42才の時パートで入社した会社の健康診断で、「あなた。ちょっと!」と女医先生が、私の首を触って「京大病院に紹介状を書くから甲状腺の精密検査を受けなさい。」って言われて、行きました。
 結果は甲状腺機能低下症でした。悪性のものではなく、それ以来25年も甲状腺ホルモンを出す薬を飲んでいる。定期的に受ける血液検査の結果の数値は正常範囲だけれど、いつも硬く大きく膨れていて、先生が触診して「オー。立派なのがありますねェ」って。
 疲れやすい、疲れると膨れるで慢性化して膨れて大きくなっていた。それがカーブスに通って疲れにくい体になってきたなと感じていたら、一年たった頃からだんだん柔らかくなってきて、現在二年五ケ月膨れもすっかり消えてしまった。
 先生は「薬が良く効いてホルモンが充分出てるって事だ。」とおっしゃいますが、私はカーブスの全身運動で思いもよらない成果が現れた。一生膨れたままかと思っていたのに。と思っている。
 30代中頃に急に熱が出て喉が膨れて風邪の様な症状で耳鼻咽喉科に行って、「もっとしっかり口を開けないと全々見えないよ!!」って叱られた事があった。今思うとあの頃に発症していたのかも知れない。
  それから数年後に見つけて頂いて、あの女医先生の名前を今でも忘れていない。感謝です。
  片道徒歩20分を日課にしているカーブス通いですが、佛教大学の横を通る。その佛教大学に昨年秋新しい礼拝堂が完成した。ハスの花を模したドーム型の立派なお堂です。
  誰でも自由に入れると聞いて寄ってみた。自動ドアがスーと静かに開いて、一歩入ると「自由にお入り下さい。正面に進んでお参り下さい」って書いてあって数珠も備えつけてあり、広いお堂の正面に阿弥陀如来、両脇に善導大師と法然上人が鎮座されています。カーブスの帰りの11時頃は大概誰もいなくて仏様の視線を独り占めしている感じがする。初めてお参りした日、「南無阿弥陀仏」を10回唱えて深くおじきをして帰ろうとした時、誰かにそっと背中を撫でられた。誰もいないのに。その時肩の力がすーとぬけて何だかすごく楽になった気がした。それ以来カーブスの帰りはいつもお参りしています。
  三月初め、姉が京都旅行に来たので、二人で嵯峨嵐山方面のお寺めぐりをした。
  特に天龍寺の庭園は、さすが世界文化遺産に登録されているだけあって、散策は心地良かった。春まだ浅く木々の芽もかたく花も少なかったけれどかえって落ちつけた気がする。福寿草を見つけて嬉しかった。福寿草は、故郷の家の庭に自生していて、毎年黄色い可憐な花をいっぱい咲かせていたので姉も私も大好きな花なのだ。
  広い本堂の中では立派な掛け軸に心が奪われた。「莫妄想」と書いてあるらしい。説明を読むと「妄想するなかれ」で妄想して悩み苦しむのはよろしくない。瞑想するが良い。という様な事らしい。私はいつも先の事ばかり心配してストレスを溜め込んでいる。
  確かに妄想は心がザワザワする。これからは穏やかな気持ちでいられる様に努力したいと思います。