く療養し、次に勤め出したのは、奈良ロイヤルホテルの和食の接客係ですが、和菓子が日本料理に代っただけで、着物を着て、重い器を持ち、走り回わるという重労働でした。七年後、転職したのは、病院の売店で、十四年勤務の後、そして、最後の勤務となったのが、JRの駅の売店でした。十年間、朝六時に店を開け、夜七時に閉店、十年間休みは月曜のみで、お正月や祝日は休み無しでした。ここで勤務し始めて何年か過ぎた頃に、食品衛生に関する講習会に参加しました。その会場に入り、絨毯の上を歩き出した時、左足が、『カクンッ』となり、少し痛みを感じましたが、その時は、特に気にもしませんでした。けれど、その後、日増しに痛みが強くなり、歩くのが辛くなるようになって来たので、不安になり、整形外科に行く事にしました。レントゲンを撮り、写真を見た先生が、「これは、手術をしないと駄目です。・・・骨粗鬆症で、左大腿骨内頭無腐性骨壊死と言って、膝の軟骨が擦り減り、骨と骨がぶつかり、骨が欠けた状態と、左変形膝関節症です。」と、言われましたが、私は「少し考えさせて下さい。」と、先生に言い、痛み止めの薬をいただいて帰りました。一日三回の痛み止めを服用しながら、通勤していましたが、歩く事が、どんどん辛くなって行き、杖に頼る様になり、日々、杖無しでは歩けなくなってしまいました。そんな状態で勤務を続けていましたが、今度は、骨粗鬆症が暴れ出し、背中まで痛くなり出し、徐々に、背中が丸く曲がり出し、立っている事さえ辛くなり出しました。身体に痛みや、不具合が有る為に、無意識に笑顔が減っていったと思います。仕事中、常連のお客様に、「おばちゃん、どうしたん?元気無いね。」と言われるようになり、これでは、お客様に不愉快な思いをさせ、迷惑をかけてしまうと思い、辞める事を決心しました。
 十年あまり勤めた職場を離れる淋しさと現役を引退するという淋しさがありましたが、引退すれば、自由な時間が増え、家事も余暇も、ゆっくり出来ると思っていました。旅行に行ったり、買物に行ったり、花を育てたり・・・と、思い描いていましたが、体に痛みがある為、思うように動けません。何よりも、家事が出来ませんでした。食事の支度は、主人がやってくれました。申し訳無く思い、洗濯は自分でやろう!と、やってみるのですが、二~三枚干すと体に痛みが走り、五分程、横にならないといけない状態になってしまいました。
 そんな生活が、五ヶ月程続いたある日、新聞の折り込みの中に、「カーブス」と、書かれたチラシが目に入りました。何となく気になり、読んでみると、まるで、自分をモデルに書かれているかのようで、驚き、そして、「これだ!!」と、直感しました。その日の内に、カーブスに行きました。カーブスの前まで行ったものの、ドアを開ける事に勇気が要り、ためらいましたが、思いきっって開けてみると、「こんにちは!」と、言う元気な声がとんで来て、コーチが声を掛けに来てくださいました。少し話を聞き、面接の予約を二日後にし、見学させて頂き、その日は帰りました。帰宅しても、皆さんが、楽しそうに運動されていた姿が頭から離れず、二日間、待ち遠しくてなりませんでした。無事、入会出来て、通うようになりました。
 入会後、「一週間に、何日くらい、来れば良いですか?」と、コーチにお伺いしたところ、「何日でも良いですよ。」と、言って頂け、ワクワクしました。最初の一年くらいは、週に三~四回行きました。そして、通い始めて一年が経った頃、何年も乗れなくなっていた自転車に乗れるようになっていました。カーブスに通い始めた頃は、毎回、主人が、車で送迎してくれていましたが、『これではいけない』と、思い、歩いて通う事にしました。初めの頃は、三十分以上かかりましたが、カーブスで運動するようになってから、膝の痛みが楽になって来ていたので、少しづつ、早くなって行きました。杖代りに使っていた、ショッピングカートも、自転車に代え、最初は、自転車を引き、歩いて買い物に行ったりするようにしながら、跨ったり、ペダルに足を置いてみたら、二~三回、ペダルを漕いでみたり、と、少しづつ、本当に少しづつ頑張ってるうちに、とうとう、以前のように、ペダルを漕ぎ、自転車で風を切って走れるようになりました。とても、嬉しかったです。この嬉しい気持ちが、身体に表れます。もちろん、痛みで暗い顔をしていた頃の顔とは違います。周りの皆が驚き、自分の事のように、嬉こんでくれます。
 今、マシンを動かすのも、ストレッチも、楽しくて、仕方ありません。あれ程苦しんだ、背中や膝の痛みは、今は、ほとんどありません。薬も、ほとんど飲まなくなりました。これも、カーブスに出逢たからだと思います。今では、腹筋三十回~四十回、腕立二十回~三十回、出来るようになりました。メンバーの皆さんも驚かれ、「元気になりましたね。」と、声をかけてくださったり、娘に、「私より元気や。」と、言われたりして、本当に嬉しいです。自分自信も驚きです。
 私が、コーチに、「カーブスは魔法の館ですね。」と、言うと、コーチは、「そういうふうに、思ってくださると、嬉しいです。」と、言ってくださいました。そして、この話を娘にすると、娘は、「カーブスが魔法の館なら、お母さんは、魔女やね。どんどん若くなっていく・・・。」と、笑っていました。こんな日々がおくれるようになるとは、思っていませんでした。これからも、しっかりカーブスで運動し、筋力をつけて、年齢に負けず、増々、元気になろうと思います。カーブス・・・本当にありがとうございます。目標、腹筋、腕立、各五十回!!これからも、どうぞ宜しくお願いします。