私がカーブスに入会したのは50歳になる直前でした。そのころは体重がじりじりと増え続けていたにもかかわらず運動を全くしておらず、そのままではひざに負担がかかっていずれは動けなくなってしまうのではないかと心配になったことがきっかけです。運動と言ってもフルタイムの仕事で時間の確保はなかなか難しく、残業が多いため予約を要するものは実現できそうにありません。かと言って、時間のある時に自分でランニングするなどという方法では「今日はやめておこう。」などという気持ちに流れてしまいそうで、それはそれで実現できそうにありませんでした。そんな時、ちょうど家の近くにあるカーブスの「1回30分で予約は必要ない」という内容を見て「これならできるかも。女性だけというのもリラックスできてよさそう。」と入会を決めました。仕事の無い土曜日と、残業無しで帰れた日があればその日と、週2回ペースを基本にして通っています。始めてみると、日常生活では絶対に使いそうに無い部分の筋トレに「こんなところに筋肉があったのか。」と感心し、そういう部分を筋トレで動かすことはとても心地よくて気持ちのいいものでした。自分では「ちゃんとマシンを使ってる」と思っていても、コーチのアドバイスでより効果が出るコツが分かるというようなことがいつまでも続き、何年たってもなかなか完璧にできるようにはなりませんが、そうして5年間細々と続けてきました。気がつくと肩こりが軽減され、腰痛が無くなり、体重の増加が止まり、さらにちょっとだけ減っていました。また、仕事で悶々としていても筋トレすればなぜか気分はすっきりリセットされていて、いつのまにかカーブスで生活を整えるような形になっていました。
 ところが昨年末に生活が一変しました。私の両親は実家で2人で暮らしていましたが、84歳の父が手術をした後に介護が必要になり、85歳の母だけでは対応が難しかったため、私も介護休暇をとって一緒に介護をすることになったからです。そこで困ったのがカーブスをどうするかでした。できれば続けたいと思いましたが、私は埼玉県在住で実家は京都府、続けていくためには京都のクラブに移籍しなければならないと思ってコーチに相談しました。そこで初めてトラベルパスというものを知りました。1か月間有効のパスを年間3枚まで発行可能で、移籍せずともこれで他のクラブに参加できるとのこと。先のことはどうなるか分からないので、とりあえずそれを使って実家近くのクラブに参加させてもらうことにしました。
 初めて実家近くのエピコット長岡のクラブに行った時はちょっと緊張しました。他のクラブのメンバーなのに面倒をみてもらうなんて、迷惑なんじゃないだろうか...と思っていましたが、すぐにその緊張は解けました。私が在籍している東所沢のコーチもみんな明るくて元気ですが、ここのコーチはさらに明るくて元気で、とても親切に対応してくださいました。1回行っただけで私のことを覚えてくださって、2回目に行ったときは入ったとたんに「こんにちは、弓季さん!」と声を掛けていただき、とても心強かったです。クラブ全体の雰囲気もよくて、ちょうどプリンセスをやっている時期でしたが、メンバー同志が積極的に声を掛け合って成果を確認していて、全体に明るい感じでした。また、筋トレやストレッチなど基本的な内容は東所沢と同じだけど、やり方が微妙に違うところもあり、他のクラブに参加するというのは興味深い経験でもありました。たとえば、ハイタッチをするタイミングや、いろんな掲示物が東所沢とちがっていて、それぞれのクラブで工夫しているものなのだということがわかりました。
 生活面では、介護というものは初めてでしたので、いろいろなことをひとつずつ覚えながら試行錯誤で進めていました。また、仕事からしばらく離れてしまっていることの不安も感じながら過ごしていました。そんな中、定期的にカーブスに通うことで体も心もリフレッシュすることができていて、気がつけばやはりこちらでもカーブスで生活リズムを整える形になっていました。そうしてトラベルパス3枚をフルに使わせていただく結果となり、約3か月が過ぎました。母も私も介護にも慣れてきて、訪問看護やショートステイの利用等もあり、埼玉の自宅もあまり長い間留守にしておくわけにもいかないので、私は5月から仕事に復帰する予定です。とはいっても母ひとりに介護すべてをまかせるのは難しいので、埼玉と京都を行ったり来たりするあわただしい生活になると思いますが、埼玉のクラブに戻り、またしっかり生活リズムをつかみながら、乗り切っていきたいと思います。
 3か月間面倒を見てくださったエピコット長岡の皆さまには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。また、トラベルパスというのはとてもいい制度だと思うので、私のように介護などで必要な方は利用されるといいと思います。長い間続けていると予想外のことが起こるものですが、困ったときには遠慮せずコーチに相談して、より良い方法を探し出すのが良いと思います。コーチは一緒に考えてくださいますので。