今日はハチミツの日、今日は玉ねぎの日
エジプトのことわざにこんな言葉があるそうです。「今日はハチミツの日、今日は玉ねぎの日」ちょっとかわいいなと思いました。うれしいこといいことがあった日はハチミツ、つらいこといやなことがあった日は玉ねぎ。なんとなくこのことわざホッとする気持ちになれます。つらくても玉ねぎだと思えばまあいいか、なんて気持ちが楽になれるんです。
母は6人の私達子供を産んでくれました。父の両親と同居で、父の姉達(私のおばさんたち)からわりときついことも言われたみたいです。正直、母の笑った顔はあまりというかほとんどみたことがない気がします。いつも黙って自分の仕事をこなしているという毎日だったと思います。弟の大学入試前までは弟の塾の帰りが遅く、夜中といえる時間まで待っていて、食事を用意して片付けて、母自身がそのあと食事しながらテーブルでうたた寝してしまっているのをみたこともありますし、私や妹のクラブ活動の衣装作りで連日徹夜している母の姿もありました。日中は自営業のため事務の仕事をしていたので、忙しさにキリキリマイだったと思います。そのせいなのか母がゆったりと笑っていたという記憶があまり無いのです。
その母が、弟が大学入学と同時に県外に下宿して家を出たこともあって、子供みんなが手のかからないようになって自分のことにも目を向けたようです。私のきつい『ひとこと』にも反応したようです。『その体なんとかしてよ!』
そう、母は独身時代の写真でみたスリムな姿など見る影もなく、ぼってりと太っていたのです。きっと不規則な生活や忙しい毎日の産物だとは思うのですが。
母が近くに出来たカーブスにごっそり通って、最初は誰も気がつかなかったのですが、数年して母がスッキリして生き生きして楽しそうで明るくなったなと感じました。母の変化にはだんだんと驚かされることが多くなりました。
そして、なんと!大阪マラソンに出走して完走。5時間11分24秒というタイムで「楽しかったあ」と言って帰ってきたのです。マラソンに出ることはギリギリまで家族にも話していませんでした。きっと母も走る練習も出来ていなかったので自信がなかったようです。なぜ完走できたのか?きっとカーブスでの毎日が基礎体力をつけてくれたんだろうなと思います。母はマラソンに出る前に自分自身に約束を3つしたそうです。「途中で止まらない、下を向いて走らない、しんどい顔をしない」えらいなあと思います。他の人から見ると大したこと無いかもしれませんが自分で自分のことを前向きに進めている母が、えらいなあ、うれしいなあと思います。
私もそれなりに悩みもあるけれど、最初に書いたエジプトのことわざのように、いやな1日でも、「まあ玉ねぎの日もあるよな」ぐらいの気持ちで乗りきりたいと思います。
カーブスが母を強く明るくしてくれたと思います。ありがとうございます。