カーブスのメンバーになり四ヶ月が過ぎました。まだまだ初々しい新人です。たった四ヶ月ですが、私の中では大変身が起こっていること間違いナシ。とにかく心身共にヨレヨレで自分の体を支える気力も無く、フラフラしながら、暫く日々を過ごす三年間でしたが、カーブスに出逢ってからは生きる力が戻ってきた感じです。

 

 三年前の私は、自分でも関心する程、良く動き働き者で一日に幾つもの仕事を掛け持ちしバタバタと駆け回る毎日でした。夜、布団に入ると決まって思うことは「今日も良く頑張った!」と。そうして、ぐっすり深い眠りにつき、翌日も爽やかや目覚めと共に一日がスタート。こんな時は体も心もバランスが良く、全てにおいて順調で充実した日々を送っていましたが、自分の体力を過信していたのでしょう、ジワジワと疲れがたまり、肩がこり始め、腰が重くなり、首に痛みを感じ、気がつくと背中はパンパンに張っていました。夜、ベットに入っても「ハァー、疲れた」と。疲れ過ぎ、興奮状態で寝たくても眠れない不眠症へ。

 人間、寝ないとダメですね。あっという間に体と心のバランスを崩しますね。あっちこっち不調を訴え、あっちの病院、こっちの病院を渡り歩き、その都度違う病名を言われ、すっかり心が参ってしましました。不安になり横になることが多くなりました。大学病院へ入院までしました。結局、悪いところは無く「自律神経でしょう」と言われ退院。今まで言われた病名にはなく、初めて聞く自律神経。本屋さんに行き「自律神経」に関する本を何冊も買い込み読み漁りました。

  整体に通ったり電気治療に行ったり、自律神経に効くと言われればなんでも試し、お金と時間を三年間遣い、それでも一向に善い方向に向かう様子が無く、つい横になり気を紛らわすために韓国ドラマを見て過ごす時間が多くなり、家事をやる気力と体力が無くなり主人と息子の力を借りなくては、ひとりで家事をこなす事すらできない程になっていました。

 食事の用意をしようとキッチンに立つとフラフラし、不安になりフライパンを握る力もなく、一品作っては横になり、もう一品作りにキッチンへ戻る有様。夕食は、このペースで何とかなります。忙しい朝は、こんな訳にはいきません。

 そこで主人が三年の間、朝食と主人と息子二人分のお弁当を作ってくれました。私の出来る事といったら洗濯機のスイッチを押すことくらい。洗濯物は(当時)中学生の長男が担当してくれ、干す、取り込む、畳むところまでやってくれました。夕食は下の息子(当時)小学四年生が食材を切って調理まで手伝ってくれました。私が弱くなった事で家族が協力して助けてくれました。でもいつまでも薬を飲んで横になっているばかりではいられません。精神的にも落ち込み、書道教室をやっていましたが半年程休むことにしました。

  

 休んでいる期間も生徒が家に訪ねて来ては「先生、大丈夫?早く治してね。お稽古楽しみにしているから」と励まされ、何としてでも元気になりたいという気持ちが強くなっている時に知人からカーブスの見学に誘われ、フラフラと足を引きずりながら出掛けて行きました。
 そこで目に飛び込んで来た先輩方の生き生きとマシーンに取り組む姿に心を奪われ、その後、自分の体力が六十代後半だと言われ、マシーンにチャレンジしたところ、どのマシンも三回動かすのが限界。自分の体力の無さにビックリ。その時の店長との会話で、「めまいがして不安なので足を引きずってしまうんです」と言うと「美砂子さん、それは足の筋力が落ちているので、鍛えれば大丈夫。病気ではないですよ」と言われ三年間という時間を思い出し涙が出ました。店長のその言葉に、すがる思いで、すぐ入会しました。

 

 次の日から万歩計をつけ、家からカーブスまで二十五分かけて歩いて通うことにしました。普通に歩けば十五分の距離を、足を引きずりながらトボトボと、一歩ずつカーブス目指して頑張って歩くことを最初の目標にしました。途中でウォーキングをしている人にどんどん追い越され、あっという間に距離を離されると、ドッと気分が落ち込み、ついうつ向いて歩いてしまいがちでしたが、重い足を引きずってカーブスの扉を開けると明るい声でコーチが「歩いて来たんですね。偉いですよ。頑張りましたね。」と声を掛けてくださると、それだけ頑張ろうという気になるんです。マシーンの方も三回動かすのがやっとだった私ですが、五回、七回と回数が増えきました。

  

 嬉しいことも沢山あります。具合が悪くなった時に中学生だった息子も今では高校生。先日、私のお腹を見て「へぇー、すごいじゃん。おばさんのお腹じゃないね」と。別の日、カーブスの帰り道、ヨロヨロと歩く私の後ろから学校帰りの息子が自転車で通りかかり、肩を並べて帰りました。カーブスの歩いて通っていなかったら高校生になる息子と、こんな風に歩くこともなかったでしょう。それから数日後。夕方遅くカーブスから歩いて帰りながら洗濯物の事が気になり気持ちは焦るのですが足は相変わらず重く、なかなか家の辿りつけず、漸く家に着きベランダに目をやると、洗濯物が取り込まれていました。家に入ると洗濯物のカゴを持った息子が「おかえり。カーブスに行ってたんだね。頑張るね。」と出迎えてくれました。私がカーブスへ行くことを家族みんなで応援してくれる事が何より嬉しい事です。

  

 つい先日は出掛ける前からめまいが酷く今日は休もうかと弱気になっていましたが、心を奮い立たせ、いつもは二十五分のところを三十五分かけ休み休みカーブスまで歩きました。途中、何度も帰りの心配をして、マシーンを動かしていても帰りの事ばかりが不安でした。トレーニングを終えヨロヨロとカーブスの扉を出た先に見慣れた帽子を被った男の子が立っていました。よく見ると下の息子でした。「ひとりで来たの?」と聞くと「ママが帰り倒れたら大変だから迎えに来たよ。」と、振り向くと主人が「歩いて来たから支えて帰るよ。」と。車で来れば五分のところ私が歩くことを目標にしているのを理解してくれている主人は、わざわざ私のトレーニング終了時間に合わせて歩いて迎えに来てくれました。この時程、心が強くなれたことはありません。家族に支えられ、コーチに励まされ徐々に体力にも変化が表れ休会していた書道教室も再開。元気な子供たちに再び囲まれて過ごす時間に幸せを感じる今日この頃。
 

 健康を維持するのは当然ではないということ。健康を維持するのは努力が必要。カーブスは私と家族の絆を深め、私を心身共に鍛えて支えてくれるもの。ただ今私、毎日を笑顔で大変身中。全ての事に心から感謝する日々。カーブスに巡り逢えたことにありがとうの一言。そして家族に愛をありがとう。